何をしても安心できない、満足もできない。
 本当は時間がうつろうことも何も変わることもなく、今存在するだけなのにそれが分からず、迷いの中でもがき苦しむ。
 心が真暗で何も分からず、どこにいるのかどこへ行こうとしているのかもわからない。
 自分が一体何者なのかそれもわからない。

 そんな迷った魂を御仏はご覧になって何とか出来ないかと考えました。
 そしてご自身の先生に相談しました。
「あの気の毒な人たちを何とか助けたいのですが、どのようにしたらいいでしょうか。」
 すると先生はおっしゃいました。
「残念ですが助ける事は出来ません。あまりにも罪が重く迷いが深いので誰にも助ける事は出来ません。」
「それでも何とかしたいのです」
 このような問答が何度も何度も繰り返されました。

 こののち御仏は菩薩の身になられ、長い間どうしたらあの気の毒な人たちを助けることが出来るのか考え続けました。
 そして御修行をなさいました。その御修行には綺麗な気持ちだけを込めてずっと続けました。
 ついにお薬が完成しました。
 このお薬を飲みさえすれば、長い間からに迷いから覚め、自分が何者かが分かり、感謝の気持ちで生きられるというものです。
 そして誓いました。もし迷った人たちを助けることが出来なかったら私は仏の命を捨てますと。
 目には見えない、耳にも聞こえませんが、いつも御仏はずっと立って、私たちを手招きして呼んでくださっています。どうかこの願いの詰まったお薬を受け取ってくださいと。

 ただ私たち人間は疑い深くてなかなかこの薬を受け取ることが出来ません。
 それでも方便を使って、御仏は陰に陽にこのお薬を受け取られるようになさいます。智慧と慈悲の一杯詰まって光を絶え間なく放ってくださいっています。

 小さい人でも大人でも男女・貴賤・貧富を問わず誰でもが、今、このお薬を疑いなく信じて受け取ったなら本当に人間に生まれた意味が分かります。
 そして感謝の気持ちで御仏のお名前を称えながら、残りの人生を行く抜くことが出来ます。
 今生の一息が切れたら御仏のお浄土に生まれることが出来ます。
 今、どんな人でもこの場で御仏に救われることが出来ます。
 どうか御仏を疑いなく信じて、お薬を受け取ってください。