みっちゃんは「モラハラ」と「セクハラ」の違いを、さらに「パワハラ」についても上司から教えてもらったことをかずちゃんに話しています。
「『パワハラ』もやっぱり卑怯で弱い奴がするんだ。上司も前の部署でパワハラする同僚を苦々しく思ってたみたい。
現場にいるときは「そういう言い方は誤解のもとだからやめた方がいいですよ」くらいはときどきはいってたみたいだけど。
それでも重大な被害に遭ってても相談してこない限りどうすることもできなくて、見ているしかなかったって。
同僚と部下の女性のことを噂で聞いても事実かどうかわからないし、急に退職して裁判になってから初めて本当だったってわかったんだけど、もう遅かったって。気の毒なことをしたって言ってた。
職場や大学の研究の場で、権力を持った上司が上下関係を使って、個人的な関係を強要して、断ると昇進が出来なかったり、教員上がれなかったりするから、ほかの人に相談も出来ないで一人悩むらしい。大学なんかは「アカハラ」とも呼ばれていって、何かに書いてあったな。」
「根が深いね。そこまで異性に執着するものかな?関係を迫る人ってよっぽどモテない奴なの?独身なの?」
「たいがい妻子があったりするらしいんだ。本当に稀だけど女性の上司も加害者になることもあるらしいけど、被害者はプライドがあるから訴えないし、表面化しないようだけど。
「ハラスメント」する人たちって支配欲っていうのかな、自分が何か命令して、その通りに動いたり、嫌がってるのを見るのが快感みたい。
かずちゃんの言うように『モテない奴』ってのは当たってるだろうね。
みんなエラそうにされて、こきつかわれるのなんて望んでいないから。」
「あのさ、みっちゃん、話がそれちゃうかもしれないけど、定年退職後にね、お父さんがね、お母さんのこと会社の部下みたいに扱っているように感じたことがあるんだ。もう会社終わっちゃってて、誰にも威張れなくて、お母さんを相手に会社の延長やってるみたいだった」
「叔父さん、会社ごっこしてるの?子ども返りしたのかな?困ったものだね。叔母さん嫌だって言わないの?ここは会社じゃないんだからって」(つづく)
