心の奥に引っかかる、やるせない思い、後悔というほどではないけれど、乾いた悲しみを伴った一コマを抱えて生きている人は優しいです。

 それが解決できても、できなくても、何か引っかかっていると、同じ場面に遭遇した時、今度は自然と助けられたり、言葉がかけられたり出来ます。

 だから、無理やり辻褄を合わせて、解決した振りをしなくても、無理に忘れなくても構わないと思います。

 どこか引っかかりや、理不尽さを抱えたまま、心の引き出しの奥に大切にしまっておいて、ここだと思ったとき、取り出して、それをその空間に開放させられたら、その時初めて、お終いに出来るのでしょう。


 同じように心の痛みも、よろこびも、悲しみも、怒りも忘れられるなら、その場に放出してしまったらいいし、無理なら忘れた振りをしてしまって置きましょう。それらが、いつか陽の目を見るときが来るかもしれませんから。


 引き出しをたくさん持って、出番を待っているたくさんの想いは人生を豊かにしますし、深みをましますし、同じことを何倍にも味わえます。

 

人生無駄なことなんて一つもありません