ちょっと前から、「なでしこ」という言葉が耳に届くようになっていました。

 そのうち、女子サッカーの日本代表の愛称だと気付きました。



 どんな人が、代表になっているのかも知らず、気にもかけませんでしたが、Wカップで1次リーグを突破して、ドイツとスゥエーデンを破って、アメリカとの決勝戦へと勝ち進んでいきました。

 どうやら、澤さんというキャプテンが率いていて、今回は、日本そして、東北の人の幸せを祈って、戦っていることを知りました。

 鮫島さんは東電の元社員で、福島第一原発で事務をされていたこと、監督も東北出身であることが、ネットに書いてありました。



 上背、身体能力、そして置かれている境遇が、ほかの国より、恵まれているわけではない彼女たちが、自分のためというより、日本の、多くの人に希望を届けるために戦っていることを、深夜の決勝戦を見て、肌で感じました。



 最後の岩清水さんは、捨て身で何とか点を入れたくなかったので、仕方なかったのかもしれませんが、それ以外は、汚い反則もなく、気持ちのいいゲームでした。

 男子のような、スタンドプレーや、変なパフォーマンスもありませんでした。

 シュートを決めても、○○さんが、適切なパスを出してくれたお蔭と、本気で言っています。

 モデルやタレントのような容姿の人が、いるわけではないけれど、みんな「男前なアニキ」とうい表現が、ピッタリ嵌っていました。



 そんな言葉がピッタリするような、男子のプレーヤーは残念ながら見当たりません。

 男前はいるのかもしれませんが、アニキと呼べるような、頼れて、強くて、カッコいい感じがどうもありません。



 おそらく、女子の代表選手には、たくさんの苦労があり、悲しみを乗り越えてきたのだと思えます。

 小さい頃から、男子に混じって、嫉妬されても、それを乗り越えるだけの強さを、身に付けてきたのでしょう。

 サッカーだけに専念できる環境も確保できなくて、生活の為に働いて、仕事を終えて、グランドに駆けつける人も多かったようです。

 澤さんも、アメリカ人の婚約者との結婚を諦めて、日本に戻って来たそうですし、ほかにも、悲恋を乗り越えてきた人も、たくさんいたのではないでしょうか。



 逆境を跳ね除け、ひたすら大好きなサッカーをしてきた彼女たちを、私は誇りに感じます。

 「男前なアニキたち」の飾らない日焼けした笑顔が、私は大好きです。

 

 嘘も誤魔化しも計算も一転の曇りもない、爽やかで、本当の意味で強い女性は、世界中にたくさんいるのではないでしょうか。

 私利私欲に溺れる男性が多い中、「お蔭様で」「みんながいたから頑張れた」とさらっと言ってのけられる多くの女性が、目立たないかもしれませんが、そこら中にいて、世の中を支えているのではないでしょうか。



 最後に、アメリカのアビー・ワンバック選手が、負けた悔しさを乗り越えて、気持ちを切り替えて、すぐに日本を、友人の澤選手を、祝福しにやって来た姿に、彼女も「男前のアニキ」、「いい奴」だと思わずにいられませんでした。



 感動を有難うございました!