今日はスチールベルトの材料(素材)について確認してみます。
スチールベルト材料に必要な要素は
強度
バネ性
平坦度
キャンバー
などでしょうか
・強度
材料が金属と言うこともあり樹脂ベルトやタイミングベルト
と比べた時にあるレベル以上の優位性があると思います。
また、ベルト強度≒硬度
・バネ性
これに関しては少々厄介な話がありますので、細かい話は
後日にしますが、基本的には弾性変形領域で使用し、
材料にどれだけの変形(応力)をかけるかを解析することで
ベルトを設計していきます。
ここでスチールベルトメーカーの力量の差が出るようです。
ベルト板厚とプーリ径の関係を質問して、そこからベルトが受ける
応力や寿命に対する考え方を質問すれば各メーカーの力量を
見る事が出来そうです。
・平坦度
これが悪いとワークが浮いたり、ベルトが蛇行したりする可能性が
あります。
・キャンバー
今日メインで書きたかったテーマです。
キャンバーが良くないとベルト蛇行の収まりがよくありません。
ここで問題にしたいのが、ベルトメーカの対応です。
「本当にそのスペックで材料が作れるの。」
と言う話しを普通にするメーカーがあります。
そんなスペックを信じて装置を設計してしまった場合、
購入するタイミングで装置の状況が変わり、いいときもあれば、
だめなときもある、と言った何がなんだか分からない状況に
陥ってしまいます。
ここで注意していただきたいのは、設計の段階でより良い
ベルトメーカーと打合せをすることです。
オイラのお勧めの確認方法はキャンバーのスペックあたりから
測定方法、保証値なのか実測値(素材メーカの保証値ではないの可能性がある)
なのかを聞き、強度に関するアプローチ方法を板厚とプーリ径の関係から質問してみます。
答えが計算により導き出された数値なのか、あくまでも経験値なのか
(ここで経験的に大丈夫みたいな話しが出たら要注意です。)
を聞いてください。
あとは、複数のメーカに確認してよいメーカと打合せを進めるのが
良いと思います。