以前にもこのブログでご紹介した、大阪茨木市の隠れキリシタンの村にある、
日本に唯一のローマ法王直系の教会。
その教会は大阪とは思えないほどの、茨木の山奥にあり、美しく広がる緑の中にひっそりと
建てられていました。
そこへ行く道中も、森林浴気分で気候も町中より3度は涼しく、ちょっとした都会の中の小旅行を味わえるとても素敵な風景でした。
それが、先週末久しぶりに訪れて、変わり果てた光景にあぜんとしました。
その教会近くに高速道路ができることになり、美しく広がっていた緑は削り取られ、おぞましい
大きさの橋脚がそびえたっていました。
教会の方の話によると、その隠れキリシタンの村周辺の地形は室町時代から変わらず今まで守られてきたものだそうです。日本の中でもそのような土地はほとんどないとのこと。
その貴重な土地を切り刻んでまで高速道路を作る価値はあるのか????
自分たちの利益だけの為に、また自然が破壊される、とても悲しい現実を目の当たりにしました。
何千年、何百年かけて守ってきたものでも、壊すのは本当に一瞬。
そして、壊れたものは二度とは同じ姿には戻らないのに。
人間はいつになったら気づくのでしょう。
自分たちがしていることの愚かさに。