性病検査 梅毒検査編 | 性病検査・性病の症状を現役スタッフが詳しく解説します

性病検査・性病の症状を現役スタッフが詳しく解説します

性病科に務める現役スタッフだからこそ分かる
性病検査の種類や対処方法など詳しく解説していきます。

性病に関する正しい知識・情報を出来る限り発信していきます。

今回は梅毒検査に関するお話をします。

梅毒って名称がいかにも性病ですって感じがしますね(^_^;)


名前の由来は、梅毒の発疹がヤマモモ(楊梅)の実に似ているから
その名がついたそうです。

コロンブスがアメリカ大陸を発見した後、
帰国して広まったと考えられています。

ニーチェ、ベートーヴェン、加藤清正、前田利長など
多くの歴史的著名人が梅毒の影響によって死亡しているとのことです。

500年以上も昔からあるんですね叫び

【感染経路】

・性行為(オーラル・ディープキスも含む)などで感染します。

・主に陰部から陰部へ移って感染する。稀に口から口へ感染することもある。
 輸血による感染も報告されている。
 ※皮膚や粘膜の小さい傷から感染するケース有り。

・稀に衣類や食器、カミソリなどから感染することもある。


さて検査方法ですが、複数あるのですが、
今回は当院で行っている代表的な検査について記載しますね。

※病院によって検査方法が変わります。

以下は全て採血での検査になります。

・即日検査:15分ほどで結果がわかります
梅毒に対する抗体(免疫の有無)を検査します。

※感染機会から6週以上経過していれば検出可能です。

・梅毒定量検査(TPHA+RPR定量):2日以内で結果がわかる

 ※梅毒に対する抗体価を数値として検出します。
 ※感染機会から6週以上経過していれば検出可能です。

・現在感染中か過去に感染したことがあるかを鑑別も可能。
・治療の効果の判定にも使用します。

【検査の流れ】

・即日検査を受けていただきます。

即日検査で陽性が出た場合、詳細な検査をします。

それが梅毒定量検査(TPHA+RPR定量)と呼ばれるものです。

感染しているか数値で表すことができます。

2つの値になります。

RPR:現在どれくらい感染しているか確認できます。
数字で基本値をどれくらい越えているかが分かります。

TP:過去に感染しているかどうかの検査です。
こちらも数値化したもにになります。

TP値は治癒後も長い年月陰性にはなりません。

これは過去に感染があったことを示すだけで、
梅毒が完全に消失しても残る足跡のようなものと考えください。

     
また梅毒にかかっている方はHIVにも感染しやすいと
言われています。

陽性が出た場合はHIV検査をしてくださいね。

またパートナー様も同様の検査を受けることをお勧めします。


検査の種類や流れは、病院によって変わるため、
医師に確認してくださいね。


次回は梅毒の主な症状や治療についてお話しますね。