【ツイート①】

記事《NHK「エール」115日放送分》

《音は、自分が最終審査に合格した経緯を知り、主演の座を自ら辞退した。そんな音に対して夫裕一は「ここまで頑張ってきたんだから、別のオーディション受けてみなよ」と、娘華は「私には『やりたい事をがんばれ』と言っておきながら、自分は途中で止めるのはおかしい」と言う。一方「もういいかな。少し疲れちゃった」と音》



この背景には、次のような暗黙の日本人の意識があるように思います。

「目標を投げ出すのは良くない」

「一度言い出したら最後まで達成するべき」

 しかし、この時の音は、プライドを引き裂かれて精神的にボロボロの状態でした。「疲れちゃった」と言うのが正直な気持ちでしょう。このような大きな問題を抱えている時、すなわち下記表の「充電場面」にいる時は、自立を促す働きかけをしてはいけません。先ずは、本人に微笑み、本人の話を頷きながら否定せずに聞き、「よく頑張ってきたよ。今はゆっくり休んで」等と穏やかな口調で話し、今の本人の立場や考えのありのままを肯定する態度で接することが大切です。

 因みに、心療内科医の森津純子氏は、引きこもりに陥った子ども復帰に導くための対処の仕方として、先ずは次のようなステップが必要と指摘しています。

①休むことを最優先にする時期

②エネルギーを蓄えるために楽しいことだけをする時期

「生活復帰準備」は、その後に、少しずつ自信を持たせながら行うそうです。安心感と自己肯定感を育む「安心7支援」によって「自力回復力」(→「母性の働きを与えられた子どもは親が何をしなくても自ら行動を起こす〜「自力回復力」という考え〜」参照)が働き、「充電場面」から「活動場面」に向かうに違いありません。


【ツイート②】

記事《遺体切断、アパートの天井裏に隠した疑い 55歳を逮捕》(https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20201103-00000047-asahi-soci)

《無職石戸谷明容疑者(55)を死体損壊と死体遺棄容疑で逮捕。「父親が自宅で死亡し放置していたが、発覚しそうになったので隠した」(容疑者)

親は先に死ぬ。年金が入らないと生きていけないから遺体を隠す。「8050問題」で最後に訪れる必然的な事態です。

 しかしこういうケースは決して特殊なものではないことが、ある心療内科医が書いた次の本から分かります。「 子供の心の悩みと向き合う本―うつ、ひきこもり、拒食症、パニック、暴力…


 因みに、現在50歳程の世代が生まれたのは高度経済成長期。精神科医の岡田尊司氏は、その頃に核家族が生まれ親の子育ての仕方が変わったことによって、親子間の愛着が不安定になり社会性が不足した人格不全の子供が育ち今に至っていると指摘しています。当時はまだ、三世代家族から移行したばかり。時代の流れとともに愛着不全に拍車がかかっている昨今、この問題は今後一層深刻化するでしょう。全ては、バランスのとれた父母両性の働きにかかっています。


【ツイート③】

記事《NHK「エール」113日放送分》

《娘の華は、作曲家である父の裕一や、声楽家を目指す母の音のような個性が自分に無いことを悩む》

→これは、「自分が一体何者なのか?(父や母のような音楽の道を進むことになる人間なのか?それとも別の道に進む人間なのか?一体何処に進むのか?)」と言う、いわば「自我同一性(アイデンティティ)の獲得」と言われる思春期特有の発達課題です。

 もっとも、裕一や音でさえ、華と同じ頃に、既に今の音楽と言う道を志し始めていたかどうかは分かりません。「お父さんやお母さんだって、お前くらいの頃は悩んだものなんだよ」等と、今の華の気持ちに寄り添ってあげれば良いのだと思います。


【ツイート④】

記事《【速報】赤ちゃん遺体遺棄、元女子大生を逮捕》(https://news.yahoo.co.jp/articles/812aad8b40df2b1ccad17449dd339c489d468041)

 望まれない妊娠の末の悲劇。避妊具を付けるべきことは知っていたはずですが、怠ってしまったのでしょう。

 あくまで一般論ですが、男性の方が避妊具を付けないことを望むケースが多いような気がします。その際、相手に依存してしまう女性だと、相手の望みに応じてしまいがちだと思います。

 他者への依存性は、幼い頃に親が精神的に不安定で、褒める・叱るが気分次第だったことが要因として考えられます。いわゆる「不安型」愛着不全(https://ameblo.jp/stc408tokubetusien/entry-12261842563.html)です。


【ツイート⑤】

記事《イヤイヤ期の娘「おかあさんがいい!」 何をするにもママ一択失意のパパが編み出したぬいぐるみの裏技がすてき》(https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20201101-00000001-it_nlab-life)

《さざなみさんの娘さんはイヤイヤ期真っ只中。ぐずった時には「パパいやぁ~ かぁかがいい~」とお母さん一択なのです。

 ある時、旦那さんが娘さんに歯磨きをしようと言うと、案の定「かぁかがいいの!!」という娘さんの声が聞こえてきます。さざなみさんが「また揉めてる……イヤイヤ期っていつ終わるんだろう」と思いながら家事をしていると、急に静かになります。見に行ってみると。そこには平和に歯磨きをする父娘の姿があったのです。よく見てみると、旦那さんがくまちゃんのぬいぐるみを抱えていました。パパは「きれいになったね」と、ぬいぐるみを通して娘さんの相手をしていたのでした。くまちゃんに手伝ってもらうとは、なんと名案!ちなみにこの方法は、今のところ勝率100%なのだそうです》

勝因は、お父さんの我が子との絆を大事にしようという意識でしょう。その根っこには、お父さん自身が乳幼児期に親から受けた愛情溢れる養育があったはずです。


【ツイート⑥】

記事《そのイライラニコニコのもと(2 子どもの性格は持って生まれたものだと割り切ると?[スーパー保育士のお悩み相談]》

《子どもはよく「考えられないこと」をします。自分の体中に落書きをしたり、ティッシュをボックスの中から全部取って部屋中をティッシュだらけにしてしまったり。子供が何かをしでかしてくれる度に「こんなことをするなんて面白~い」「これが楽しいなんて不思議」と思うだけで、イライラする前に思わず笑顔になってしまうはず》

「子供のなぜ?」を分からないと、「こんなことをするなんて面白~い」という発想は出来ないと思います。

 因みに、これについてはEテレの「すくすく子育て」で専門家が解説していました(→ https://ameblo.jp/stc408tokubetusien/entry-12553346318.html)

目から鱗でした。


【ツイート⑦】

記事《小中学生にスマホを買う親が絶対知るべき基本〜「スマホを使わせない」よりもっと大事なこと〜》(https://toyokeizai.net/articles/-/329367?display=b)

「ルールは決めていて、ペナルティも決めているが、子どもが約束を守らない」と親が悩んでいるケースが大多数」「スマホの使用ルールを決めて、ペナルティまで決めたとします。子どもは100%ルールを破るといって過言でありませんが、破ったとき、親がペナルティを実行しない。子どもがキレるとか、子どもが言うこと聞かないという理由で。しかし約束は約束なので、ペナルティは実行しなければなりません。しかし「この場面が終わってから」とか「もうすぐ終わるから」と子どもに言われ、それをぶつぶつ言いながら許してしまう親がいる。そうなると、もはやルールが守られることはなく、子どもは「約束は破っても大丈夫」ということを学ぶ」

この記事の指摘通り、「ルールは決めていて、ペナルティも決めているが、約束を守らない子ども」がいるのは、ペナルティを決めたのに、約束通り実行しない親の責任だと思います。

 更に「ルールを守らない人間は世の中で通用しない」と社会の掟や常識を教えるのは本来は父性の役割です。子育てにかかわらず「お前のしつけが悪いからだ」と母親を責める父親は自分の責任を果たしていないと言えるでしょう。直ぐに、母親の役割と父親の役割の違いを知ってほしいと思います(→ https://ameblo.jp/stc408tokubetusien/entry-12394175173.html)