【今回の記事】

【記事の概要】
    ある家族のお父さんが、子ども達3人と奥さん、さらに実母を残して、若くしてガンで亡くなられました。その家族から、「探偵ナイトスクープ」という番組(主に関西方面で放送されている、視聴者から寄せられた要望をかなえてあげる、基本的に“お笑い”番組)にある依頼が届きました。その依頼とは…?
    続きはハンカチをご用意のうえ、上記サイトでご覧ください。「2:41:45」から始まります。下記の「感想」は、サイト動画をご覧になった後にお読みください。

【感想】
    この回では「加齢臭」と言う言葉が度々登場します。一般的に「加齢臭」と言うと、家族から「お父さん、くさ〜い!🥵」と不評な匂いではないでしょうか?(本来は「加齢とともに自然発生する匂い」であり、お父さんの“加齢”は、他でもない家族を養うためのものなのですが、家族内での評判はどうも芳しくないようです。)しかし、なぜあの子ども達は、お父さんの「加齢臭」が好きになったのでしょう?

    息子さんが生まれた時のビデオに映っていたお父さんの穏やかで優しい口調の声や笑顔にあふれた表情は、正に「愛着7」での愛情行為そのものだったと思います。
    また、父親は子どもに社会での生き方(躾)を教える父性」の働きを持っています。このお父さんが「誰にでも優しく接しろ」「優しい人間になれ」「根性のある男になれ」等を教えたことは正に「父性」の働きによるものでした。更に、お父さんは生前、息子さんと「キャッチボールやダイビングをしたい」と言っていました。これも、子どもの遊び相手になるという「父性」の働きを表しています。そういう意味で、あのお父さんは、子ども達にとって、“真の父親”らしい父親だったのだと思います。だからこそ、息子は今もお父さんのその教えを心に留めているのでしょう。

    お父さんの匂いがついた抱き枕に子どもたちがすがるあの姿は、亡くなられたお父さんとの間の「愛着(愛の絆)」が築かれていたことをはっきりと物語っています。
    前回の投稿で、小学校受験の面接の中で、子どもと父親との「愛着(愛の絆)」が問われているとの旨をお話ししました。私達は今回の動画から、その“愛の絆”で繋がれた父子の姿を学ぶことができます。その中では、ただの加齢臭も「大好きなお父さんの匂い」になるのです。そして、その“愛の絆”は、亡くなられたお父さんを子どもたちの心の中でいつまでも生かし続けることでしょう。