【今回の記事】

【記事の概要と感想】
「自民党の萩生田幹事長代行は『0~3歳児の赤ちゃんに「パパとママ、どっちが好きか」と聞けば「ママがいい」に決まっている。お母さん達に負担がいくことを前提とした社会制度で底上げをしていかないと、「男女平等参画社会だ」「男も育児だ」とか言っても、子どもにとっては迷惑な話かもしれない』『生後3~4カ月で、(保育士という)“赤の他人”様に預けられることが本当に幸せなのだろうか』『慌てずに0歳から保育園に行かなくても、1歳や2歳から保育園に入れるスキーム(枠組み)をつくっていくことが大事なのではないか』と訴えた。」との報道。

   最近、岡田氏の「愛着」に関する書籍でも読んだのではないか?とさえ思われる萩生田氏の発言です。日付が28日に変わる頃には、ある大手ニュースサイトのトップ記事になっていました。

   子供にとって、人生で最も早く訪れる発達課題は、母親という「特定の人」との愛着を形成することです。萩生田氏の言う「0~3歳児の赤ちゃんに『パパとママ、どっちが好きか』と聞けば『ママがいい』に決まっている」という指摘はそこから生まれます。その為に父親は、母親が“育児(愛着形成)”に専念できるように、“家事”面を担う事が求められるのです。
   つまり、母親と父親とではそれぞれの働きが異なるのです。父親には、「愛着形成」の次の「母子分離」という発達課題以降に“主役”の座が待っています。父親が仕事の為に家庭を留守にすると、その役割(母親と子供とを離す)を果たせずに「母子融合」を起こし、母親にベッタリの「マザコン」や、子供にベッタリの「毒親」が生まれてしまう危険があります。父親は、子供と遊ぶ事で「母子分離」を果たしたり、世の中のルールを教えたりする“しつけ役”を担わなければなりません。
   父親と母親、それぞれが果たす役割は生物学的に異なるのです。

   更に、「慌てずに0歳から保育園に行かなくても、1歳や2歳から保育園に入れるスキーム(枠組み)をつくっていくことが大事なのではないか」という指摘は、岡田氏の「一般家庭でも子供が愛着障害に陥りやすい落とし穴」という指摘の中の施設に預けられている子どもの養育者の交代」に関わる指摘です。岡田氏が「愛着形成に適している」と指摘する1歳半までは、母親が子供にとっての「特定の人」となるために育児休業をとって子供の養育に当たる事の必要性を訴える意見になっていると考えます。

   いよいよ国も岡田氏の指摘に気がつき始めたのでしょうか?😊