私はこれまで、
「子どもを愛着不全(障害)にしない為の、親による過干渉教育の防止」
「子どもの自立」
この二つの問題に対して最も効果的なサポート法として、石川尚子国際コーチ連盟プロフェッショナル認定コーチ監修による「自立3支援」つまり「見守る。任せる。命令しない。」の支援を紹介してきました。
ところが、以前投稿した記事(「清水アキラ 息子の逮捕に「育て方が厳しすぎた」〜どの家庭にも潜む「厳しく厳格に」の落とし穴〜」)の中で、先の「自立3支援」に代わる新たなサポート法として「新自立3支援(「任せる。見守る。諭して助言。)」を提案しました。
その変更の理由について、次のようにお話しをしました。
「この(「自立3支援」の)中の『命令しない』というのは、いくら「子供に任せて見守っている」と言っても、時には子供がつまずくこともあり、その時は当然助言や注意をしなければいけない場合も出てくるのですが、その時に“押し付けるような命令的な助言(例「そういう時は、……しなきゃダメでしょ!」)”をしないと言う意味で用いています。しかし、『命令しない』という表現では、『じゃあ具体的にどんな言い方をすればいいのか?』というイメージが不明確になってしまいます。そこで、子供への“注意”は“諭す”言い方で行うのが理想的という考えに基づき、『任せる。見守る。諭して助言。』という『新自立3支援』を新たに考えました。」
しかし、この「新自立3支援」でも、実は教育という営みの中で最も大切な行為が欠けているのです。それは、「褒める」という行為です。これがあって初めて子どもの意欲が高まるのです。
そこで、この行為を取り入れて、「任せて、見守り、諭して、褒める」という「自立4支援」を提案したいと思います。つまり「子供がやる事は子供に“任せ”て、親は何も言わずに“見守り”、子供がつまずいたときには優しく“諭し”、できたときには必ず“褒める”」というサポートです。
次回は、「自分から宿題に取り組まない子供がいる」という想定で、その子に対する「自立4支援」による具体的なサポートの仕方について考えてみたいと思います。