【今回の記事】

【記事の概要】
※上記漫画記事をご参照ください。

【感想】
   私は以前に次のような記事を投稿していました。
その中では、およそ次のような内容をお話ししました。
子供はお家の方を困らせるために駄々をこねたり、泣いたりしている訳ではなく、何かの困った“理由”があるからです。理由があって泣いているときに、親から『泣くのをやめなさい!』と叱られたなら、パニックになってしまうのではないでしょうか?そんな時子供は「どうしたの?」と自分の理由を理解する態度を示してもらいたいはずです。子供ではどうしようもない理由がある場合には、その解決方法を教えてあげましょう。逆に、子供ですから明らかに子供に非があったり、何か的外れな考え方をしていたりすることもあるでしょう。そんな時には、何が良くないのか、何が原因でうまくいかないのか優しく教えてあげましょう。それが『諭す』ということです。

   さて、「記事①」では、まず、子供への話し方、親の表情が穏やかで落ち着いています。伝えている内容自体は「注意」なのですが、子供はこういう話しかけられ方をすると、「怒られている」とは思わず、「教えてもらっている」という受け止め方をするので、「恐怖」を感じることなく、大人の言わんとすることを素直に吸収することができます。正に「諭す」言い方です。
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   次に、母親が「痛いときは…」と話すこの場面では、どうしたら良いかを具体的に伝えています。「騒いではいけない」という否定的な言い方をすると、「ではどうしたら良いか?」という事が伝わらず、結果的に子供は正しい行いに移すことが出来ません。「◯◯◯するんだよ」と肯定的な言い方をすると、内容が具体的になり、子供にとってもどう行動したら良いか(解決方法)が分かりやすくなります
   更に、母親が「自分から謝るって…」と話す場面では、子供の良かった点を褒めています。指導して終わるだけよりも、子供の中の自己肯定感が高まり、「次はがんばろう」と思う気持ちが湧いてきます

「記事②」では、友達への指導場面が紹介されています。子供にとってみれば、友達の親からの指導となれば、緊張するものですが、やはり穏やかで優しい話しかけ方をしているので、相手の友達も身構える事もありません。更に、このような穏やかな話し方をすると、相手の親御さんに対しても角が立ちにくいです。
   更に、「そっか、…」と話す場面では、子供のの気持ちを代弁して、我が子とその友達との繋がりも失われないようにしています。更に、「うちの子はあなたのことが好きだから…」と、相手の自己肯定感をも高めいます。だからこそ、その友達は「ごめんね」と自分から謝る事が出来たのです。

「指導」というと、ややもすると子供は落ち込ませないと反省しない」と考えて、厳しくガツンと言った方が効き目があるように思いがちですが、それによって自己肯定感が下がってしまうと、「次はがんばろう」という気持ちが湧いてきません。落ち込んで終わりです。「指導」というのは、子供の行動を良いものに改めさせる為に行うもののはずです。次に繋がる諭し」をしたいものです。