【今回の記事】

【記事の概要】
妊娠中…
   家では優しい夫。私は、こんなことを夢見てました。
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   子どもが産まれたらきっと妻の大変さに気がつき、一緒に育児も手伝ってくれるそう思っていたのに…。
いざ産まれると…
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大変な育児と家事…。それなのに、夫はのんびり独身気分で好きな時間に好きなことをしていました。しかしケンカになるのが嫌だった私は、言葉じゃなく“行動”で表すことにしたのです。

◯ところが…
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全然気づきもしない…!

◯ある日、私が高熱でダウンした時
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それ見た私はつい…
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まさか気がついて欲しくて、必死になってやっていたことが、夫にしてみると平気そうにこなしていて「手伝わなくても大丈夫」と判断されていたとは…!

◯これ以降、自分ができないと感じたら…
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夫に甘えるように伝えるようにしました!(もちろん“言葉”でね☆)

【感想】
「奥さんの大変さになかなか気付かない」
こういう旦那さんは結構いらっしゃるのではないでしょうか?
   この事例の場合、奥さんは最初は“行動”でアピールしていたのですが、それでは旦那さんが気づいてくれない事が分かり、最終的にはハッキリと“言葉”で伝えるようにしたようです。

   また、こういう事例も聞いたことがあります。家事で忙しい奥さんが、旦那さんに「“何か”手伝ってよー」と何度言っても旦那さんはなかなか行動に移さなかったそうです。ところがある日、「“お皿洗い”手伝ってよー」と言ったところ、旦那さんは直ぐに手伝ってくれたそうです。

   なぜこれらのような事が起きるのでしょうか?
   このブログでは以前から、「誰でも自閉症スペクトラム障害(ASD)の傾向は大なり小なり持っている」ということを紹介してきました。自閉症スペクトラム障害の特性は数多くありますが、その中でも特に有名なのが、「社会性の欠如」です。「社会性」とは、簡単に言うと、「社会生活で接する周囲の人たちとの関係性」のことです。この側面が欠如しているのがASDの代表的な特性です。もう少し具体的に言うと、「人の気持ちが読めない」「場の空気が読めない」という側面がそれに当たります。つまり、人の気持ち」や「場の空気」といった“あいまいな情報”を理解するのが苦手なのです。ですから、誰かに何らかの情報を伝えようとするときは、できるだけ“はっきり”と“具体的”にその情報を伝える必要があるのです。
   このはっきり”と“具体的”な情報伝達の方法が、上記記事中の“行動による大変さのアピール”よりも“はっきりした言葉”で伝えることであり、「“何か”手伝って」よりも「“お皿洗い”手伝って」事に当たるわけです。
   更にASDには、“目の前の情報(新聞、テレビ、スマホ等)に意識を強く集中させる”という特性もあります。そのため、その注意をこちらに向けさせるためにも、はっきりと声をかける必要があるのです。

   しかし、男性に情報を伝えるときは特にそのことに気をつける必要があります。何故なら、一般的に女性よりも男性の方がASDの傾向が強いと言われているからです。ですから、奥さんは気づいても旦那さんは気づかないというシーンが度々出てくるのです。
   また、誰でも大なり小なり持っているASDの傾向は“先天性”のものなので、先天的に身体に障害がある人がわざと運動しないのではないのと同じように、旦那さんはわざと奥さんからの発信を無視しているのではありません。ですから、旦那さんの無反応さに怒ったりせず、できるだけはっきり具体的に話を伝えてあげるようにすると良いと思います。

   そういえば、「男の人ってどうしてこうも鈍いのかしら?!」という女性からのご指摘も聞いた事があります…😅

【補足】
   大人でさえそうなのですから、大人に比べ多動な面がある子供であればなおさらです。よりはっきりと伝えないと通じ難いです。時には命に関わる場合もありますから注意が必要です。