甲斐国周遊の旅 甲府市の風景「夜の甲府城跡」 | 果てなき旅路

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「第106回全国高等学校野球選手権大会」山梨県地方大会の観戦で訪れた小瀬スポーツ公園にある山日YBS球場…





ここはアルプスを望む自然豊かな球場で、施設の老朽化は否めませんが…





野球観戦をする上では、少年時代を想起させるのに十分な程、ノスタルジックに満ち溢れていますおねがい





そんな感傷に浸りながらも、第3試合まで試合を見届けてバスで甲府駅まで戻り、今宵のは宿へと向かいます音譜音譜





その途中、山梨県庁を横切るのですが、1930(昭和5)年に創建され、築80年以上が経過した貴重なアール・デコ様式の近代建築とされ…





こちらの隣接する県議会議事堂と共に県の有形文化財に指定されていますグッ





そして通りを渡ると、甲府城跡へと導かれるのですが、散策するのは日没後にしましょうビックリマークビックリマーク





甲府駅から甲府城の城下を歩き、今宵の宿までは徒歩で10分程…





天然温泉 甲斐路の湯

ドーミーイン甲府キラキラキラキラ





コーヒー好きなので、ウエルカムドリンクはジュース類やお茶等よりも有り難く、チェックイン後は6階へと上がり…





このドーミーインの普遍的なるルームスタイルには、まるで自宅へと帰って来たような感覚へと陥り、すっかりと落ち着いてしまう照れ






等とここで落ち着く前に、ドーミーイン甲府のさらに詳しいレビューは次回へと繋ぎ、この夜、そして次の日に訪れた名所のご案内グラサン





暮れ行く甲府の空に、古き町並みが融合し、とても懐かしい気持ちになります。





駅前まで戻り甲府城跡へ。


日没後はライトアップされ、日中とは別の表情を見せる古城…





残念ながら、往時を偲ぶことが出来るのは、野面積みの石垣だけとなりましたが、甲府城は徳川家親藩の城だけあり、かなりの面積を有します。





日本の城跡に古代エジプトを連想させるオベリスク風の塔、1922年(大正11年)に建てられたとのこと。





天守台は城のシンボルとして、天守閣が建てられる場所ですが、石垣が残るのみ。


但し、現在は展望台のようになっており、甲府の町並みを眼下に眺めることが出来ますよ目





ここで少しだけ、甲府城の歴史に触れると、豊臣秀吉が天下統一を成し遂げると…





秀吉は甲斐国に甥の羽柴秀勝、腹心の部下である加藤光泰、浅野長政・行長父子を順に配置して築城を命じ、浅野氏の頃(慶長年間)に完成。





すなわち、甲府城は豊臣政権下では、徳川家康を牽制する要所となりました。





一方、1600(慶長5)年、徳川家康か関ヶ原の戦いに勝利した後、江戸時代には再び、徳川の城となり、将軍の子弟が城主となり、将軍家に最も近い親藩 = 甲府藩の城となりました。





甲府城は明治に入り、中央線が開通すると、その敷地は線路で分断されることとなり、次は線路の向こう側、北口へと行くとしましょうあせるあせる





甲府城の一画を利用した甲府市歴史公園内には「山手御門」が当時の工法で復元されており、内部の見学もできるようになっています。

因みに「山手御門」とは、山手門と山手渡櫓門の総称で、甲府城の3つの出入口の1つ。





山手門は城門として、山手渡櫓門は武器庫としての役割を果たしていたそうです。

この「山手御門」は発掘調査により発見された石垣を土台にし、1700年頃の絵図をもとに、柳沢吉保が城主だった時代の姿に復元したそうです。





また、JR甲府駅北口から徒歩3分の観光スポット「甲州夢小路」は、山梨の伝統工芸品を扱うショップや県産の食材を使ったレストラン、美術館などが集まった商業施設として…





古民家を移築したり、蔵や倉庫、石畳など昔ながらの建築様式を取り入れたりして、明治・大正・昭和初期の甲府城下町を再現。





甲府駅のシンボルのようなこの塔は、明治初期まで200年以上にわたって住民に時刻を知らせていたといわれる「時の鐘」を再現したものです。





翌朝は再び、山梨県庁…


その県庁舎別館は、1930(昭和5)年に完成したかつての県庁舎本館です。



旧知事室


趣のあるのは外観ばかりではなく、内観も大理石の階段や旧知事室、応接室、特別な行事を行う正庁室は…



正庁室


昭和の香りに包まれた空間であり、且つ、威厳ある雰囲気が漂います。





また、山梨近代人物館では、概ね明治時代から戦前までの間に、幅広い分野で活躍した50人の人物を選定。


人物紹介室では、テーマごとに9人ずつ詳しく紹介していきます。





今回の企画は第十九回展示『やまなしはじめて人物博覧会』とのことで、2024年3月28日~9月16日までの会期。


江戸から明治へ、新たな時代に向けて激動する社会を舞台に、さまざまな「はじめて」を創造した山梨の人物たちがいました。





そしてこの日、最後の目的地は、またまた、北口へと赴き、擬洋風建築(西洋建築に似せて建てられた建築物)の甲府市「藤村記念館」へ。


元々は、1875(明治8)年に現在の甲斐市亀沢(旧睦沢村)に睦沢学校として建てられた学校の校舎。





1957(昭和32)年まで学校の校舎、1961(昭和36)年まで睦沢公民館として利用され、老朽化により取り壊し寸前のところ、保存委員会の手で1966(昭和41)年武田氏館跡の武田神社境内に移築復元し、同委員会から「藤村記念館」と命名され甲府市に寄贈されたとのこと。





移築の翌年には国の重要文化財の指定を受け、1969(昭和44)年から郷土の民俗・歴史・教育・考古資料を展示する資料館として開館し、現在に至ります。





夜のライトアップされた「藤村記念館」は、とても神秘的な雰囲気が漂います。


以上、山梨へと高校野球を観戦に訪れた後の散策でしたが、甲府には駅の周辺に、とても魅力的な建物があり、今回ご紹介した建物の内観の見学は無料でございます叫び叫び叫び



おしまいニコニコ