静謐なる雰囲気の中、山門より中に入っていくと本堂へ。
本堂から向かって左側に羅漢堂があり、そこにひしめくように納められているのが五百羅漢です。
報恩寺の五百羅漢は、1731(享保16)年から4年を費やして、京都の9人もの仏師の手により作られたと言われており、全寄せ木造り漆塗りとのこと。
服装からは、印度、西域、支那の僧が連想され、マルコ・ポーロやフビライ・ハンの像と言われるものもあり…
因みにこちらが、マルコ・ポーロ(右)とフビライ・ハン(左)の像だそうです。
国際色豊かであることも特徴の一つ…
一体一体を見ていると、居眠りをしているもの、隣同士で無駄話をしていそうなもの、とぼけた表情のものなど…
隣同士で無駄話をしていそうなものは、何だかセリフが聞こえてきそうな面白さでもあり、どれも人間らしくユーモラスがありますね。
◯岩手銀行赤レンガ館
岩手銀行赤レンガ館は、1911(明治44)年に盛岡銀行の本店本館として落成し…
1936(昭和11)年に、岩手殖産銀行(後に行名を岩手銀行に変更)がこの建物を譲り受け、本店として利用し始めました。
この銀行の設計は、東京駅でも知られる辰野金吾によるもので、建築としては東北地方に唯一残る作品とされています。
ヨーロッパ風な外観を見るだけでも十分迫力がありますが、その内観も華やかな装飾が充実しているとのことで見学をしたかったのですが、火曜日は休館日とのこと
クラシックな内装は、どのお部屋もそれぞれに意匠が凝らされているそうです。
そして、岩手銀行赤レンガ館から、雨が降ったり止んだりする中、レンタサイクルで約10分ほどで訪れたのが…
◯盛岡八幡宮
1062(康平5)年、源頼義が安倍氏討伐の戦勝を祈願して、京都の石清水八幡宮を勧請したのが始まりと伝えられています。
1686(延宝8)年に、盛岡藩第3代藩主・南部重信により社殿が建立されました。
御祭神の誉田別命は応神天皇としても知られ、農業や衣食住など人間生活にまつわる多くのことにご利益がある神様。
盛岡八幡宮は県下一の大社でもあり、現在も盛岡の総鎮守として地域の人々の崇敬を集めています。
こちらの神社は、明治維新に殉じた志士を祀るため、明治2年に創建されました。
1906(明治39)年に盛岡八幡宮内に遷座し、1939(昭和14)年に当地に社殿を造営して、岩手護国神社と改称されました。