小京都・加茂にて | 果てなき旅路

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旅、温泉…たまには歴史。時の徒然に、好きな事を綴っております。

新潟への旅路、高校野球ネタが挟まれたため、中断しましたが、今回最終回となりますグラサン


加茂駅からのんびりと10分ほど歩き…





加茂山公園へと到着DASH!


一番の見所は小京都の由来にもなっている青海神社(あおみじんじゃ)で、公園と一緒に整備されています。 





◯青海神社

神社の歴史は1300年前まで遡り、現在、加茂市周辺を開拓した「青海の首」とその一族が、 726(神亀3)年、地元の人々の守り神として、創建したのが始まりとされています。





青海一族は「首(おびと)」の姓(かばね)をもつ氏族のようですから、おそらく村落の首長であることが推測されますね。





当初は日本神話に登場する椎根津彦命(しいねつひこのみこと) と大国魂命(おおくにたまのみこと)を祀っていました。が…





794(延暦13)年、桓武天皇が京都の上賀茂神社と下鴨神社の神領である平安京に遷都するにあたり、両神社が祀っていた神を青海神社に分霊、同神社は現在合わせて5柱の神を祀っているとのこと。





木漏れ日の差し込む新緑の境内…





拝殿に続く長い石段は神聖な雰囲気で、一段登るたびに心が洗われていくよう照れ




けれども、中々、拝殿にはたどり着けずに、その石段の途中…




伊勢両宮(上)と神輿堂(下)が左右に鎮座します。




加茂市指定文化財である、1787(天明7)年に建てられた由緒碑もあります。




加茂には青海神社という由緒ある神社が鎮座しているとのことだったが、こんなにも石段を登るという情報はなく…




ようやく、拝殿へとたどり着き、振り返ってみると、かなりの石段を登ってきたことが分かりますあせるあせる




青海神社では玉依姫命を祀っていることから、子宝、安産、子育てにご利益があるとされ、女性の参拝者が多く…




古くは戦国の武将上杉謙信の母親が、毎月お参りし、 謙信の出産は安産だったとの言い伝えが残っています。





拝殿と社務所の間には鶯張りの廊下があり、これは1757(宝暦7)年に、当時の新発田藩藩主溝口直温によって建てられたものと伝わります。





青海神社は賀茂神社、御祖賀茂神社、青海神社の三社ご本殿を合殿し、神明造りの覆屋におさめ奉斎しているとのこと。





元々は、青梅の首(おうみのおびと)が創建した神社ですが、平安京遷都の時に、青梅神社が京都賀茂神社の社領になったことから、“加茂” の地名がつきました。





神域である加茂山は、市の花である雪椿の庭園や リス園、見晴らし台もある加茂山公園として整備されています。




新潟県の内陸部中央にあり、京都とゆかりの地名を持つ “加茂”





三方を山に囲まれた盆地で、桐タンスの生産では シェア日本一を誇り、冬の寒さが厳しいですが、寒椿の名所でもあります。





市内を流れる川の名も加茂川です。 


ところで先ほど、加茂市周辺を開拓した「青海の首」とその一族と記載しましたが…





日本史を勉強していると、必ずつまずくところに、「氏姓制度(しせいせいど)」というものがあります。





「氏姓制度」というのは、氏(うじ)の組織を基礎にして、多くの一族を姓(かばね)によって秩序づけた支配形態を言うものです。 





具体的に言うと蘇我氏、物部氏などの「氏」のことであって、現在でも◯◯氏というように使われている言葉ですから、とても身近なものだと思われます。 





そして古代国家であるヤマト政権では、氏は血縁者が中心となり、実際には血のつながりのない者も、同一の祖先から出たという意識によって統一された共同体でもあります。





この氏の組織がヤマト政権の支配下に属し、その地位に属する姓を与えられ、この結果、「氏姓制度」が出来上がりました。





ヤマト政権は氏の実力や社会的地位に応じて、一定の姓を与え、中央の有力氏族には臣(おみ)、連(むらじ)、下級の一族には造(みやっこ)を、また地方の氏族には君、直(あたえ)、首などの姓を与えました。





等と日本史を勉強をしているうちに、新潟の小京都加茂から長岡へと到着DASH!





帰りの新幹線まで時間があるので、日本酒好きにはたまらない「ぽんしゅ館」で日本酒をたしなみます🍶




「ぽんしゅ館」は越後湯沢駅が有名ですが、長岡駅にもあります。

初めての利用となりますが、受付で500円を支払い、メダルを5枚頂き利き酒開始、因みに、このメダルは、その越後湯沢駅の「ぽんしゅ館」でも利用可能とのこと。




「ぽんしゅ館」では、利き酒を楽しむものですが、 この塩のテイスティングが酒のつまみとして、新潟の地酒をもっともっと美味しくいただけます爆笑




100円で1銘柄選ぶことができ、おちょこ5杯分ですが、そこそこにほろ酔いになりますね酔っ払い    




選んだ銘柄はこのように、カードをもらうことができるので記念にもなりますウインク




この長岡は花火🎆で有名ですし、歴史的にも見所が多くて、山本五十六の記念館や… 




長岡藩最後のサムライ・河井継之助が活躍した地…
 
時は幕末、諸藩が新政府軍と旧政府軍に分かれる中、中立の立場を保とうと奮闘するが想い敗れ、 最後は旧政府軍として奥羽列藩同盟に加盟し、北越戦争が開戦。




河井継之助はガドリング砲を駆使し、新政府軍と対等に戦う善戦を繰り広げますが、最後は長岡城は陥落 。

誰よりも藩の民を思い、武装中立という稀な立場を作り上げた男の儚い最後となりました。




最後は新潟の旅の締めとして、長岡の町を散策したかったのですが、 17時21分長岡発の新幹線の 指定席を購入していたため、残念ながら断念ショボーン




因みに、今回の新潟の旅路は、「えちごツーデーパス」というお得切符を利用しており、別途特急券を購入すれば、新幹線にも乗車できるという優れもの。




長岡から越後湯沢まではフリーエリアとして「えちごツーデーパス」が有効であり、越後湯沢から東京までの特急券を購入すれば、短い距離ではありますがお得に新幹線に乗車できます爆笑




今回の旅の目的は「えちごツーデーパス」を利用することでしたが、想像をはるかに超えるスーパーチケットで大満足の旅路となりました。

最後は東京駅で200系カラーの新幹線を見送り、新潟への旅路は終了。

おしまいニコニコ