埼玉県高校野球甲子園への道 準決勝 観戦記 | 果てなき旅路

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普段、高校野球に興味にない方でさえ、物議を醸し出し、社会問題化してしまった感も否めない今回の神奈川大会の決勝戦。





今回その事について詳細を触れることはありませんが 、この私はその出来事が数時間後に起こることなど露知らず、この日、訪れたのが埼玉県。





埼玉県大会の第1試合…

両校が共に、東武線沿いに学校がある関係で、呉越同舟で決戦のある…




大宮公園球場野球





今年一度も埼玉県の高校予選を観戦できなかったので、今年の高校野球予選観戦のトリを締めるべき訪れました口笛

 




この日も朝から燃える太陽の下、長い1日になりそうだが、約10分ほど並び、8時丁度にチケットを購入出来たのは有り難かった。




 

チケットもとうとう800円になってしまった(笑)埼玉の高校野球は従来、レベルが高いはずなのだが、昨年の2022年の甲子園大会、埼玉県の代表として出場した聖望学園が、あの大阪桐蔭に19点も取られる大敗北を喫し…





その後の秋季関東大会では、埼玉県勢の代表の結果は振るわず、選抜高校野球では甲子園出場もならず、その後の春季関東大会においても埼玉県代表はベスト8に入るのが精一杯…





その間に県の代表として、一校、気を吐いていたのが昌平高校


さあこう、僕らの





本日の試合⚾

第1試合

花咲徳栄 vs 昌平


第2試合 

浦和学院 VS 川越東





埼玉県では試合開始前、両チームのノック練習が終わると、その両チームによるグランド整備が恒例として行われます。





神奈川県からわざわざ試合開始1時間前に到着したのは、炎天下の灼熱地獄から逃れるため、屋根のある観戦席を確保するため。

ほぼほぼ、試合開始の10時に太陽は屋根の上へと隠れる予定グラサン




本日の第1試合⚾

花咲徳栄 ~ 昌平


10時ジャストプレイボールグッ




埼玉大会はいよいよ佳境を迎え、県営大宮球場の第1試合は、完全制覇を目指す、昨秋、今春の王者Aシード昌平と、今大会ここまで全試合コールド、失点0点で勝ち上がり、私が勝手に優勝候補と予想していた花咲徳栄の対戦。




先発は昌平が左腕渡邊投手、花咲徳栄が木田投手と両エースが登板し試合が始まりますが、試合序盤ペースを握ったのは昌平。





昌平は初回、花咲徳栄の木田投手の立ち上がりを攻め、一死から2番金子が左中間 二塁打を放ち出塁すると、二死後、4番斉藤選手の一ゴロが相手のエラーを誘い昌平が1点を先制。





その後両チームが点を取り合い、1対3で迎えた3回…





3番石塚選手が左越えソロを放って反撃、石塚選手⑥は伝統の3番ショートを継承し、ここにチームの軸となる選手がいる花咲徳栄は、ハッキリ言って強いです。





そして打順が3巡目を迎えた5回、花咲徳栄打線が昌平の渡邊投手に襲いかかり、5番増田選手の同点 適時だと、6番斉藤選手の2点二塁打で逆転に成功。 





6対3の7回には、昌平の4番斉藤選手に2点三塁打を浴び、1点差に迫られた先発木田投手の後を受け…





7回途中から登板した上原投手が、要所で踏ん張り、昌平にリードを許すことはなく、9回には自らソロホームランを放ち、この1点がかなり効果的でしたね。


試合は9回に両チームが1点づつ奪い合いましたが、7対6で花咲徳栄が辛くも勝ちます。





試合時間3時間30分を超える死闘を制して、岩井監督は「後半勝負できるチームじゃないと夏(の頂点)は取れない戦いができた」とコメントしています。



 

まさに、強豪校同士の死闘、非常にレベルの高い試合の異様な雰囲気を残しつつ、迎えた県営大宮球場。





準決勝の第2試合は、Aシード浦和学院とノーシードから勝ち上がった川越東との一戦。






同じ南関東でありながら、神奈川は横浜スタジアム、千葉はマリンスタジアムとプロ野球チームの本拠地を使用しての決戦が行われるのだが、県営大宮公園球場のこのローカル感が素晴らしい。





洗練された美爆音の響と同様に、吹奏楽のレベルの高い千葉や、高校野球の強豪として、応援のストーリーもまた完成度が高過ぎる神奈川とは違って、埼玉のそれは、高校生らしいピュアで真っ直ぐな応援が、妙に心に刺さるんですよねウインク





それにしても、準決勝第1試合は、魂のたぎる熱戦だったのだけれど、この球場の暑さは並みじゃないと思っていたら…


38℃を越えており、生命の危険を感じる暑さ🥵🥵🥵





本日の第2試合⚾


浦和学院 ~ 川越東


13時20分プレイボールグッ




先発は川越東はエース名取投手が連投、一方の浦和学院は今大会初先発、背番号13の長身左腕細澤投手が登板し試合が始まります。





この試合、結果は9対0で浦和学院が7回コールドで勝利し、浦和学院が力の違いを見せた一戦とも言えますが…





今回ノーシードから勝ち上がった川越東は、初戦で優勝候補の一角でもあった山村学園、甲子園の常連でもある春日部共栄を撃破…


さらに準々決勝は、川越対決となると思っていたBシードの市立川越に辛勝した春日部東に勝利しての4強進出であって、埼玉のベスト4に相応しいチームであると実感😢





川越東が敗れた相手は、結果、決勝で私が埼玉の優勝候補と思っていた花咲徳栄を、7対2で勝利して甲子園出場を決めた浦和学院ですから、高校野球の素晴らしさとは、このようなノーシードのチームが強豪を撃破し、快進撃するその姿を見ると胸が熱くなりますね。





神奈川大会の圧倒的な強さを誇った慶應義塾、そして残念ながら、その慶應義塾に決勝で敗れ甲子園出場とならなかった横浜、両校は全国レベルの強豪であることは間違いなく、果たしてこの神奈川のチームに勝てるのか埼玉県はてなマークはてなマーク





との想いで訪れた県営大宮公園球場。

埼玉県の誇る強豪と言えば浦和学院と花咲徳栄、さらに今大会はその上に昌平と、3強を形成して夏を迎えており、今大会で見事に優勝を決めたのが浦和学院。




過去の甲子園大会において、2018年、そして昨年など、大阪桐蔭が絶対王者として君臨している時に、その牙城を崩す相手として、東日本で真っ先に名前が上がるのが浦和学院。





ピッチャーにドラフト候補のエースがいる時などは、県内では手をつけられない程強いのが浦和学院ですからね。





他方、2017年に夏の甲子園大会で、埼玉県に初の優勝旗を持ち帰った花咲徳栄は、ここ数年間、我慢の時期を迎えており、名将岩井監督の下、必ず最強チームを作り上げて甲子園に戻って来ることを信じていました。





これで夏の決勝は4年ぶり、その決勝の相手は浦和学院でした。


埼玉をリードしてきた二強の花咲徳栄と浦和学院は、 秋や春の大会では結構な機会、戦ってきているのだけれど、実はこの2校が決勝で相まみえるのは、今回が2回目と意外に少ない。





前回の第99回大会では花咲徳栄は、清水、野村、西川、綱脇ら、浦和学院も蛭間、渡邉、佐野などを要し、強烈な対戦となったことが思い出されます。 


因みにこの年、花咲徳栄は全国制覇をしましたが、今回、浦和学院はどのような野球で、見ているものたちを魅了するのか。





森監督は勝利インタビューで、“全員野球” という言葉を何度か使われていたので、おそらく、レギュラーを固定するのではなく、調子の良い選手をどんどん使っていき…


しかもその選手たちが、上位から下位まで切れ目なく安打を重ねていくのが印象的で、前年の超強力打線とは全く違う形で大量得点を狙い…


4番バッターにスクイズの指示を出していたのもまた印象的であり、いわゆる「負けない野球」で甲子園優勝をロックオンですね。





浦和学院チーム優勝おめでとうございます。


そして最後に…


浦和学院に生涯を捧げた三浦貴氏のご冥福をお祈り申し上げます。