こんにちは。
先日5月18、19日AKB48がマレーシア、クアラルンプールのららぽーとで開催された「ららぽーと桜祭り」に出演してきました。
海外なので、撮影は自由だったようなので、数多くの動画がYouTubeにアップロードされています。
しかし、5月15日にちょうど以下の記事が出たばかりでした。
夕刊タブロイド紙でも、『日刊ゲンダイ』左翼寄り、『夕刊フジ』はネット右翼寄りの基準で論陣を張ると言われています。そのため、この話も半分だけ信じたほうがいいでしょう。
しかし、つまり、クアラルンプールのららぽーとは日本の三井不動産が、日本が太平洋戦争中捕虜などを虐殺したプドゥ刑務所の跡地に建てたものであり、それを知っている地元の人々は気味悪がって近寄らないというのです。それには、かつて自国を侵略し、無垢な人々を惨殺しておきながら、その場所を歴史遺産として保全しない日本人の罪悪感の欠如に対する憤りも影響しているのでしょう。
インターネットでのリポートを見ると、ららぽーとはAKB48のおかげでひさしぶりに多くの人出でにぎわったそうです。
落ち目であるとは悲しいことで、とくにアイドルの場合、必ずしも偏見だけではなく、倫理観にももとづく"汚れ仕事"が増えていきます。水着グラビア、ギャンブル（競輪、競艇、競馬）など。
フジテレビ『ミライ☆モンスター』でもAKB48で出演者二枠をもっていたのに、岡部麟の代わりを補充させてもらえなかったのもやはり落ち目の表われですね。
AKB48は紅白落選前後のハロー！プロジェクトがたどったのと同じ道を歩んでいるように思います。
ハロー！プロジェクトも、CD不況のダメージを大きく受けた2005，6年ごろはひどい状況に陥りました。
公式ウェブサイトやインターネット上では非公開で、いくつか汚れ仕事をしていました。
ひとつは、水俣市役所など地元でのみ応募できるようにしたチッソ創立100周年記念イヴェントにアップフロント所属の五木ひろしだけではなく、安倍なつみ、美勇伝（リーダーは石川梨華）が出演しました。みなさんご存じのようにチッソは水俣病の原因となる水銀を海に放出し、最初の公害を引き起こし、現在も対応を批判されている会社です。
これは、倫理的な汚れ仕事ではありませんが、リーダーが吉澤ひとみのころ、マクドナルドの店長たちを慰安する非公開イヴェントにモーニング娘。が出演しました。事務所の先輩に谷村有美がいて、その夫・原田泳幸が当時マクドナルドのCEOを務めていたので、断り切れなかったのでしょうが、しかし、出演料も原田氏のおかげでそれに見合うだけ高かったのでしょう。いわゆる、事務所が承知しているので、"闇"出はありませんが、イヴェント出演というより"営業"ですよね。
以上はすべて地元の人々や出席した人たちによるネット上でのリークでわかったことでした。
そうは言っても、AKB48の場合、もともと「AKB商法」を続けたり、落ち目になるまえからパチンコ台に権利を売ったりしてきたので、汚れ仕事には慣れっこであり、今さらそれを恥じることもないでしょう。
ハロー！プロジェクトとAKB48との違いのひとつは、ハロー！プロジェクトもそういう行動原理に従っていますが、しかし、AKB48はハロー！プロジェクトのあとに誕生しているので、00年代半ば以降に強まった日本のネオリベ、自己責任論をより強く反映していて、"お金を稼げないニートがいちばんだめ。法律に触れない範囲で何でもやってお金を稼がないのは人間失格です"という行動原理で活動している点です。
しかし、去年の大量リストラと言われた事態を見ていれば、想像できる範囲内で起きた出来事であるとはいえ、以下の事態には胸が痛むかたもいらっしゃるでしょう。日本企業が日本にとって負の歴史的遺産の痕跡を抹消して建造したものの、しかし、地元民による違和感は払しょくできず、その商業施設には人が寄りつかない。AKB48の人気が低下するにつれ、人気メンバー以外には居場所がなくなった結果、より人気のないメンバーはクアラルンプールのその商業施設を再活性化することに協力するような仕事もせざるをえない。なんとかならないものですかね。
それでは、また。
[追記]
東京の神宮外苑、日比谷公園などでかなりの樹齢の森林、樹木が再開発のために切り倒されようとしていますが、これは東京都から三井不動産に天下りが行われた結果だそうです。築地や晴海の再開発も三井不動産が関わっています。三井不動産はクアラルンプールでも東京でも歴史的遺産を破壊する再開発を行っていて、評判が悪いですね。