菊池桃子Special Live“EMERALD”〜40th Anniversary&Birth | 不条理に抗う:女性アイドル最高評議会

不条理に抗う:女性アイドル最高評議会

不条理な経験について記します。その逆も書こうかな。
「アイドル最高評議会」とは「ジェダイ最高評議会」のパロディ。
記事を投稿するにあたっては時間をかけて推敲しています。しかし、まちがったこと、書き忘れたことをあとから思い出して加筆修正しています。

こんばんは。

 

本日5月3日「菊池桃子Special Live“EMERALD”〜40th Anniversary&Birthday」の18時開始の部に行ってきました。5月4日生まれの桃ちゃんの誕生石にちなんで題名にエメラルドが入っています。

 

よく晴れた天気でしたね。会場はキリスト品川教会 グローリア・チャペル。ここに来たのは、東京女子流関連で来て以来、9年ぶりだと思います。

 

開演前のチャペル。

 

 

 
終演後のチャペル。

 

会場内は全面、全時間帯撮影禁止でした。ステージ上に桃ちゃん用のセット・リストが置いてありましたが、撮ることはかないませんでした。


 

私の座席はSuperPremium席で二列目の端っこでした。 最初の二曲では、ステージ左端のドラムの音が強く聞こえすぎているように思いました。音響がよくありません。しかし、徐々に慣れてきました。

あと、座席に関しては、会場が小さいので、しかたがありませんが、たとえ1~2列であっても、端っこがSuperPremium席でいいのかという問題もあります。とくに、今回の1〜2列は特設のパイプ椅子席でした。3列目以降が教会といえばおなじみのあの長椅子でした。そうすると、音響からいうと、想定している範囲を越えて、近くに座席を設けすぎているので、SuperPremium席の音響、聞こえてくる音の調整はひどかったかもしれません。

とくに、一列目の右端がひどかったです。あとでも触れるように、今回はU-NEXTでの配信用にキャメラが入っていました。開演前にスタッフが詫びに来ていましたが、やはりキャメラが観客の視界に大きく入り、じゃまをするのなら、SuperPremium席だとは言えないです。

あと、桃ちゃんの今回の唯一の失着は特定の曲や最後のあいさつでステージの端から端まで移動しようとしなかったことです。つまり、左側のみなさん、真ん中のみなさん、右側のみなさんという意識で動くことが必要でした。

以下がボブ・ディランのときのGOLD(SuperPremium席相当の席)席のレイアウトです。前方でも右三分の一以上、左三分の一以上の、両端を切って、前方の真ん中だけをGOLD席にしています。会場が小さい場合、同じ座席を二重に販売してしまう、特等席とそれ以外の席とのあいだの境界線の微妙な設定をまちがえてしまうなどのミスも起こりやすいですが、でも、そこは十分に気をつけて、あらゆる座席位置優遇席はこうすべきです。(ちなみに私は二公演GOLD席でディランを見ました。定価5万円以上。二公演とも三列目で少しがっかりしましたが、いざ開演すると、一列目、二列目のセンター席はグランド・ピアノでディランの顔が見えなかったと思います。そのほか、たとえば、真ん中の席で喜んでいたら、開演すると、主役がずっと下手寄りにいることもあります。ですから、当日にならないと、本当に良席なのかがわからず、なかなか難しいんですけどね。)

通常席10,000円に対して、SuperPremium席15,000円は20,000円でもよかったのに、座席関係なく、直筆メッセージカード分の金額が5,000円と考えても、もっとぼったくる若いアイドルはいるでしょうから、安いです。あまりに安すぎました。でも、良席保証をするなら、SuperPremium席の差を少なくするためにも、徹底的に正確を期したほうがいいです。

 

 

しかし、今回、音響はよくなかったとはいえ、端からセンターを斜めに見ていると、センターの三列目、四列目の座席と違って、少なくとも私の視線は前の人のあいだを通り、前の人の頭がじゃまにならなかったので、結果としてはよかったかなと思います。桃ちゃんの全身が見えました。センターの三列目、四列目は桃ちゃんの足元のほうは見えていなかったでしょう。

 

これまではスポーツや演劇の世界でしか見られなかったこういう特等席、優遇席もしくは席種の大きなヒエラルキー、格差制度は、出演料の高い外国人ヴェテラン・ミュージシャンーーザ・ローリング・ストーンズあたりが元祖?ーーなどの音楽ライヴの世界では皆無ではなかったものの、しかし、ライヴの収入が大きく減った、もしくは支出が増えたコロナ禍で一気に音楽ライヴの世界にも広がりました。しかし、やりかたが拙劣な事業者が多いことが残念です。

 

 

さて、桃ちゃんの衣装はエメラルド色。


バッキング・バンドはギター、ベース、ドラムス、キーボード二人、コーラス二人で合計7人編成でしたかね。ただし、スタジオ録音をぜんぶ楽器の音で置き換えるのではなく、スタジオ録音に似せるために、同期演奏も使っていたはずです。

 

パイプオルガンの演奏が流れるなか、始まったこのライヴのセット・リストは

 

1.青春のいじわる

2.MAY SICK

MCの大意 お越しいただきありがとうございます。スタッフが教会を会場に選んでくれてうれしい。今回のコンサートの題名に「エメラルド」ということばをつけた。エメラルドは五月生まれの私の誕生石。幼かったので、親に教えてもらったときは地味な石だと思った。聴いてもらったのはデビュー曲「青春のいじわる」とB面「MAY SICK」。十五歳の私に大人になっても歌える曲を歌わせてくれて当時のスタッフに感謝。エメラルドの石ことばは幸福。すべてが幸福であれ。

3.Ocean Side

4.夏色片想い

5.卒業ーGRADUATION

MCの大意 みなさんのお顔が見えてうれしい。配信をきっかけにいろんな人が私の音楽を聴いてくれる。この前の発売記念イヴェントで18歳のファンが来てくれた。40周年記念で出したEP盤、みなさんどの曲が好きですか。「もうすぐ0時」?よく言った。内澤崇仁さんが来てくれています。私がandropのヘヴィ・リスナーだった。内澤さんは私がデビューしたころはこどもだったそうだけれど、すれ違わずにこの世で出会えてうれしい。「もうすぐ0時」の「0時」のところでみなさんも歌ってくれる?

6-1.もうすぐ0時 with 内澤崇仁(androp) 内澤さんが入りをまちがえたので、桃ちゃんが演奏を止める。「みんなに言わないでね」。

6-2.もうすぐ0時 いいところまで行ったし、足元にプロンプターが設置されていたと思うけれど、たぶん桃ちゃんが「初めからじゃない」という歌詞を飛ばしたので、桃ちゃんが演奏を止める。

6-3 もうすぐ0時 三回目で最後に到達。

MCの大意 私と同じで明日が誕生日の人が「もうすぐ0時」と思うんでしょうね。次は「星の蜃気楼」。

7ー1.星の蜃気楼 最後まで歌ったが、たしか二番あたりで「解けない魔法」という歌詞を飛ばした?

MCの大意 内澤さんのあとに1人で歌うことに気持ちが入らなかった。さっきのは練習で、練習を聴いたあとにこれから本番につき合うと思ってください。

7-2.星の蜃気楼

8.(歌う前にたしか「私が作詞作曲した」と言って)Starry Sky

MC ビルボードライブ大阪、ビルボ-ドライブ横浜でライヴをする。東京以外も回れるのはうれしい。今日のライヴはU-NEXTで配信される。それが歌い直した理由です。

9.メドレー:SUMMER EYES~BOYのテーマ~アイドルを探せ

MC バンドメンバー紹介。桃ちゃん、(また?)ギターの紹介を忘れる。

10.Again

11.(イントロが流れるなか、桃ちゃんが「ここはどこ?」と後ろを指さし、歌詞のなかに登場する「教会」を暗示しながら、歌い始める)雪にかいたLOVE LETTER(今回は、最後の「メリークリスマス」をはっきりと歌ったプラネタリウムライブ『菊池桃子-Precious Starlight-』のときと違い、最後の「メリークリスマス」をささやくほどの小声ではないものの、スタジオ録音と同じように歌わずに、語りました。)

MCの大意 (感謝のことばを言おうとするが、観客から「こちらこそ」という声援。)最後の曲はみなさんの明日を応援する曲。しっとりとした楽曲です。 「Tomorrow」。

12.Tomorrow

En 1.Adventure

MCの大意 (バックに「ハッピー・バースデイ」の演奏が流れるも、桃ちゃんは気づかないふりを以下の二人が近づいて来るぎりぎりまで続けながら)Tシャツを着てくれてありがとう。私の趣味である土偶も観客に浸透している。(内澤さんとケーキをもったVAPのディレクターが登場。みんなで「ハッピー・バースデイ」を歌う。「♫ハッピー・バースデイ、ディア桃ちゃん〜」。)あとでSNSにケーキの写真を載せます。みなさんに応援してもらえてしあわせ。みなさんの役に立ちたい。Instagramの更新など小さなこともがんばる。まだまだ自分にはのびしろがあると思っているので、精進して参ります。最後は「Say Yes!」

En 2.Say Yes!

MC またお会いしましょう!

 

まず、声質が高く澄んだ唯一無比のものであり、ささやき声ではあっても、声がとてもよく出ていました。

次に、さすが40年のキャリアがあるし、一昨年以来、観客の前で話し、歌う機会も多いので、進行がじょうずでした。いろいろ小さいミスがあっても、自分で気づいて修正できましたね。自分でボケても自分でツッコめるようになりました。そして、観客がよかれと思って声援を飛ばすのですが、でも、先走って過保護に桃ちゃんの話の腰を折っているところもあっても、それでも、従来の菊池桃子と同じで嫌がらずに温厚に受け止めるだけではなく、新たに、自分の話に弾みをつける受け方をしていました。(周年にあたって、ファンにこれまでの応援に対して深謝するのは礼儀の一つであり、別に桃ちゃんに過剰に気を遣わせているわけではないので、感謝するのはこっち、ファンのほうだとかを早々と言わずに、黙って静かに桃ちゃんのことばを聞き終わったあとにそう言えばいいのです。)

今回、桃ちゃんのMCはこれまでと違って堅すぎず、会場の雰囲気に反応しながら、自分自身で興奮して盛り上がっていったのがよかったですね。先日の小泉今日子「黒猫同盟」のライヴは、"スタジオ録音とライヴ演奏とは同じになるはずがない"という考えかたに立っていました。それに対して、桃ちゃんの今回のライヴはスタジオ録音をできるだけライヴ演奏でも再現しようとするものでした。それでも、人間味が強く感じられたのは、菊池桃子の人間味がMCなどに強く表れたライヴだったからでしょう。

 

新曲を除くと、VAP/日本テレビが横暴なことを始めて、TBS『ザ・ベストテン』への出演をやめさせ、露出が日本テレビに偏って、人気がはっきりと下降線をたどり始めた「Nile in Blue」以降の曲は歌いませんでした。かなり残念です。ビルボードでのもち時間は80分なので、今回のセット・リストと大きく異なることは考えにくいです。 

 

以下、退出時に配られたチラシの表と裏です。

 

 

さて、SuperPremium席の特典である直筆メッセージカードについて。以下、明るく光ってしまってわかりにくいですが、エメラルド色の封筒です。これが座席に貼り付けてありました。

 

 

中身のカードは、表が以下です。

 

裏が以下です。CD、ヴァイヌル購入者には、この写真を利用したこの日限定のA2ポスターが進呈されました。

 

 

私はライヴ鑑賞、映画鑑賞、本屋での書籍購入ののさいには常にA4の書類入れとポストカード用の硬質カードケースをもっていきます。ビジネス用のかばんはほかの物が入らないし、折れ曲がるのが嫌だからです。しかし、封筒を取っておくとなると、はがき用では小さく、新たに下のような硬質カードケースを買いました。

 


 

そして、このようにカードと封筒を入れました。

 

 

たぶんメッセージの内容は大当たりです。昨日の桃ちゃんは「最高の日です♡ありがとう!!」以上の気持ち、以外の気持ちは抱いていないでしょう。ほかのカードにはもっと意味のないことも書いているはずです。これが私の座席位置が二列目の端っこであることを考えて書いてくれたことなのかまでは私にはわかりません。しかし、もしそうなら、私の"SuperPremium席には単純に最前二列を充てるのではなく、両端を切って、三列目、四列目であってもセンターの座席をもってくるべきだった"という以上での指摘は今回に関しては引き下げるべきでしょう。

 

アクリル・スタンドの写真は公式でも見られるし、撮ってもアクリル・スタンドが光りすぎてしまうので、割愛します。



ぜんぶ買っても、合計10,500円。この前の柏木由紀AKB48卒業コンサート関連グッズの価格を合計すると、3万円前後もしたことを思うと、良識の範囲に収めたと思います。現金払いのみだったことも考えると、なおさら1万円ちょっとでよかったです。1万円を大きく超えるなら、クレジットや電子マネーでの支払いをも認めるべきですから。



それでは、また。