映画『WILL』トークショー動画に対するスペースシャワーTVからの著作権侵害警告の不当 | 不条理に抗う:女性アイドル最高評議会

不条理に抗う:女性アイドル最高評議会

不条理な経験について記します。その逆も書こうかな。
「アイドル最高評議会」とは「ジェダイ最高評議会」のパロディ。
記事を投稿するにあたっては時間をかけて推敲しています。しかし、まちがったこと、書き忘れたことをあとから思い出して加筆修正しています。

こんばんは。

桜の花というと、「同期の桜」に象徴されるように軍国主義的で特攻隊を暗示するので、あまり好きではないのです。しかし、南野陽子「桜詩集」の舞台、目黒川に行くのは毎年楽しみです。もうその桜の季節が到来しましたが、もう8日なのにまだつぼみが少し硬い感じがします。気温も気候も安定しませんね。いつ洗濯物を干していいのかもよくわかりません。

 

さて、アイドルとは関係がありませんが、不正について書くという本ブログの趣旨に従って、あるYouTubeチャンネルで起こったことについて書きたいと思います。いざというとき、アイドル以外でも書いた記事がヒットしやすいようにアメブロでアイドルについて書いてきたところもあるのです。

こういうときだけ都合よく利用して申し訳ないのですが、どのマスメディアが事前に不十分な警告しか与えていないのに、著作権を縦にしてその権利を守るかに見せて視聴者、観客の権利を攻撃してくるのか、を知るうえで公益性の高いこの記事が、GoogleやYahoo!で「映画『WILL』」「スペースシャワーTV」「SPACE SHOWER TV」「SSTV」などで検索されたときに、上位に来るように、みなさんに積極的にこの記事にアクセスしたり、あるいはいろんなことばとともにGoogleやYahoo!でも検索していただくようお願いしたいです。「いいね」をつけていただくこともお願いしたいです。お力をお貸しください。

 

 

・こちらが著作権を侵害していなくても、あとからであっても、著作権者は動画の削除を求めてもいいし、観客は従うべきである、しかし、、、

 

3月10日、4月1日と、テアトル新宿で行われた、東出昌大主演のドキュメンタリー映画『WILL』のトークショーに行ってきました。登壇者は服部文祥、東出昌大、エリザベス宮地。そこで撮影が許可され、動画撮影は禁止されていないと思って、撮影してそれぞれをYouTubeにアップロードしたのです。

しかし、4月2日、YouTubeでスペースシャワーTV/SPACE SHOWER TV/SSTVから著作権侵害の警告を受け、アップロードしていた動画二本が削除されてしまいました。

私の基本的な考えかたでは、主催者が観客に撮影を許可し、その後観客がYouTubeを含めてインターネット上にアップロードしたあとしばらく経ってから、主催者、著作権者が方針を変えて削除を求めてきた場合でも、観客は黙って従って動画を削除すべきです。というのも、それが著作権を保護することだからです。

ただし、もちろん、アップロードする人がセクハラ、パワハラ、暴言、脅迫を告発するためにアップロードした写真や動画に対して加害者が著作権、肖像権を理由として削除を求めるような場合は、それはただの証拠の隠ぺいなので、違法であると思います。その写真や動画が告発を受ける側の定義では盗撮されたものであってもです。

さて、今回の場合も、私は削除の要求そのものには応じるべきです。しかし、スペースシャワーTV/SPACE SHOWER TV/SSTVのやりかたがひどいのです。

(ちなみに、ドキュメンタリー映画『WILL』とは、監督エリザベス宮地が趣味として狩猟を始めた東出昌大がスキャンダル発覚、離婚、事務所からの独立を経て、生活の拠点を狩猟のできる北関東のとある山岳地域に移すとともに俳優活動を再開していくようすを、ヒップホップ・ユニットMOROHAの音楽を挿入しながら、収めた映画です。

 

 

・スペースシャワーTVからの著作権侵害警告~ふたつのうちの厳しいほうのやりかたを選んだのは妥当なのか

 

以下がスペースシャワーTV/SPACE SHOWER TV/SSTVから私が受けた警告です。

 

削除の依頼には、即刻削除を求めるものと一週間のあいだに自主削除を求めるものと二つあるのですが、しかし、スペースシャワーTV/SPACE SHOWER TV/SSTVは、前者で求めてきました。すなわち、私が完全に著作権を侵害してきたがために情状酌量の余地はない、という強硬な態度で断罪してきました。

しかし、事のいきさつを振り返ると、スペースシャワーTV/SPACE SHOWER TV/SSTVのこのやりかたは正しいのでしょうか。コンプライアンスに違反してはいないのでしょうか。著作権の侵害を口実にしたスペースシャワーTV/SPACE SHOWER TV/SSTVが行った削除の要求は、直接法律を侵害していなくても、公序良俗に反しているという意味で、コンプライアンスに反していると考えます。それは正当ではない過剰な防衛であり、企業による観客に対するパワハラであり、そしてGoogleアカウントというそれなしでは現代のネット社会を生きていくのにたいへん苦労する観客の権利を脅かすものだったのです。

なおかつ、このYouTubeアカウントが著作権侵害を理由として削除されたことは、完全にアカウント、スペースシャワーTV/SPACE SHOWER TV/SSTV、そしてYouTubeの三者間でしか共有されない情報ではありません。そのため、スペースシャワーTV/SPACE SHOWER TV/SSTVにはこのYouTubeアカウントの社会的評価を低下させた恐れもあります。

 

 

・プロデューサー高根順次氏による「しゃしゅう(有意味なものとしては聴き取り不可能)撮影」許可~最初の大きなつまずき

 

映画『WILL』プロデューサー氏の氏名をこの記事に書くことには逡巡しました。プロデューサーは裏方だからです。しかし、ご本人もご覚悟のうえで前説ーーイヴェント開催前の説明のことーーに登場し、名乗っているのだし、作品にクレジットも出ています。そういう意味ではプロデューサー氏は公人です。検索すれば、すぐ実名はわかります。そうすると、プロデューサー氏の実名を挙げて、氏のトークショー企画・ブッキング・キャスティングのセンス、前説の原稿作成能力・話術について批評しても、それは違法ではないでしょう。

さて、幸運なことに、私のスマートフォンに3月10日のトークショーが始まるまえにプロデューサーの高根順次氏が行った説明を録音したデータが残っていました。私はさまざまなイヴェントに参加するさいに会場や主催者に一方的に恫喝されることもあるかもしれないと思い、いつも録音するようにしているのです。しかし、再びスペースシャワーTV/SPACE SHOWER TV/SSTVからスラップ訴訟のようなものを起こされたり、あるいは著作権侵害警告を悪用されて再び警告を受けるかたちで削除されたりする恐れがあるので、YouTubeにアップロードして、ここにリンク先として貼ることはできません。法廷闘争を避けられなくなれば、この録音データはみなさまにもお聞かせできるでしょう。そのときには、以下で述べる「しゃしゅう」という音声のおかしさが伝わります。

さて、以下が高根順次氏のことばを文字に起こしたものです。

 

「えー、みなさん、本日は映画『WILL』上映およびトークショーにお越しいただき、ありがとうございます。本作品のプロデューサーをしております高根と申します。早速ですが、今からトークショーを始めさせていただきますが、注意点がございますので、説明させていただきます。トークショー中の***(注:この個所は意味不明で、アクセントが独特のことば)撮影はOKです、だいじょうぶですので、撮っていただいてけっこうなので、まだ上映が続きますので、ぜひSNSでお友だち等に広めていただければ、と思います。ただし、ですね、トークショー後にパンフレットご購入のかたにサイン会を予定しているのですけれど、えー、今日ありがたいことに満席、えー、御礼ということでですね、たぶん多くのかたがパンフレットのサイン会にお並びになると思うので、スムーズに進むためにパンフレットサイン時の写真撮影ですとか、握手ですとか、あとたいへん申しわけないんですが、ご自身のお名前を入れてください的なリクエストはちょっと今日はご遠慮いただければと思っています。スムーズな進行にご協力ください。なお、サインに関しては原則パンフレットのみ、えー、ちょっともち込み品、ほかの商品とか(後略)」。

 

重要なのは下線部です。

まず、断っておきますが、以下で私は氏の発音を非難していますが、しかし、もし高根順次氏が生まれつきの、あるいは病気の症状としての発話障害に苦しんでいるのだとしたら、それを揶揄するつもりはありません。ただたんに、撮影許可の基準・範囲を示すことばとして聴き取れなかったものは聴き取れないことをはっきりさせたいだけなのです。

高根氏本人は「写真撮影」と言いたかったのでしょう。しかし、氏がこれから「写真撮影」と言うはずだという先入観がなければ、会場で意味を聴き取れた人はごく少数だったと思います。東出昌大氏、服部文祥氏、エリザベス宮地氏など、打ち合わせで「写真撮影」ということばに限定して話し合った関係者には、これを現場で聴いて、高根氏が「写真撮影」と言ったと確信(実は錯覚)できたでしょう。しかし、実際は聴き取り不能であり、なんとか聴き取っても「しゃしゅう撮影」としか言っていません。

何回もこの録音を聴けば、「しゃ」とは聞こえるので、「しゃしゅう撮影」は「写真撮影」と解釈すべきだったとは言えるかもしれません。しかし、現場で一回聞いただけで、そしてはっきりとしたこの音源とは違う体感で耳で聴いても、「写真撮影」のことだと思えるでしょうか。その時の私は緊張のゆえの氏の吃音や"噛み"もしくはマイクトラブルだとみなして「しゃしゅう」を意味の体系から外したのだと推測します。そうすると、残るのは写真、動画の区別を問わない「撮影」許可だけです。

もしこの「しゃしゅう」が「しゃしん(写真)」に聞こえるというのなら、「しゃしゅ(社主、車種)」「しょしゅ(諸種、いろんなしゅるい)」にも聞こえるでしょう。

その場で「しゃしゅう」について「なんか、変な音が聞こえた気もしますが、あの声はいったい何だったのですか」と氏を相手にしてはっきりさせられるわけもなく、氏のこのまことに不名誉な発音を聞かなかったことにするしかなく、さらに映画『WILL』のトークショーはもう始まるわけですから、観客は聴き取れた「撮影」に関してのみ直ちに始めるしかありません。

このあと、何度も繰り返しますが、ここで高根氏は「動画」ということばを加えて「写真はOK、動画はNG」と何度かはっきりと繰り返せば、「しゃしゅう撮影」の失態から回復できたのです。しかし、氏にはそれができませんでした。

二度目の「写真撮影」は高根氏ははっきりと言えています。しかし、この二度目の「写真撮影」をもって「しゃしゅう撮影」の発音を修正するのは難しいです。トークショー中とサイン会中とでは文脈、状況が違いますし、サイン会中、他人が映り込むのを避け、サインをもらいながら、動画を器用に撮ろうとする人はいないです。

 

 

・録音が残っていないが、4月1日は同様の前説で「写真撮影」と言えていた気が・・・~しかし、おそらく3月10日の「しゃしゅう撮影」のインパクトにかき消されてしまった

 

4月1日の音源は残っていません。しかし、3月10日の音源を何度も聴いて、高根氏が「しゃしゅう」という意味不明の発音で「写真撮影」と言いたかったのだと断定すると、私が思い出すかぎり、4月1日は氏は同じ内容を説明するくだりでもっとはるかに鮮明に最初に「写真撮影」と言っていたと思います。しかし、3月10日の「(耳で一回では聴き取り不能な発音)撮影」のインパクトが私にはあまりに強すぎて、「写真撮影」と言ったのに、言いまちがいに聞こえてしまったのでしょう。すなわち、また、この人は3月10日と同じで時々わけのわからないことを言うな、と。

高根氏のほうも「しゃしゅう撮影」の大失敗に気づき、どこかの時点で、「写真撮影」以上の「写真はOK、動画はNG」という表現で名誉挽回する必要はあったと思います。

4月1日に関して、3月10日と同じで「(しゃしゅう)撮影」許可は降りていると思い続けた私と3月10日に自分が犯した「しゃしゅう撮影」の失敗にずっと気づかないうえに「写真はOK、動画はNG」という単純明快な標語をゆっくりと何回か繰り返すことをしない高根氏とでは、どっちもどっちでしょう。

振り返ると、プロデューサー高根氏による前説は、撮影上のルールを「写真はOK、動画はNG」という単純明快な標語で表現することに失敗しています。世人がプロデューサーという職業に想像する"偉いおじさん"の悪い面のとおりに、迂遠で早口で冗長で、映画トークショーのルール説明には不向きな語り口です。『踊る大捜査線』に倣って今やもう古い言いかたをすれば、映画『WILL』のトークショーは、スペースシャワーTV/SPACE SHOWER TV/SSTVや取り引き先企業の会議室で、ではなく、老若男女が観客として集まる映画館の現場で起きているのに、です。

 

 

著作権侵害の基準は、著作権者が主観で勝手に決めていいものではありません。すなわち、著作権者が「著作権侵害だ」と言えば、それは絶対に著作権侵害ではありません。それは、被差別者、マイノリティが「差別されている」「ハラスメントをされている」と言えば、それは必ず差別やハラスメントだと断定できるわけではないので同じです。今回の場合も、スペースシャワーTV/SPACE SHOWER TV/SSTVは自分たちが主観で著作権侵害だと感じただけではなく、私が客観的基準を破った、もしくは客観的基準で著作権を侵害したと言える根拠を示さなくてはなりませんが、しかし、そうできるだけのことを彼らはしていなかったのです。

 

 

 

・映画『WILL』側のまちがい~私が最近見た映画トークショーのなかでも撮影に関する説明のしかたが最も拙劣だった

 

さらに、高根氏の司会、前説以外の条件も点検してみましょう。しかし、そのまえにイヴェント内での撮影に関する一般常識を確認しましょうか。

1.日本では、たいていの場合、観客に「録音・撮影禁止」と大きく表示したり、アナウンスで伝えたりしている。プレス、記者以外に撮影が許可される場合はまれである。

2.許可する場合でも、「撮影タイム」として時間帯が限られることが多い。そのため、時間帯が限られていない場合は、ずっと撮ってもいいことになる。

3.観客に撮影されたものはインターネット上に公開されてしまうことは良識のある主催者は理解している。すなわち、撮影を許すことは同時に公開を許すことであることは主催者は理解している。

4.撮影を許可することは、写真だけではなく動画を撮ることをも許可することを意味する。すなわち、もし動画は許可しない場合は、「写真はOK、動画はNG」と観客に伝える。

 

最近私が行ったほかのトークショーについて見ていくと、目黒シネマでの映画『月』磯村勇斗トークショーでは、司会者がはっきりと「撮影・録音禁止」と観客に伝えていました。

ホワイト・シネクイントでの映画『i ai』舞台あいさつ(小泉今日子、森山未來らが登壇)では、急に決まったこととしてトーク終了後に「撮影許可」が下りました。ということは、動画も許されました。これは司会者が伝えました。

ユーロスペースでの『一月の声に歓びを刻め』トークショー(三島有紀子、片岡礼子、宇野祥平登壇)では、司会者がおらず、片岡さんが話し始め、撮影について言及がありませんでした。私が座っていた最前列中央からステージまでの距離も近いので、登壇者を驚かせないように撮影はやめておきました。

シネマヴェーラ渋谷での蓮實重彦トークショーでは、この映画館自体がすべてのトークショーで全面的に録音・撮影を禁止にしているので、この日も支配人の口から禁止と言われ、もちろん撮影はやめておきました。

 

具体例とそこから抽出される一般常識を確認したあとに、映画『WILL』のトークショーを振り返ると、問題点は数多くあります。

1.撮影範囲についても簡単明瞭に表現してくれるプロの、もしくは場数を踏んだ司会者を使わなかった。

2.プロのもしくは場馴れした司会者と違って、高根氏は一度も「写真はOK、動画はNG」という自分たちが決めたルールを簡単明瞭に伝えなかった。

3.おそらく話し手、トークショーの仕切り屋としてはアマチュアであるプロデューサー自身が観客の前で早口で、そして本来は聴き取りにくい声ではないかもしれないが、肝心の「写真」を意味不明な「しゃしゅう」(=存在しない日本語)としか発音できず、最後までそれを完全に修正できなかった。

4.テアトル新宿のトークショーには私はこの一年間でも4度来ているが、1,2,3を通じて、プロデューサーがプロの司会者にギャラを払いたくないただのケチくさいトークショーだと否定的に解釈せずに、肯定的に解釈すれば、このトークショーは権威主義的ではなく、動画も撮影できるほど解放的な感じ、カジュアルな感じが出ていると思わざるをえなかった。

 

スペースシャワーTV/SPACE SHOWER TV/SSTVはYouTubeに著作権侵害を申し立てるさいに最も厳しいやりかたを選んだわけですから、著作権侵害の申し立てにおいて、以上の4点も含めて、自分たちに不利な事実をすべて隠してしまったと言ってもさしつかえありません。

 

私の撮影・アップロード行為は無茶だったのでしょうか。いえ、もろもろ考えても、無茶ではなかったです。トークショーの動画撮影を許さない向かい風は以前として吹いていても、追い風も吹いていたと思います。

業界の雰囲気はこうだと思います。つまり、著作権、肖像権について受け手が侵害しないようにこれまで著作権者がうるさく監視してきた手前、一気には緩められません。それでも、著作権、肖像権について緩めないと、ネット社会、スマホ社会ではもう受け手がついてこないうえに、受け手に度量が小さいと思われるのも嫌なのでしょう。しかし、やはり、他方、私があくまでファンのひとりとしての視点から見た印象でしかありませんが、事務所からの独立や移籍の暗黙のルールと同じで、著作権、肖像権の排他的保護を理屈抜きに従わなくてはならないルールとみなして共有し、反逆者を厳しく罰するギルド的な慣習、意識も依然として残っているように感じます。彼らはそこで写真、動画を撮られて公開されれば、生写真、グッズ、ソフトが売れなくなるとか、ドラマ、映画を見てもらえなくなるとかいう現実での利益損失が生じない場合でも、そして出演者、スタッフの人格を傷つけられない場合でも、とにかく著作権、肖像権を守ろうとします。

とくに俳優事務所は保守的であり、基本的にはドラマ、映画、舞台演劇とその宣伝以外で俳優に語らせるのを嫌がります。当然、観客に写真、動画も撮られたくありません。そうすると、何でも先陣を切れるのは、組織(に所属する)人ではなく、自分自身が社長であるフリーランスなのです。事務所所属では難しいですが、フリーランスの出演者なら、トークショー全体の動画撮影の解禁もありえないことではありません。もし東出昌大がユマニテという俳優事務所に所属し続けていたら、狩猟をテーマにしたこの映画もこのくだけたトークショーも実現しませんでした。ユマニテは舞台挨拶などでほかの事務所、俳優から協力をお願いされれば、"観客も撮影可"の状況に東出さんを参加させましたけど、東出昌大が主役ならば、観客に完全にワンショットで撮らせるようなことはしなかったでしょう。ですから、私も現在の東出昌大、服部文祥がフリーランスではなく中堅以上の事務所に所属しているなら、かつてのやくざと同じで話の通じない相手(俳優事務所もしくは大手芸能事務所)に守られている彼らに手を出すとヤバいと思い、動画を撮るのはやめておいたでしょう。

今回、見た目では、服部文祥、東出昌大、エリザベス宮地がトークショーの著作権者に見えました。しかし、このお三方が著作権を押さえているのではなく、このトークショーでは何も大きなことはしていないようにしか見えないスペースシャワーTV/SPACE SHOWER TV/SSTVが著作権を押さえているのなら、こういう高圧的な態度で私が著作権を侵害していると決めつけるのは、スペースシャワーTV/SPACE SHOWER TV/SSTVにとっては当然なのでしょう。しかし、業界において観客による動画撮影がタブーではないという以上のようなもろもろの背景、状況を考えても、スペースシャワーTV/SPACE SHOWER TV/SSTVは「トーク中の写真撮影はかまいませんが、動画撮影は禁止します」とはっきりと観客に伝えるべきでした。

 

 

・単純明快にルールを提示せずに撮影を許可した著作権者側の手痛いミスが原因であるか、もしくは控えめに言っても「どっちもどっち」なのに、なぜ一方的に侵害したという警告、制裁を受けなくてはならないのか

 

さて、スペースシャワーTV/SPACE SHOWER TV/SSTVが著作権侵害を訴えてきたことそれ自体に話を戻しましょう。

以上で説明しましたが、私が著作権を侵害したという申し立てが言いがかりでしかないことを読者のみなさんには理解していただけたでしょうか。スペースシャワーTV/SPACE SHOWER TV/SSTVが自主削除を求めるという穏当なやりかたではなく、私のGoogleアカウントが停止、削除されることもありうる厳しいやりかたで動画を削除しました。このスマホ社会、ネット社会でGoogleアカウントが停止されてしまえば、不便なことこの上ないです。YouTubeでの表現の自由だけではなく、経済的権利の喪失です。たしかに今回は最初の著作権侵害認定なので、アカウント停止には至りませんでしたが、しかし、スペースシャワーTV/SPACE SHOWER TV/SSTVは私のアカウントが著作権侵害警告で停止されるにはまだ遠いことを確認したうえで著作権侵害を訴えたわけではないでしょう。すなわち、おれたちの権利を侵害しているように見える奴の権利が傷ついても、そんなこと知るか、と言ってきたようなものです。

YouTubeは「著作権侵害の申し立てに関しても、誰にでもまちがいはあるから、異議を唱えて指摘してあげればいいじゃないか」と書いています。すなわち、誰にでも勘違いして集団で他人に殴りかかってしまうことはあるから、そんなときでも冷静に誤解を解きなさい、と言わんばかりに。しかし、スペースシャワーTVと映画『WILL』関係者が負うべき企業の(=集合組織体の)社会的責任(CSR)を考えた場合、こういったまちがいはたとえば、企業よりも非力な、私のような個人に指摘されないかぎり気づけなかった、と許されてもいいのでしょうか。

私はそうは思いません。個人と企業とでは背負う責任、コンプライアンスの大きさが違わなければ、おかしいではありませんか。たとえば、著作権保護担当者はプロデューサー高根順次氏の話をうのみにするだけではなく、当日観客にどのように話したのかについて慎重に音源を提出もしくは確認させる責任があったと思います。高根氏も自分の記憶やメモだけを頼りにして著作権保護担当者に申告、もしくは応答すべきではないでしょう。(音源で「しゃしゅう撮影」を聴いて「写真撮影」と断定したなら、行き過ぎですね。)「しゃしゅう撮影」としか言えなかったうえに、確認を怠って、最も強い動画削除要求、すなわち著作権侵害警告を私に行ってきたことに対しては、YouTubeの基準では取り消しができても、スペースシャワーTV/SPACE SHOWER TV/SSTVとしてのコンプライアンスでは免責も取り消しも不可能であってほしいです。トークショー会場で不十分な注意しか与えなかったのに、著作権侵害の観念を濫用することによって、YouTubeから動画を削除するだけではなく、私にこのようにアカウント使用まで脅かし、不利益を被らせたまま、無関心に放置しているのに、これからもその当事者がプロデューサーを務める映画『WILL』が映画館上映、インターネット配信、TV放映、ソフトウェア販売などの著作権ビジネスで利益を上げ続けていくのであろうことが本当に悔しく、そして腹立たしくてなりません。

は弱い者いじめは絶対にしたくないです。しかし、今回、スペースシャワーTV/SPACE SHOWER TV/SSTVの関係者は弱い者でしょうか。スペースシャワーTV/SPACE SHOWER TV/SSTVには、今回関係者がコンプライアンスの観念に背き、軽率なパワハラ、過剰防衛を犯していないかどうかを追及、審議することを求めます。

 

 

・スペースシャワーTV/SPACE SHOWER TV/SSTVからの過剰防衛、ハラスメントに対する反対~さしあたりブログで

 

そう思うなら、高根氏の前説の音源を送りつけて、スペースシャワーTV/SPACE SHOWER TV/SSTVに直接異議を申し立てればいいじゃないか、と思うかもしれません。しかし、まず、覚書、契約者などが存在するわけではなく、前説というしょせん口約束しか存在しないので、コンプライアンスの範囲を狭くして、相手に開き直られたら、おしまいです。次に、すでに見たように独善的なやりかたをする著作権担当者が外圧なしに自ら進んで自分自身でこの件を反省することはないでしょう。組織はその構成員を守ることを通じて組織自体を守ります。私から担当者に対話を申し込む義務も意味もないです。対話を拒否したのは彼らなのですから。

それならば、スペースシャワーTV/SPACE SHOWER TV/SSTVの法務部、コンプライアンス担当に送ったらどうか、と。しかし、「スペースシャワーTV コンプライアンス」で検索すると、以下のようにヒットし、

 

それから、クリックして出てきたのは、以下のようなページです。

 

 

公式サイトからコンプライアンスポリシーのページが削除されています。ということはつまり、対外的にはコンプライアンスポリシーが存在しなくなった、もしくは存在していてもその内容を教えたくなくなったのでしょう。

以上のことを考えると、スペースシャワーTV/SPACE SHOWER TV/SSTVに直接連絡を取るのはあまり意味がないと判断します。あとは、取り引き先のスカパー!や大株主のKDDIに事情を話してスペースシャワーTV/SPACE SHOWER TV/SSTVに私の反論を取り次いでもらうよう頼むかどうかです。とくに、KDDIはau携帯電話、auひかり、auでんきの顧客である私のスマホが使いにくくなるかもしれないようにスペースシャワーTV/SPACE SHOWER TV/SSTVに脅かされたことに関して義憤を感じてくれるかもしれません。

この先のことはいろいろ考えていきます。しかし、まずブログからスペースシャワーTV/SPACE SHOWER TV/SSTVの強引な著作権侵害申し立てに対抗言論を展開し始めることにしました。

 

 

・結~一寸の虫にも五分の魂

 

そろそろ議論を終えましょうか。

スペースシャワーTV/SPACE SHOWER TV/SSTVも上場企業なので、この記事に気づいても、そしらぬふりをして逃げることはあっても、さすがに、事実にもとづく批評と告発しか展開していないこのブログ記事に対して「過剰防衛?コンプラ違反?パワハラ?名誉毀損だ、侮辱だ、事実無根の誹謗中傷だ、訴えてやる」と猛り狂ってスラップ訴訟を起こすことはないでしょう。しかし、万が一、スラップ訴訟を起こされた暁には、みなさまにカンパ、つまりご寄付を募らせていただくことになるかもしれません。そのさいは、よろしくお願いいたします。

 

昨今、送り手と受け手とのあいだの距離が縮まったかに見えます。しかし、両者間のルールを決めるに当たって受け手個人よりもはるかに強力な立場で先行できる送り手、マスメディアがその表現不足で、私たちとのあいだに誤解を生んでも、一方的に踏み潰されるのは、私たちのほうです。私たちに対していかに親しげにふるまおうと、いかに謙虚にふるまおうと、私たちは都合のよいときに、都合のよいやりかたで、たんに彼らに利用されているだけなのです。しかし、私たち一人一人も踏み潰されるだけで沈黙してはなりません。一寸の虫にも五分の魂。ただそれを証明したいためだけに私はこの記事を書きました。今後もその思いを胸に、勝つことはできなくても、負けないために、倒すことはもちろん刺し違えることさえもできなくても、一矢報いるために、一人ではあっても独りではないと信じながら、相手がスペースシャワーTVであれ、どの企業であれ、泣き寝入りせずに辛抱強く戦ってまいります、みなさんという心の同志とともに。

拙論を読んでいただいてありがとうございました。

 

さて、次回の記事についてです。本記事でコンプライアンスの問題について提起した以上、映画『WILL』トークショーで登壇者に不適切発言があったかどうかを検討したのち、あった場合には、引用して批評することにいたします。というのも、この記事の最初のほうで私は著作権者が著作権の保護を悪用して、自分の不適切な言動を隠ぺいすることの違法性についても話しましたが、著作権者の経済的利益や人格を保護することではなく、著作権者が不適切発言を隠ぺいして責任逃れをすることも今回の動画削除の目的の一つであった可能性もあるからです。

それでは、また。