東京女子流7月16日の新定期ライヴ | 不条理に抗う:女性アイドル最高評議会

不条理に抗う:女性アイドル最高評議会

不条理な経験について記します。その逆も書こうかな。
「アイドル最高評議会」とは「ジェダイ最高評議会」のパロディ。
記事を投稿するにあたっては時間をかけて推敲しています。しかし、まちがったこと、書き忘れたことをあとから思い出して加筆修正しています。

こんばんは。
 
今日は宮崎駿監督『君たちはどう生きるか』を見てきました。隣に人が座っているのが嫌なので、前のほうの座席を予約していましたが、上映開始一時間前を切ると、埋められてしまいました。コロナ禍の前のように、図々しく直前に隣に座っているのに、目を覚ましているのにいびきをかいているように呼吸の荒い人でした。明日は重い映画を見るのですが、また隣に誰かに座られそうです。
 
さて、今回は16日に渋谷プレジャープレジャーで開催された東京女子流の2つの公演について書かせてください。
まずは、14時開始の「EPISODE-97 夏祭り~女子流*縁日~」から。
 
影アナは庄司芽生。
 
セット・リストは、庄司芽生がAWAで作成したものをごらんください。私はApple MusicよりもYouTube MusicチャンネルよりもAWAを愛用しているので、未加入のかたは入っていただけるとありがたいです。
 
"EPISODE-97 夏祭り~女子流*縁日~" by 庄司芽生(東京女子流) on AWA
 
 
 
 
今回のライヴのセット・リストには、二つほど女子流が縁日らしい偶然性を採り入れた趣向がありました。
 
ひとつは、ファン投票。以下は最後の曲を投票で決めるためのボードです。ごらんになればおわかりになるように、「ずっと 忘れない」が「ゆうやけハナビ」との血みどろの(?)激闘を制しました。ちなみに、私が投票したのは「ちいさな奇跡」です。
 
 
もうひとつは、ルーレット。四曲目以降、第二ブロックの四曲をルーレットで決めました。候補は四つ。すべて屋台にちなんだ名前がつけられていました。全候補に共通していた曲は「コーナーカット・メモリーズ」でした。
ルーレットを回すのは、山邊さんの役割でしたが、なかなかうまくいきませんでした。それでも、結局Cの「スーパーボールすくい」(「コーナーカット・メモリーズ」「Reborn」「Viva La 恋心」「鼓動の秘密」)に決定しました。
ちなみに、その場でルーレットを回して演奏曲目を決めるライヴはおそらくエルヴィス・コステロが2013年にSpinning Wheel Songbookとして初めて大々的に展開したものです。私もこのときの来日公演を見に行きました。 会場はEX THEATER 六本木でした。

 



日本のアイドルではたしかTHEポッシボー(チャオベラチンクエッティ)が初めてやったような気がするんですが、どうでしたっけ。

「Reborn」では、新井さんが最後「私は本当はスーパーボール」と歌うと、観客もメンバーもどよめきました。性格的に言いそうなのは山邊さんなのですが、実際に直後に「どういうことぉ~」と言ったのは中江さんだったような気がします。でも、「どういうことぉ~」と言ったのが誰だったのかは確信がもてないです。
「Don’t Be Cruel」は披露すればひさしぶりだったそうで、何度もリハーサルを繰り返したのに、外れたそうです。
「ずっと 忘れない」を投票の候補に挙げたのは庄司さんだったそうです。中江さんが「選曲したのは誰ですか」と聞いたとき、庄司さんは即答できませんでした。最初は本人曰く「原宿に行ってた」からだそうですが、「選曲したのは(メンバーの、ではなく、観客の)誰ですか」と尋ねていると解釈したそうで、実際にあいまいな問いなので、私は庄司さんがそう解釈して観客のほうをじっと見てしまったとしても無理はないと思いました。
 
 
 
昼の公演が終わって夜の公演までに横たわる二時間半以上の時間をどのように過ごすか。これがいつも私の悩みです。最近の頼みのゆで太郎は日曜が定休日です。
そこで、ユーロスペース、ヒューマントラストシネマ渋谷、シアター・イメージフォーラムのタイムテーブルを見てみると、上映中の映画のなかから、16時前から始まって18時過ぎには終わる映画をひとつだけみつけることができました。
それは、ドキュメンタリー映画『わたしたちの国立西洋美術館 奇跡のコレクションの舞台裏』の16時から17時55分までの回でした。昼の公演後、珍しく丸亀製麺で食事をかき込んだあと、大急ぎでシアター・イメージフォーラムに行きました。あそこはほとんど青山と言っていいかもしれません。私には今回時間がありませんでしたが、ついでに青山ブックセンターに立ち寄るのもいいでしょう。Bunkamuraの改築に伴い、あそこに入っていたMARUZEN&ジュンク堂書店渋谷店が閉まってしまったので、渋谷駅近辺にはもう大きな書店がないんですよね。

 

 
映画はドキュメンタリー。国立西洋美術館の最寄り駅が上野駅であること、松方コレクションを収蔵するために開館したこと、建物を設計したのがあのル・コルビュジェであること、そして世界遺産に登録されたことぐらいは知っていました。でも、私には国立西洋美術館に行ったことがありません。今回、映画を見て、国立西洋美術館の現状についていろいろ勉強になりました。
これまで国立西洋美術館は新聞社、テレビ局の協賛で、もっと言うと私企業任せでいろんな企画展を開催できていたものの、しかし、それら従来の協賛者が離れつつある。これからどういう収益構造でやっていくのか、国立西洋美術館は最近改修工事を終えたものの、そして展示作品の買いつけ費用は公費でじゅうぶんまかなえるものの、しかし、現在、岐路に立っている、というような内容でした。
 
 
映画が終わってから、渋谷駅前は混雑していましたが、かなりの余裕でプレジャープレジャーに向かいました。
 
夜の「中江友梨生誕イベント "スナック友梨、本日やってます。"」は18時30分に始まります。
 
『ノクターナル』の「Intro」が流れるなか、中江友梨登場。
 
「スナック友梨」セット・リスト
 
1.SWEET MEMORIES(この曲が、スナックというコンセプトにふさわしい、サントリーの缶ビールのCMソングだったことを知ってか知らずか、松田聖子のカヴァー。中江友梨のソロ。おそらく「まるはじ」ライヴで披露して以来。)
新井ひとみ登場。
2.Come On Honey!(toufbeats feat.新井ひとみをさらにfeat.中江友梨でカヴァー。つまりは新井ひとみのソロではなく、二人のデュエット。)
山邊未夢、庄司芽生登場。3は写真撮影OK。
3.キミニヲクル(東京女子流全員で。アウトロで「今日は来てくれてありがとう」(中江友梨))

以下が3で撮った写真です。私の座席からは庄司さんのワンショットを撮るのは難しかったです。
 
 
 
 
 
 
 
 テーブルには灰皿まで用意されていました。
観客全員で着席して、ひとことで答える「友梨ママのお悩み相談」コーナーに移りました。
 まずは山邊さんの相談。「みんなが私のこと好きになるにはどうしたらいいの」。中江さんの回答は「あなたがまず愛しなさい」。絶妙の回答にみなさん感心すること頻りでした。「IKKOさんみたい」(新井ひとみ)。
続いて、会場からの相談。いくつか続きましたが、要は、どの質問者も、相談という体で、ファンが自分の気持ちをメンバーに押しつけるものばかりでした。結局、推しメンに向かって"もっとぼくを見て"。一般に"女性の悩み相談は答えを欲していない"と言われるのと同じで、"ヲタの悩み相談も答えを欲していない"のです。それぞれの表情で苦虫を噛み潰したように顔が強張る山邊さん、新井さん、庄司さんを見ていると、怖い怖い。
あとに続く人が軌道修正できればよかったのです。しかし、むしろ「おれにもやらせろ」「おれもやりたい」「こういうのでもやっていいんだ」と思ってしまって、前の相談者と同じことを繰り返していましたね。即興だとこうなってもしかたがないところもあるので、今度からは事前に募集して選別したほうがいいですね。新規のファンを獲得できずに内輪だけが存在し、逼塞していることを感じて、悲しかったです。
しかし、中江さんは、相談そのものをたとえば切り返して「相談ではなく、ただの激しい自己主張」だと指摘してしまうことなく、絶句することもなく、「友梨ママ」というキャラを演じ、相談として受け止め続け、答えていました。中江さんも大人になったとしみじみ思いました。

そして、大じゃんけん大会。賞品は、生誕ライヴで使った手作りのハンドルひとつとメニュー三つでした。
そして、記念撮影。
最後はもちろんお見送りでした。

東京女子流については、次回は、17日の公演について明日書く予定です。今日の就寝時もエアコンの運転をやめられそうもありません。それでは、また。