『劇場版 推しが武道館いってくれたら死ぬ』 | 不条理に抗う:女性アイドル最高評議会

不条理に抗う:女性アイドル最高評議会

不条理な経験について記します。その逆も書こうかな。
「アイドル最高評議会」とは「ジェダイ最高評議会」のパロディ。
記事を投稿するにあたっては時間をかけて推敲しています。しかし、まちがったこと、書き忘れたことをあとから思い出して加筆修正しています。

こんばんは。
 
映画もアイドルも好きなので、原作の漫画もドラマ版も見ていないのですが、新宿バルト9に『劇場版 推しが武道館いってくれたら死ぬ』を見に行ってきました。
 

 

 
来場者特典は原作まんがのステッカーでした。カラーではなく、白黒です。
 
朝井リョウの小説を原作とし、Juice=Juiceを主演に起用したドラマ『武道館』(フジテレビ、2016年)やドラマ『だから私は推しました』(NHK、2019年)と比べると、地下アイドルの世界をリアルに描くだけで、アイドルの世界のいびつさもえぐって見せるような批評がないのです。でも、楽しめました。
 
主演の松村沙友理をスクリーンで見るのは、田中みな実主演『いつまで独身でいるつもり?』以来、二度目です。
今回も原作で二十歳の役を彼女が演じるのには無理があるとは思いました。しかし、彼女ぐらいの容貌をしてまだ若ければ、自分自身がアイドルをめざしてもいいのに、地方都市・岡山市在住のせいもあって、自分のアイドル好きが自覚できずに、それができないまま30歳を迎えた女性が何らかのかたちでアイドルに関わりたかったと考えれば、松村沙友理がまだ十代のアイドルを応援することに説得力を感じられたと思います。年齢相応の役柄を演じることが松村さんの今後の課題でしょう。
 
岡山市のご当地アイドル・グループ「ChamJam」の五十嵐れおを演じた中村里帆、市井舞奈を演じた伊礼姫奈、両方とも華があってよかったと思います。それと比べると、本職のアイドルである@onefiveのメンバーはもうひとつ輝きがなかったですね。なんと「ChamJam」メンバーを演じる全員がアミューズに所属しているらしいです。アミューズは「劇場版 推しが武道館にいってくれたら死ぬ」製作委員会にも入っています。キャスティングと投資とのあいだのそういう政治も存在しますが、しかし、キャスティングに違和感を覚えることはありませんでした。
 
まだ新宿バルト9で舞台挨拶が予定されているようです。興味のあるかたは公式Twitterをフォローするか、あるいは公式サイトをチェックするかするとよいでしょう。