本音では彼らも「改革」なんかやりたくないのだ
昨日のNHK水戸局発のニュースは、「いばろく」も「ニュース845」も牛久入管で亡くなったカメルーン人のことを長々と。
だがそれほどの時間を取りながら、入管施設では「体調がどうの」と仮病を使って職員をだまそうとする人間が後を絶たないという話があることには一言も触れない。それをそそのかしている団体がいると示唆されていることも。
そウいう「なぜ職員が怠慢になっていったか」という背景情報があるかないかで入管職員への見方も変わってくるだろうし、それを知らないと「どこを直していくべきか」も見えない。
「偏向報道」と「情報統制」とは、なにが違うのだろう?
さて……。
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立憲民主党・長妻政調会長「顔を洗って出直してほしい」 政治資金規正法改正めぐる自民案を酷評
派閥の裏金事件をめぐり、自民党がまとめた政治資金規正法の改正案について、立憲民主党の長妻政調会長は「顔を洗って出直してほしい」と酷評しました。
立憲民主党 長妻昭 政調会長
「本丸にもかすりもしないわけでありますので、本当に顔を洗って出直してほしい」
立憲民主党の長妻政調会長は、自民案でパーティー券の購入者の公開基準が今の「20万円超」から「10万円超」への引き下げにとどまっていることについて、“パーティーの開催回数を倍にすれば、今と全く変わらない”と指摘。
「パーティーが抜け道になるのが全く防げないような案だ」と批判しました。
さらに長妻氏は、企業団体献金の禁止や政策活動費の廃止などが盛り込まれていないことから、「顔を洗って出直してほしい」と酷評しました。
(後略)
TBS NEWS DIG Powered by JNN 5/16(木) 13:37
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いやあすごいな、この人。
うん。確かに政治資金に関する法律の「抜け道」はなんとかしないとね。
大臣になっての資産公開で、持っているものを家族の名義にすることで、
https://x.com/ttensan2nd/status/1754715598368411929
こんな舐めたことをする人間も出てくるから。
国会が、
「2地域居住者の増加へ改正法成立 市町村の施設整備を支援」(共同通信 5/15(水) 12:08配信)
「TOB義務「30%超」に拡大 透明性向上狙い 改正金商法が成立」(時事通信 5/15(水) 11:58配信)
「自転車違反に反則金、改正法成立 ながら運転、酒気帯びに罰則」(共同通信 5/17(金) 5:30配信)
「陸上風力発電規制法が成立 自衛隊レーダー影響防止」(時事通信 5/17(金) 12:27配信)
法案を次々と成立させている。
中には、
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離婚後の「共同親権」導入へ 改正民法が成立 2年以内に施行
離婚後も父母双方が親権を持つ「共同親権」を可能とする民法などの改正案が17日、参院本会議で与野党の賛成多数で可決、成立した。公布から2年以内に施行される。
共同親権導入は、婚姻制度を定めた1898年の明治民法の施行以降初めて。婚姻中は親権者を父母双方とし、離婚後はどちらか一方とする現行の「単独親権」制度は1947年の民法改正で定められた。離婚後の親権のあり方の見直しは77年ぶりとなる。付則では、施行5年をめどに制度や支援策を再検討するとされた。
(後略)
朝日新聞デジタル 5/17(金) 13:10
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こんなものまで。重要法案だと思うのだが、大して盛り上がらず。
よく野党支持者が「野党は反対ばかりしているわけではない」というのはこういうものやいわゆる「日切れ法案」のことをいっているわけで、その実態は「さあ、地ならしは終わった。会期末に不信任で盛り上げるために喚きまくるぞー」ということ。
くだらないなぁ。
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安住氏、公明「虫がいい」 規正法改正巡る姿勢批判
立憲民主党の安住淳国対委員長は15日の党会合で、自民党派閥の裏金事件を受けた政治資金規正法改正を巡り、野党との協議に意欲的な公明党の姿勢を批判した。これまで野党の提案を聞いてこなかったとして「この改正案だけ『野党の話も聞け』という虫のいい話はない」と述べた。
与党案の提示に時間がかかっている点を「改革する気がないと思わざるを得ない」と疑問視。「責任を持って案を出すべきだ」と求めた。
共同通信 5/15(水) 13:52
自民、規正法改正案を単独で提出 公明と与党案とりまとめは断念
自民党は17日、派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けた政治資金規正法改正案を単独で衆院に提出した。一方、立憲民主党と国民民主党は17日、週明けに改正案を共同提出すると合意した。岸田文雄首相(自民党総裁)は今国会中の成立を目指しており、22日にも衆院政治改革特別委員会で審議が始まる。
自民は公明党と与党案のとりまとめに向けて協議を重ねたが、パーティー券購入者の公開基準額などを巡って折り合いがつかず断念した。重要法案を与党としてまとめられず、自民単独で提出するのは異例。自民は参院で単独過半数の議席を確保しておらず、法改正の見通しは不透明化している。公明は法案を提出しない方針。
(後略)
毎日新聞 5/17(金) 17:32
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政治資金改革で、「自民が改正案を出さないからなんたら」と野党が偉ぶっている。
相変わらず「自身もパーティー券収入不記載の『裏金』議員」だということを棚に上げている厚顔安住氏が出てくるのでしらけるばかりだが、そんなに「禁止を盛り込め!」というならば、自民案になどこだわらず野党が「厳しい」改正案を先に国会に提出して「さあ自民はこれを呑め!」とやればいいのに。
結局は自分たちも「厳しい禁止条項」を入れた改正などしたくないから、自民が「甘々」をやっているという雰囲気を作っていきたいというだけではないか。
自民党の議員が、
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企業団体献金、自民の「力の源泉」 野党は「政策に影響」と廃止主張
(表、朝日新聞デジタルより。2021年分の企業・団体献金と政党交付金の内訳)
政治改革の与野党攻防で、企業・団体献金が争点に浮上している。「カネで政策がゆがめられる懸念がある」として多くの野党が廃止を訴えるが、自民は収入源が断たれることから否定的な立場を取る。30年前に一度、見直しで合意しながら、今も残る企業・団体献金の問題点とは。
自民党の政治刷新本部座長を務める鈴木馨祐衆院議員は、12日のNHK討論番組で「自民の力をそぎたいという政局的な話がごっちゃになっている」と語った。自民の重要な資金源である企業・団体献金の廃止や見直しを求める野党に反発したものだが、党の「力の源泉」であることを暗に認めた。公明党は「検討すべき課題」としている。
鈴木氏は13日のBS番組でも「各党の収支構造が違う中、自民の収支構造に直結するものだけがピックアップされている」と述べ、企業・団体献金がやり玉に挙げられていることに不満を示した。
(後略)
朝日新聞デジタル 5/15(水) 21:15
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こんなことを言ったからと「正義漢」たちが「賄賂賄賂」とはしゃいでいるが、「政治を安定させて社会を平穏に」という意図で企業が政党を支持するのは、別に悪いことではない。
むしろ企業などから「半強制」的に徴収した金が「支持してもいない政党」に分配されることの方が問題。まあ、企業を敵対視している「共産主義者」正統は政党助成金を受け取らないといっているようだが。
そして実際、国対や幹部が「きれいごと」をいう野党内からも、
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小沢氏、企業献金禁止に反対 立民の改革案「ばかなこと」
立憲民主党の小沢一郎衆院議員は14日、同党が政治改革案として掲げる企業・団体献金と政治資金パーティーの全面禁止に異議を唱えた。
献金禁止について「反対だ。何をばかなことをやっているんだ」と述べ、執行部を批判した。国会内で記者団の質問に答えた。
小沢氏は「企業が悪だという前提に立っている」「自由なところは自由にし、全部公表すればよい。いいか悪いかは国民が審判する」と主張した。
パーティーについても「何が悪いのか。(自民党議員が)明らかに悪いことをしているのに何も(法的)処罰がないことが問題だ」と強調した。小沢氏は自民党幹事長経験者。
時事通信 5/14(火) 18:28
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こんな声が出てくるし、「団体」にしても(2011/02/23の記事、巧妙さはないが功名心だけは人一倍)で取り上げたように、活動家組織とつながりのある「団体」から献金を受けていた代表もいたわけで。
本音では野党も「献金に縛りなど付けたくない」のは見え見え。
だから口だけ勇ましく吠えているわけで。
共同通信がこの月曜日に、
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規正法与党案、評価せず79% 政活費、使途の詳細公開52%
共同通信社が11~13日に実施した全国電話世論調査で、自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けた政治資金規正法改正の与党案を「評価しない」との回答は79.7%に上った。政党から党幹部らに支出される政策活動費の扱いは「使途を細かく公開」52.0%、「廃止」26.8%と続いた。岸田文雄首相が明言している物価上昇を上回る所得の年内実現について「実現しないと思う」が90.5%を占めた。内閣支持率は24.2%で4月の前回調査比0.4ポイント増の横ばいだった。
自民、公明両党はパーティー券購入者名の公開基準額引き下げ、政策活動費の使途報告の詳細を詰めないまま与党案に大筋合意した。世論調査では、こうした点が厳しく評価されたとみられる。与党案を「評価する」は14.0%にとどまった。
政策活動費への回答は他に「使途を大まかに公開」が16.5%だった。自民は政党が支出項目を公表する案を唱え、明細書作成を義務付ける公明案と折り合っていない。
有効回答者数は固定電話427人、携帯電話628人。
共同通信 5/13(月) 17:50
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こんな記事を配信していたが、「与党案」というものがまだ国会にも出ていないこの段階で、「評価せず」という人たちはどこでそれを読んだのだろう?
馬鹿らしい。
記事の中で「自民、公明両党はパーティー券購入者名の公開基準額引き下げ、政策活動費の使途報告の詳細を詰めないまま与党案に大筋合意した。世論調査では、こうした点が厳しく評価されたとみられる」と書くように、結局メディアや泉立民代表らが「ダメダメ」と連呼しているのが刷り込まれているだけではないか。
こういうアンケートを採る時にはまず「あなたは与党案を読みましたか?」と訊いた上で「読んだという方にお聞きします。与党案を評価しますか?」としなければなんの意味もない。ただの「印象操作の成功度調査」にしかなっていない。
そもそも今回騒いでいる「政治資金収支報告」の話は、(2024/03/01の記事、コナン気取りはもう飽き飽き)などで書いたように、選挙に絡む話である。
だから永田町は論点をそらし、「いつものように悪役を自民に押し付け」て済まそうとしているのだ。
ひどい話だ。
河井元法相夫妻が「買収」で有罪になった時、さんざん「彼らが配った金の原資は!」といっていた勢力から一言も「アッ! あの金はもしかして……」という声が出てこないのは、単に彼らが脊髄反射で叩いて溜飲下げをしていたからなのか、「わざと」なのか……。
本日の訃報。
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キダ・タローさん死去 「浪花のモーツァルト」 かに道楽、出前一丁などのCMソング作曲
(写真、産経新聞より。キダ・タローさん)
テレビやラジオ番組のテーマ曲、CMソングなどで知られる作曲家のキダ・タロー(本名・木田太良=きだ・たろう)さんが14日、死去した。93歳。
兵庫県出身。高校時代から俳優の藤岡琢也らと学生バンドを結成し、音楽活動を始めた。関西学院大を中退すると、「義則忠夫とキャスバオーケストラ」のピアニストに転向した。ジャズバンドのピアノ奏者として連日、キャバレーなどで生演奏を披露することで作曲やアレンジを会得した。
その後は、「ふるさとのはなしをしよう」(北原謙二)「虫けらの唄」(バーブ佐竹)などの歌謡曲を作曲。また、「プロポーズ大作戦」(ABCテレビ)、「バラエティー生活笑百科」(NHK)などの番組テーマ曲、「かに道楽」「出前一丁」といったCMソング、校歌・社歌など多くの作編曲に携わり、「浪花のモーツァルト」の異名をとった。
また、持ち前のウイットに富んだ語り口で、「フレッシュ9時半!キダ・タローです」(ABCラジオ)、「探偵!ナイトスクープ」(ABCテレビ)などに出演し人気を博した。平成26年度文化庁芸術祭賞大賞(大衆芸能部門)受賞。
産経新聞 5/15(水) 23:54
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また昭和の時代が……。
関東にいるとあまり名前を聞くこともないが、大阪にあってはまさに「おもろいおっさん」の代表のような人だった。
逆にその「おもろさ」のおかけで才能が見えにくくなってしまって。
だが彼の作った音楽を聴いて「ああ」と思わない大阪人はいない。それほど「大阪の魂を作った人」であった。
合掌。
……で、結局「あれ」はカツラだったの?