「選挙を守る」は「民主主義を守る」こと! | 偕楽園血圧日記

「選挙を守る」は「民主主義を守る」こと!

 爽やかで気持ちのいい一日になった。
 空気が乾いているだけで、過ごしやすさが俄然違う。
 だがもう五月も半ば。梅雨のことがそろそろ頭に浮かんでくる……。


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「つばさの党」事務所を家宅捜索 他陣営の演説妨害容疑 拡声器使用、街宣車追尾も・警視庁


(写真、時事通信より。つばさの党の事務所に家宅捜索に入る警視庁の捜査員=13日午前、東京都千代田区)

 衆院東京15区補欠選挙(4月28日投開票)を巡り、他陣営の演説を妨害した疑いが強まったとして、警視庁捜査2課は13日、公選法違反(選挙の自由妨害)の疑いで、政治団体「つばさの党」事務所(東京都千代田区)など3カ所の家宅捜索に入った。
 同補選では同党から根本良輔氏(29)が立候補していた。
 選挙の自由妨害を巡り、政治団体側への強制捜査は異例。選挙後、複数の陣営から妨害行為について被害届を受理しており、捜査2課は全容解明を進める。
 捜査関係者によると、同党の根本氏や黒川敦彦代表ら3人は選挙期間中、拡声器などを使い大音量で他候補の演説を妨害したほか、他陣営の街宣車を追尾し、交通を妨げた疑いがある。 
 時事通信 5/13(月) 11:21

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(2024/04/22の記事、妨害を正当化してきたのは誰だ?)で取り上げた衆院補選東京15区で悪質な選挙妨害を繰り返していた陣営に、家宅捜査が入った。

 同エントリーでも書いたように、選挙の妨害は民主主義の根幹にかかわるもの。
捜査2課は全容解明を進める」というのが時事通信の感想でないのならば、警察にはぜひ、


https://twitter.com/Kansolifeyuka/status/1782296672082751815

 こんな写真や、


https://twitter.com/Kansolifeyuka/status/1781688799225086010

 こんな写真がネットで出回っているあたりも視野に入れた捜査をしてもらいたい。
 いつもなら大はしゃぎするような週刊文春や新潮などが大人しいし、スポーツ紙の「こたつ記事」もないほど「報道しない自由」が行使されているようだし。

 ちなみに、ここに写っている「つばさの党」代表の黒川氏は、(2023/03/20の記事、「ガーシーが相手なら天下御免で出動できるんでしょう?」 「そうかぁ!その手があったかぁ!」)で引用した記事にあるように「ガーシー擁護」をしていた人物で、「加計学園」の時にもトンチンカンな「図面」なるものを出してかき回そうとしていた人間でもある(2017/08/28の記事、「だから言っただろう。『手段が目的になると馬鹿になる』って」参照)

 まあ実際のところ、これらのトラッシュメディアが「自民に議員が誰それと写真に!」と騒ぐたびに書いているように、議員というのはイベントや演説の場などで聴衆から求められれはホイホイ一緒に写真を撮ってしまうもの。よほどの変わったこと、それこそ「つばさの党」並みのことでもしなければ覚えてもいないだろう。
 だが、もう一度書くが、今まで自民党の議員などの「そういう写真」が出るたびに、トラッシュメディアは社会を焚きつけ、枝野氏の党や山本氏を支持するような人間たちは大はしゃぎしてバッシングを繰り広げてきたのだ。
 今度はそのお鉢が彼らに回ってきたということ。
 昨日のエントリーでも書いたが、我が国では「相手はダメだが自分はいい」は通用しない。


 上記エントリーをはじめとして何度も書いていることだが、選挙の自由は民主主義の根幹をなすものである。
 たとえ自分が大嫌いで胸糞悪くなるような候補者の演説でも、選挙の妨害をしてはならない。それが民主主義国の選挙というものである。
(2024/04/22の記事、妨害を正当化してきたのは誰だ?)で指摘したように、これまで「反安倍ならいいのだ」とやってきたメディアや野党は、反省すべきだ。

 だというのにまだ、

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 菊間千乃弁護士「つばさの党」の主張に一定の理解も 玉川徹氏は「嫌悪感抱いている人多い」

 元フジテレビアナウンサーで弁護士の菊間千乃氏が14日、コメンテーターを務めるテレビ朝日系情報番組「羽鳥慎一モーニングショー」に生出演。政治団体「つばさの党」が、4月28日投開票の衆院東京15区補欠選挙で別陣営の街頭演説を妨害したとして、13日に公選法違反(自由妨害)の疑いで警視庁捜査2課から事務所などの家宅捜索を受けた問題に言及した。
 菊間弁護士は「今、この段階で家宅捜索するのは何だろう…っていう気は、確かにつばさの党のおっしゃる気持ちも分からなくはないなと思った」と、同党の主張に一定の理解を示した。その上で「意図的に妨害しようとして、相手の党のルートをチェックして、誰がどこで妨害しようとかそういうものがもし書類として残っていたならば、そこは公職選挙法になるので、そういう意味で家宅捜索したって部分もあるのかなとは思いました」と推察した。
 同党の黒川敦彦代表が「表現の自由」を訴えて妨害を否定していることには、「表現の自由っていうところで言うと、横で自分たちが演説をすることで相手の演説がかぶせて聞こえなくなってしまうっていうと、『表現の自由』っていう話になるのかなとも思いますけれども」と、こちらにも一部で理解を示すコメント。一方で「演説しているところで質問をするっていうと、質問するのは本来国民がやることであって、候補者は自分たちの主張をそれぞれ国民に対して届ける。国民がそれを聞く権利があるし、今回のことによって結果的に皆さん、自分たちの政策とかを国民に対して話>す機会を奪ったっていうところは事実としてあるのかなという気はするので、そこを『表現の自由』と言えるのかというのは、微妙だなとは思いました」と私見を語った。

 また、元テレビ朝日社員の玉川徹氏は「『表現の自由』っていう風に主張しながら、結果的に政界の動きは、その自由を法律で制限する方向に向かっているわけですよね、そういう風な結果になっていることをどういう風に考えているのか」とコメント。その上で「そもそも、いったい何を求めているのかが分からないんですよ。仮に法律に違反してなかったとしても、今回の選挙活動に対して多くの良識ある有権者は眉をひそめて、ある種の嫌悪感を抱いている人も多いと思います。そういう風な行動を行って、それで大衆の支持が得られると思うんですかね」と、黒川氏の行動に疑問を呈した。
 デイリースポーツ 5/14(火) 10:52

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「微妙な擁護」をするテレビ番組があれば、

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 厳罰化、与野党賛否割れる 選挙妨害巡り議論活発化へ

 4月の衆院東京15区補欠選挙で演説妨害の疑いのある行為が問題化したことを受け、与野党は公職選挙法の厳格運用を含めた規制強化が必要との認識でほぼ一致している。
 ただ、憲法が定める表現の自由との整合性の観点から、同法改正の是非を巡っては意見が割れる。6月23日の今国会会期末に向け、法改正を巡る議論が活発化しそうだ。
(中略)
 各党は今回の行為について「選挙妨害以外の何物でもない。実効性のある対応を検討したい」(茂木氏)として何らかの対応が必要との立場で足並みをそろえる。ただ、具体論は割れている。
 日本維新の会は現行法では不十分との立場から、独自の公選法改正案の概要を公表。吉村洋文共同代表(大阪府知事)は13日、記者団に「今まであり得なかった事象で、何らかの策は取る必要がある」と述べた。国民民主党の玉木雄一郎代表もX(旧ツイッター)に「党で法改正を議論しており、成立を図りたい」と投稿した。
 これに対し、立憲民主党の泉健太代表は記者団に「法制化の作業を進めている」としつつ、「現行法でできることを見定めたい」と説明した。
(中略)
 共産党の小池晃書記局長は記者会見で、厳罰化について「時の政権に盾突くような言論を規制する方向につながりかねず、非常に危険だ」と指摘。「現行法に基づいて厳正に対応していくのが筋だ」と強調した。
 13日の強制捜査を受け、今後の推移を見極めたいとの声も出ている。公明党の山口那津男代表は記者団に「まず現行法をしっかり議論し、足らざるところがあれば新しい制度が検討されるべきだ」と述べ、道路交通法なども含め、現行法の適切な運用を優先すべきだと訴えた。 
 時事通信 5/14(火) 7:05

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 まだ「表現の自由がなんたら」でごまかそうとする政党がある。

 確かに、立民のいうように現行法の、

(気勢を張る行為の禁止)
第百四十条 何人も、選挙運動のため、自動車を連ね又は隊伍を組んで往来する等によつて気勢を張る行為をすることができない。


 や、

(選挙の自由妨害罪)
第二百二十五条 選挙に関し、次の各号に掲げる行為をした者は、四年以下の懲役若しくは禁錮又は百万円以下の罰金に処する。
一 選挙人、公職の候補者、公職の候補者となろうとする者、選挙運動者又は当選人に対し暴行若しくは威力を加え又はこれをかどわかしたとき。
二 交通若しくは集会の便を妨げ、演説を妨害し、又は文書図画を毀棄し、その他偽計詐術等不正の方法をもつて選挙の自由を妨害したとき。
三 選挙人、公職の候補者、公職の候補者となろうとする者、選挙運動者若しくは当選人又はその関係のある社寺、学校、会社、組合、市町村等に対する用水、小作、債権、寄附その他特殊の利害関係を利用して選挙人、公職の候補者、公職の候補者となろうとする者、選挙運動者又は当選人を威迫したとき。


(e-Gov「公職選挙法」より)

 を厳格に適用していくことで、これまでの流れを断ち切ることはできそうだ。

 だが、「それをさせない」ようにしてきたのは、他でもないここで「法の厳格化」に反対している側の政党ではなかったか。
 安倍氏の演説を妨害した人間が道警に排除されたことで賠償を認められた時に拍手を送ったのは、どこの誰だったか。(2022/03/28の記事、「民主主義の邪魔をするな!(怒)」参照)

 だからほら、今回捜査を受けた人間が、

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 つばさの党・根本良輔氏「安倍氏へのヤジが合法で俺らが違法なわけがない」 選挙妨害疑い

 4月28日に投開票された衆院東京15区補欠選挙に出馬した政治団体「つばさの党」幹事長の根本良輔氏が13日、警視庁に公職選挙法違反(自由妨害)の疑いで同団体本部などを家宅捜索されたことについて、X(旧ツイッター)で「候補者以外の安倍(晋三氏)へのヤジが合法な時点で、候補者である俺らが違法なわけがない」と書き込み、自身の行為を正当化した。
(後略)
 産経新聞 5/14(火) 10:39

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 こんなことをいっている。

 選挙の妨害行為は「表現の自由」で担保されない!

 もう一度書くが、我が国では「相手はダメだが自分はいい」は通用しないのだ。


 ところで公職選挙法の第148条には、

(新聞紙、雑誌の報道及び評論等の自由)
第百四十八条 この法律に定めるところの選挙運動の制限に関する規定(第百三十八条の三の規定を除く。)は、新聞紙(これに類する通信類を含む。以下同じ。)又は雑誌が、選挙に関し、報道及び評論を掲載するの自由を妨げるものではない。但し、
虚偽の事項を記載し又は事実を歪曲して記載する等表現の自由を濫用して選挙の公正を害してはならない

 こういう規定がある。

 選挙になると「議員のスキャンダルがどうの」とやるメディアは、そのなかに「虚偽」が入っていた場合、これに引っかかったりしないのだろうか?

 ちなみに、この規定の違反については、

第二百二十三条の二 第百四十八条の二第一項又は第二項の規定に違反した者は、五年以下の懲役又は禁錮に処する。

 というものがある。

 頭の隅に置いておいた方がいいかもね。


 本日の印。

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 開園150周年の兼六園 来園記念の「御庭印」を新発売


(写真、朝日新聞デジタル。兼六園の御庭印。開園150周年記念の文字が入ったものは限定5千枚=石川県金沢城・兼六園管理事務所提供)

 日本三名園の一つ、金沢市の国特別名勝「兼六園」で、「御庭印(おにわいん)」が発売された。今年迎えた「開園150周年記念」の文字が入ったものは5千枚限定で、売り切れ後は「来園記念」の通常版に変わるという。
 石川県金沢城・兼六園管理事務所によると、和紙風のはがきサイズの紙に「兼六園」の文字と前田家家紋の梅鉢紋が印刷され、同園のシンボルである徽 軫(ことじ)灯籠(とうろう)、曲水、雪つりをイメージしたものと、雪つりのみの2種類がある。料金はいずれも300円(税込み)。
 兼六園と隣接する金沢城など全国の城には登城記念品として「御城印(ごじょういん)」があり、御庭印も全国複数の庭園で作られていることから作製した。
 同事務所によると、これから曲水周辺のサツキが見頃を迎え、年間を通じて、記念行事も開催する予定だという。
 七つある料金所のうち、桂坂、蓮池門、真弓坂の3料金所で購入可能。問い合わせは同事務所(076・234・3800)。(波絵理子)
 朝日新聞デジタル 2024/05/10 11:00

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 御朱印がブームになってから、いろいろなところでこの手の「印」が発行されている。
「集めたがり」の多い日本人の国民性に合っているのかな(笑)。

 今度は兼六園。
「雪つり」は絵になっていいなぁ。デザインとして面白い。


「御庭印」ならば水戸の偕楽園にもある。

 


 開園180年を記念して作られたもので……今でも売っているのかなぁ。

(2024/01/08の記事、まだ一週間……)で書いたように、偕楽園と兼六園はともに「日本三名園」の一つ。
 これに岡山の後楽園の「御庭印」を加えて、「三つ集めたら特別プレゼント」のようなものを作って観光客に回ってもらえるようにできないかなぁ。
 JRがやればいい集客キャンペーンになるのだろうが、東西入り混じっているから難しいかなぁ。