民主主義の邪魔をするな!(怒)
なんとも呆れた判決が出た。
(2019/07/19の記事、「こんな人たち」の鉄砲玉か?)で取り上げた2019年7月にあった第25回参議院選挙の北海道選挙区で「アーベ辞めろ! アーベ辞めろ!」と連呼して排除された人間が道警を訴えた裁判で、
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北海道警のヤジ排除「表現の自由侵害」 道に賠償命令 札幌地裁
(写真、朝日新聞デジタルより。札幌地裁に入る北海道警ヤジ排除訴訟の原告と弁護団=2022年3月25日午前10時36分、札幌市中央区、日吉健吾氏撮影)
2019年の参院選で、札幌市で演説中の安倍晋三首相(当時)にヤジを飛ばした男女が、北海道警の警察官に違法に排除され、憲法が保障する表現の自由を侵害されたとして、道に慰謝料など計660万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が25日、札幌地裁であった。広瀬孝裁判長は「2人の表現の自由などが違法に侵害された」と述べ、道に計88万円の支払いを命じた。
判決によると、19年7月15日、原告男性(34)はJR札幌駅前などで応援演説をしていた安倍氏に「安倍やめろ」とヤジを飛ばし、警察官らに排除された。「増税反対」と叫んだ女性(26)も移動させられた上、警察官らに長時間つきまとわれた。
2人は「政治批判の声を最高責任者にぶつけるまれな機会を違法に奪われた」として、20年2月までに提訴。道警側は、排除は警察官職務執行法に基づく適法な行為と主張。原告らが聴衆に危害を加えられるなどの恐れがあったとした。
判決は現実的な危険があったかどうかを検討した。市民が撮影した動画などをもとに、怒号が上がるなど騒然とした状態にはなっておらず、警察官職務執行法の適用要件を満たしていないと判断。警察官らの行為を「違法なもの」とした。
その上で、判決は表現の自由について「民主主義社会を基礎づける重要な権利であり、公共的・政治的表現の自由は、特に重要な憲法上の権利として尊重されるべきだ」と指摘。原告らのヤジは公共的・政治的表現行為だと認めた。さらに、警察官らは原告らのヤジが安倍氏の演説の場にそぐわないものと判断して「表現行為そのものを制限した」と結論づけた。
また、原告女性につきまとった行為については、移動・行動の自由や名誉権、プライバシー権の侵害にあたると認定した。
北海道警監察官室は「判決内容を精査し、対応を検討する」との談話を出した。(平岡春人)
朝日新聞デジタル 3/25(金) 11:13
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札幌地裁が「その通り、表現の自由の侵害だ」と認める判決を出したのだ。
どこまでふざけているのだろう。この原告もそれを認めた地裁の判事も、
まあ、訴状そのものを見ていないので詳しい内容は分からないのだが、メディアが伝えている記事などを呼んでいると、この訴訟は微妙に「選挙演説に対する行為」というポイントを外して「警察の行為だけを問題」だと訴えているようなので、判断の際の視野が狭い地裁レベルでは、こんな判決が出てしまうこともあるのだろう。が、それでもこの判事はあまりに情けない。
(2019/07/19の記事、「こんな人たち」の鉄砲玉か?)でも書いたように、彼らが妨害したのは選挙期間中に候補者とその所属政党が行う選挙演説なのだ。ただの「普段の辻立ち演説」とは違う。
当時流されたニュースの映像を見ていた方は、この「ヤジ」とやらがただひたすら「アーベ辞めろ!」を大声で繰り返していただけのものだったのを覚えていらっしゃるだろう。
そんなものが「政治批判の声」というのも図々しいが、選挙演説が行われているということは当然選挙期間中なのだから、「声を最高責任者にぶつける機会」というのは「まれ」どころか目の前にある。そこで一票を投じて政治に反映させるのが民主主義国の仕組みというものである。大声で騒いだりローソク持ってデモをしたりして政治主張を通すようなものではない。
選挙における候補者たちの主張を妨害する行為は、決して表現の自由にはならない。それは政見放送が検閲されないということにも表れている。
この判決を伝えるYahoo!配信のニュースには、「オーサー」と名乗る人間たちがやたらと「当然」というコメントをつけていて、それにつられるように「ザマミロ安倍」式の一般コメントがずらりと並んでいるのだから、背筋が寒くなる。「こんな人間たち」はこういう行為を称賛するのだ、と。
それはまさに、ナチスが政権を握る時にやったことの二番煎じではないか。
先日、街で共産党の車が「参議院選挙茨城選挙区候補の○○です」とスピーカから流しながら走っているところに出くわした。
まだ参議院選挙は公示されていないのだから、「候補者の○○」というのは選挙違反なのだが、彼らが辻立ち演説しているところにいって「選挙違反! 選挙違反!」と大声で連呼しても、彼らは「表現の自由だから」という顔をしているだろうか? 選挙期間中ではないので公職選挙法225条には引っかからないのだが。
このニュースで原告擁護をしているような人間たちも、そんな行為を「当然表現の自由」などというとは、とても思えないのだがな。
本日のお弁当。
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ローソンストア100が新朝食を提案 その名はパックごはんの上に具材のせて作る「のっけごはん」
(写真、食品新聞より。「のっけごはん」の一例)
ローソンストア100は、新生活がスタートする4月に向けて、100円(税込108円)のパックごはんの上に具材をのせて作る新朝食「のっけごはん」を提案する。
その一環で、4月6日から12日の7日間には、パックごはんと100円(税込108円)の具材を同時に購入すると10円引きになるキャンペーンを実施する。
キャンペーン対象商品は以下のとおり。
パックごはん3品
――「あったかごはん大盛250g」(東洋水産)
――「北アルプス国内産特盛ごはん300g」(ウーケ)
――「北アルプスやわらかごはん200g」(同)
具材5品
――「なめ茸120g」(東洋水産)
――「伊勢ののり佃煮110g」(伊勢フーズ)
――「鮭ほぐし50g」(クローサリング)
――「まぐろほぐし50g」(同)
――「しそわかめふりかけ鮭35g」(パワーブレイン)
そのほか「のっけごはん」では100円具材に留まらず幅広い具材との組み合わせを提案している。
食品新聞 3/25(金) 11:01
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これは「スーパーカブ」で小熊がやってたやつかな(笑)。
「提案」もなにも、一人暮らしの学生なんかが普通にやっている「めんどくさい時のごはん」だよなぁ。
「ウインナーだけ弁当」もそうだったが、こんなものわざわざ店で売ってもらわなくてもとは思うが……コロナ禍で外食が減って米の消費が落ちているとも聞く。
それは「外食ならばご飯を食べる人も多い」ということで、つまるところは「ご飯を炊くのが面倒くさい」から、いわゆる「コメ離れ」が起きているとも考えられるわけで。
「100円パックのごはん」を食べる習慣がつけば、「コメ離れ」にもストップがかかるかもしれないな。