「こんな人たち」の鉄砲玉か? | 偕楽園血圧日記

「こんな人たち」の鉄砲玉か?

 京アニの放火事件では。結局33人もの人が亡くなってしまった。
 なんということだろうか。

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 京アニ火災、放火疑いの男の氏名を公表 全身熱傷で重篤、回復待ち逮捕方針と捜査本部

 京都市伏見区のアニメ製作会社「京都アニメーション」の第1スタジオから出火し、従業員ら男女33人が死亡、35人が重軽傷を負った放火殺人事件で、京都府警捜査本部(伏見署)は19日午後5時、記者会見を開き、現場にガソリンをまいて放火した疑いのある男の氏名を、職業不詳、青葉真司容疑者(41)と発表した。住所は特定していないという。全身熱傷で意識はなく、重篤な状態という。
 京都府警は放火殺人と断定し、府警察学校(京都市伏見区)に同日、100人体勢の捜査本部を設置している。
 捜査本部は、容疑者がガソリンを入手して現場に赴き、正面玄関から一階にライターで火を付け、徒歩で逃走したと説明。動機は捜査中で差し控えるとした。「身柄を確保したが、治療を優先した。事案の重大性に鑑み、氏名の公表に踏み切った」と説明。回復を待って逮捕する方針とした。
(中略)
 府警が数分後、近くの路上で容疑者の身柄を確保した際、容疑者は手足や胸をやけどした状態だった。その際、「小説を盗んだから放火した。多目的ライターを使った」との趣旨の話をしていたという。京都アニメーションでの勤務歴はないという。
(後略)
 京都新聞 7/19(金) 17:24

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 被疑者はこんなことをいっているが、「青葉真司」などという作家は聞いたことがない。やはり昨日書いた「自分の脳内作家」なのか、誰かのファンでその作品の中に京アニ作品と「同じもの」を見つけた気になってしまったのか。

 いずれにしても、「思い込み」がこんなことをさせてしまうのだから恐ろしい。


 さて、「思い込み」といえば、

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 首相演説にヤジ、道警が聴衆排除 識者「やり過ぎだ」

 札幌市中央区で行われた安倍晋三首相の街頭演説中に「安倍辞めろ」などとヤジを飛ばした聴衆を、北海道警の警察官が腕を抱えるなどして取り押さえ、現場から排除していたことが17日、道警への取材で分かった。道警は「トラブルや犯罪の予防のための措置で、対応は適切」と説明。一方、専門家は「あまりにも過敏でやり過ぎだ」と指摘している。
 首相は15日夕、JR札幌駅前で参院選の自民党公認候補の選挙カーに登壇し、応援演説した。道警によると、演説中に道路を挟んで約20メートル離れた場所から大声を出した男性を警察官5人程度で囲んで声をかけ、現場の後方に移動させたという。
 共同通信 7/17(水) 18:43


 「選挙妨害か確認中」と道警見解変える ヤジの市民排除

 札幌市で安倍晋三首相の街頭演説中にヤジを飛ばした市民を警官が取り押さえて排除した行為について、北海道警は17日、聴衆同士のトラブルを防ぐための通常の警察活動だったと説明した。当初は、ヤジが公職選挙法違反(選挙の自由妨害)にあたる「おそれがある」としていたが、「事実確認中」と見解を変えた。
 道警の説明では、JR札幌駅前で15日夕、聴衆の男性が演説中の首相に「安倍やめろ、帰れ」と連呼。別の場所の女性も「増税反対」と叫んだ。警官数人が2人をそれぞれ取り囲み、身体をつかんで後方へ連れていった。
 道警は16日の朝日新聞の取材に「トラブル防止と、公職選挙法の『選挙の自由妨害』違反になるおそれがある事案について、警察官が声かけした」と説明していた。しかし17日には、公選法違反については「事実確認中」とした上で、行為の法的な根拠については「個別の法律ではなくトラブル防止のため、現場の警官の判断で動いている」と説明。対応に問題がなかったのかとの質問には「今の時点ではない」と答えた。
 朝日新聞デジタル 7/17(水) 23:24

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 自民党の和田政宗議員への暴行事件と、それを「売名だ」といったCBCテレビの件(2019/07/13の記事、「マスコミは選挙活動をするな!(怒)」参照)の記憶も新しい中、今度は札幌で「安倍辞めろ! 安倍辞めろ!」と大声で連呼して演説妨害をした人間が道警によって現場から排除されるということが起きたのだが……ツイッターで擁護しているような層は相変わらずだが、これをまた、朝日新聞などのメディアまでが「擁護」して道警を非難しているのだから、いったいどういうことだろう。

 ついには、

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 立憲民主党道連「表現の自由を著しく損なう」 首相やじ排除で北海道警に申し入れ

 安倍晋三首相が15日に札幌市で参院選応援の街頭演説をした際、ヤジを飛ばした数人が北海道警に排除された問題を受け、立憲民主党道連の道下大樹副代表らは18日、「公権力の乱用で表現の自由を著しく損なう」として、道警に再発防止を申し入れた。
 15日は「安倍辞めろ」「増税反対」と叫んだ男女数人が報道陣の前で排除され、専門家から「過剰警備」との指摘が出ている。同党道連によると女性が18日に道連を訪ね、当日に安倍首相に批判的な内容のプラカードを持っていたところ、道警側に行動を監視、制限されたとも明かしたという。
 道連は警察による同様の対応が全国に広がったり、参院選中に国民が萎縮し自由に政権批判をできなくなったりしかねないと指摘。「いずれの場でも自らの思いを声にすることは保障されるべきだ」と申し入れた。【澤俊太郎】
 毎日新聞 7/18(木) 18:01


 立民道連が道警に再発防止を要請 首相演説中のヤジ聴衆排除で

 札幌市中央区で行われた安倍晋三首相の街頭演説中にヤジを飛ばすなどした聴衆が警察官によって現場から排除された問題で、立憲民主党北海道連合は18日「表現の自由を著しく損なう」として再発防止を道警に申し入れた。道警は精査するとしている。
 立民道連によると、同日午前、60代の女性が道連事務所を訪れ「15日にプラカードを掲げようとして道警に制止された」と相談。ほかにも道警の対応を批判する電話が複数寄せられ、申し入れを決めた。道下大樹衆院議員は「前例となり、全国に広がることを危惧する」と話した。
 専門家は「法的根拠があるのか疑問で、やり過ぎだ」と指摘している。
 共同通信 7/18(木) 18:54

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 政党の中にまでこの「演説妨害」を正当化するところまで現れた。

 こいつら(←あえてこう書く)、いったいなにをいっているのだ?
 共同通信は名前も出さない「専門家」の言葉がお気に入りのようでいくつもの記事に出しているが、「法的根拠」というのならばそれは、公職選挙法第225条に、

第二百二十五条 選挙に関し、次の各号に掲げる行為をした者は、四年以下の懲役若しくは禁錮 又は百万円以下の罰金に処する。
 一 選挙人、公職の候補者、公職の候補者となろうとする者、選挙運動者又は当選人に対し暴行若しくは威力を加え又はこれをかどわかしたとき。
 二 交通若しくは集会の便を妨げ、
演説を妨害し、又は文書図画を毀棄し、その他偽計詐術等不正の方法をもつて選挙の自由を妨害したとき。
 三 選挙人、公職の候補者、公職の候補者となろうとする者、選挙運動者若しくは当選人又はその関係のある社寺、学校、会社、組合、市町村等に対する用水、小作、債権、寄附その他特殊の利害>関係を利用して選挙人、公職の候補者、公職の候補者となろうとする者、選挙運動者又は当選人を威迫したとき。


 とあるのだ。
 これを知らない「専門家」というのは、いったい何者なのだろうか?

 ツィッターでは「安倍は拡声器を使っているのだから声を張り上げたぐらいでは妨害にならない」と詭弁をいっているものもいるが、聴衆が聞くのを邪魔しているのは間違いない。ただ一言ヤジる程度ではなく、何度も繰り返して叫ぶのは、もはや「ヤジ」「掛け声」のレベルを超えていると普通の人間ならば判断するだろう。
「安倍は悪だから」と自分で決め付けて「それに対する声だからいいのだ」といってしまうのはもはやファッショの走りであり、それを肯定する立民は、民主主義の基本というものが分かっていない。
 

(2013/12/02の記事、街宣右翼より攻撃的になっている自覚すらないのか)で引用した記事にあるが、加計学園の話で自分に類が及ばないように「反安倍」に転向した石破氏が、まだまともであった時に、

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「左右どのような主張であっても、ただひたすら己の主張を絶叫し、多くの人々の静穏を妨げるような行為は決して世論の共感を呼ぶことはないでしょう。
 主義主張を実現したければ、民主主義に従って理解者を一人でも増やし、支持の輪を広げるべきなのであって、単なる絶叫戦術はテロ行為とその本質においてあまり変わらないように思われます」
 朝日新聞デジタル 2013年11月30日(土)21時54分配信「『絶叫デモ、テロと変わらぬ』 石破幹事長、ブログで」より

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 といったことがある。(もちろん、左から大バッシングを受けた)

 大声で騒いで選挙演説の妨害をすることは、その直接さからまさに「テロ類似行為」なのだ。


 京都の方で山本太郎候補の演説を妨害する行為があったのに排除されなかったから「安倍がー権力がー」といっている者もツイッターにいるが、そもそも警察は自治体の管轄だということは別にしても、これは京都府警の方に文句を言うべきで、「権力がどうの」という陰謀論で語るものではない。
 選挙演説への妨害は「表現の自由」などではない
国民が萎縮し自由に政権批判をできなくなったりしかねない」とは、馬鹿か! 政権を批判したいのならば、普通に対抗勢力に投票すればいいではないか。
 選挙演説は民主主義を実践するための基礎である選挙を成立させるためのものなので、これを妨害する行為はすなわちそのまま民主主義を否定する行為なのだ!
 本来選挙を尊重し、「演説妨害はやめましょう」というべきマスメディアや、彼らのいうところの権力が「組織力をもって選挙妨害をしてくることに警戒するべき野党がこれを容認するなど、まったくとんでもないことなのだ

(2017/07/02の記事、今のマスコミは2009年よりひどい)で取り上げたように、2017年の都議選の際「組織的」に演説妨害をした勢力に向かって安倍総理が「こんな人たちに負けるわけにいかない」と言った。
 それをまるで「一般人を罵った」かのようにメディアが事実隠蔽・歪曲報道し、都民ファの躍進に一役買った。
「その夢よもう一度」と考えてこんなことをやっているのだろう。
 ならばこの騒いだ人間たちは、いわゆる「鉄砲玉」というやつか。

 冒頭挙げた京アニの事件のように、「思い込み」が激しくなると、やがて歯止めが利かなくなり、自由選挙ができなくなる。
「こんな人たち」を使って選挙を歪めようとするような勢力には、絶対に負けられないぞ!



 本日の飛行。

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 百舌鳥古墳群「遊覧ヘリうるさい」苦情50件 離着許可1時間以上超過も


(写真、毎日新聞より。永藤市長が試乗し、百舌鳥古墳群へ向かうヘリ=堺市で2019年7月10日、高田房二郎氏撮影)

 堺市で13~15日に行われたヘリによる百舌鳥(もず)古墳群の遊覧飛行で、市民から騒音を訴える約50件の苦情が市に寄せられたことが分かった。また、離着陸場の許可時間を1時間以上超過して使っていたことも判明し、市は企画運営会社に報告を求めている。
 イベントは京都市の「フリーバード」が企画、3日間で約700人が利用した。計画では午前9時半~午後4時半、堺区の「海とのふれあい広場」を離着陸場に運航することになっていた。
 初日からメールなどで苦情があり、広場の使用を許可した市は業者に飛行コースや高度の変更を要請したが、最終日の15日まで苦情は続いたという。また、15日は許可期限の午後5時を過ぎても運航。業者は「4時間待ちのお客さんもいたから」などと話しているという。市は「市民に迷惑にならないよう運営することが必要。課題を整理し検討していく」としている。【高田房二郎】
 毎日新聞 7/18(木) 6:10

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 あー、だから(2019/07/17の記事、マウントすることしか頭にない者に問題解決は「無理ーっ!」)で取り上げた気球イベントの方に力を注げばよかったのに。

 上記記事につけられた写真を見ると、あと2、3機ぐらいはは気球を停められるスペースもありそうだし。