騒ぐようなことじゃないんだよ | 偕楽園血圧日記

騒ぐようなことじゃないんだよ

 4月の半ば以降かと思うほど暖かい日になった。
 おかげで花粉がやたらと飛んでいるのか、目がしょぼしょぼしてたまらない。


 さて、

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 原発処理水の放出再開 東京電力

 東京電力は15日、地震発生で停止していた福島第1原発での放射性物質トリチウムを含む処理水の海洋放出を、午後3時50分ごろに再開したと発表した。
 当初予定通り17日に完了する見込み。
 東電は15日午前0時14分ごろの福島県沖を震源とする地震で、福島第2原発が立地する同県楢葉町が震度5弱を観測したことを受け、処理水の海洋放出を同0時半すぎに停止。その後の構内パトロールなどで、設備の安全や関連のモニタリング値に異常がないことを確認できたという。 
 時事通信 3/15(金) 16:55

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 一昨日の地震で止められていた福島第一の処理水放出が再開した。

 処理水は「汚染水がその時点でALPSを通って出てきているもの」ではなく既に処理済みのものを溜めたタンクから出しているのだから、地震があったからといってなにか影響の出るものではないのだがなぁ。
 バルブの閉め忘れをしたりとか、気を遣うところが違うのではないだろうか?


 ところでその「放出水」について、

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 中国原発のトリチウムが上限超え 福島第1処理水の最大9倍

【北京共同】中国の原発が2022年に放出した排水に含まれる放射性物質トリチウムの量が、東京電力福島第1原発処理水の年間放出計画量の上限と比べて最大9倍に上ることが9日、中国の公式資料で明らかになった。処理水を「核汚染水」と呼んで海洋放出を非難する中国が相当量のトリチウムを放出してきたことが改めて浮き彫りになった。
 中国は処理水には他の放射性物質も含まれるとして海洋放出に反対する立場を崩さず、日本と主張が平行線をたどっている。中国による日本産水産物の禁輸といった問題解決は困難な情勢だ。
 公式資料は23年版の原子力専門書「中国核能年鑑」。22年の原発の運用状況や安全性のデータが記録されている。13原発計19カ所の観測地点で放射性物質を調べたところ7割以上に当たる15カ所の排水に含まれるトリチウムの量が、福島第1原発から放出が計画されるトリチウムの年間上限量の22兆ベクレルを超えていた。
 浙江省に立地する秦山原発が22年に放出したトリチウム量は202兆ベクレルと、処理水上限の9.1倍だった。
 共同通信 3/9(土) 18:23

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「あの」共同通信がこんな記事を書いていた。

 この程度の話は以前から言われていることだが、共同が書いたのは大きい。
 さて、同社から記事を買っている地方の新聞社は、このニュースを紙面に載せただろうか?

 中国は、この「自身が発表した資料」に対して、

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 中国、原発トリチウム放出で反論 福島第1処理水の上限超えで

【北京共同】在日本中国大使館は13日、中国の原発の排水に含まれる放射性物質トリチウムの量が東京電力福島第1原発処理水の年間放出計画量の上限を超えていたとの報道に反論する報道官談話を発表した。中国の原発の放出量は規定値を下回っているとし「溶融した炉心に触れた福島核汚染水とは本質的に異なる」と主張した。
 中国の公式資料によると2022年に中国の原発から放出された排水に含まれるトリチウム量は、観測地点19カ所のうち7割以上で処理水放出計画の年間上限量を超えていた。共同通信が9日報じた。談話は報道が「世論を間違った方向に向かわせる」と批判した。
 共同通信 3/13(水) 21:33

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「うちのはいいのだ」と言い訳を大声で叫んでいるが、図々しい。

 何度も書いているように、トリチウムなど自然界に120京ベクレルあまりが存在するので、人間が出している程度のものなど問題にすることもない。「基準値」を超えたから直ちに危険というものでもないし。
 だから「騒ぐ」ために屁理屈こねようと、「炉心に触れたものは違う」とかおかしなことを言いだすことになる。

 馬鹿らしい。
 たとえどんな経路を経てきたものだろうと、処理してしまえば同じ。最終的なところで検査をして「安全基準を満たしている」ならば、それは「安全」
 そして福島の処理水については、(2023/09/07の記事、お前たちに出番はない)でリンクを張った(東京電力「処理水ポータルサイト」)で公開されているように、高校の物理で習う「半減期」の意味も分からないような人間たちが騒いでいるような核種は「検出限界以下」となっている。

 だからそもそも福島の処理水もこの中国の話も騒ぐものではないのだが、中国やその肩を持つ勢力には「これより濃度の低いトリチウムで騒いでいたから、これにはもっと騒がなくてはならないのではないか?」といわれている事すら理解できないのか、それとも理解したくないのか、


https://twitter.com/noiehoie/status/1767064473314206132

 わけのわからない逆張り虚勢を張る者もいるのだから、哀れなことだ。

 なんなのだろうなぁ。ツィッターにはやたらといる、この「お前たちが騒いでいたのだろうに」といわれて「騒いでいたのはお前ら」とひっくり返せば「なにか言っている」気になれるメンタリティを持った人間というのは。

 だがこんな人間がさんざん「放射能デマ」を流してくれるおかげで……。

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 ここが娘の遺骨が見つかった場所 福島・大熊町の現在を伝える父親

 東日本大震災と福島第一原子力発電所事故で大きな被害を受け、震災から13年がたった今も多くの町民が帰還できていない福島県大熊町。震災で家族を失った木村紀夫さん(58)が10日、米コロンビア大公共政策大学院で行政政策などを学ぶ学生ら10人を案内し、大熊町の現状を説明した。

 木村さんは震災で次女の汐凪(ゆうな)さん(当時7)、妻の深雪(みゆき)さん(同37)、父の王太朗(わたろう)さん(同77)を亡くした。教訓を未来に生かそうと、2020年に一般社団法人「大熊未来塾」を設立し、自身の経験から、災害対策の重要性や原発のない社会のあり方などについて語り継いでいる。
 この日は午前8時半ごろ、隣町の富岡町の商業施設で集合し、立ち入りが制限されている帰還困難区域に入った。いずれも中間貯蔵施設の敷地内にある、汐凪さんが通っていた熊町小や、津波で全壊した木村さんの自宅跡地、汐凪さんの遺骨が発見された場所などを巡った。
 冒頭、木村さんから、数時間の立ち入りで健康に影響はないものの、他の場所よりも放射線量が高いという説明がされた。多くの学生は防護服を着用することを選び、はじめのうちは珍しがって写真を撮りあったりしていたが、木村さんの説明が進むにつれ、真剣な表情で聴き入った。
 朝日新聞デジタル 3/11(月) 11:30

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 こういう活動をしている人の話を見て貰いたい。

放射線量が高い」と脅されたコロンビア大の学生たちは、


(写真、上記記事より)

 記事にもあるように、「防護服」なるものを着こんでしまう。

 なんなのだろう、この「汚染物質付着防止用」のタイベックスのパチモンにもならない雨合羽のようなものは? こんなものを「防護服」というなど、人を馬鹿にするにもほどがある。
 しかも中にはそれをはだけている者までいるし、靴カバーをしながらもズボンの裾は外に出たまま。
 これになんの意味があろう?
 要は昨日も書いた「漠然とした不安感」を抱いているのだ。それが「どういうものなのか」を理解もせずに。
 そして反核論者たちはその不安を使って「汚染されたフクシマ」というデマをまき散らすのだ。

 いったいいつまでこんなくだらない騒ぎを続けるのだろう
 中国のデータを見て「なぁんだ」と思う人が増えることを願いたい。

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 処理水放出に「互いを尊重して」 マーシャル諸島大統領インタビュー


(写真、朝日新聞デジタルより。インタビューに応じるヒルダ・ハイネ大統領=2024年3月4日午後6時14分、マーシャル諸島マジュロの大統領府、花房吾早子氏撮影)

 冷戦期、米国の核実験場にされた太平洋・マーシャル諸島のヒルダ・ハイネ大統領(72)が、朝日新聞などのインタビューに応じた。70年前にビキニ環礁で実施された水爆実験では、同国の住民や日本の漁船「第五福竜丸」が死の灰を浴びた。核兵器に反対する国として日本に連帯を求める一方、東京電力福島第一原子力発電所からの処理水放出には注文も付けた。

 ハイネ大統領は10日に来日し、14日まで滞在する予定。インタビューは4日、マーシャル諸島の首都マジュロで行った。
() ――マーシャル諸島の国会は昨年3月、日本が福島第一原発の処理水の海洋放出を計画していることに、深い懸念を表明する決議を可決しました。

 「太平洋は歴史的に欧米の核実験場にされてきました。決議では『太平洋に放出するより、安全な代替策を検討するよう強く要請する』などと立場を伝えました。放出してほしくありませんでしたが、実際に始まってしまいました。本来なら、始まる前にもっと相談してほしかった。お互いを尊重し、話し、視点を共有する必要があったはずです」

 「両国の間には長い歴史があり、友だちであらねばなりません。だからと言って、全てで意見が一致しているという意味ではない。本当の友とは、意見が合わない時こそ話し合えるものでしょう」

 朝日新聞デジタル 3/11(月) 12:00

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「政治的道化」になってしまっている要人など、特に。


 本日の名前。

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 愛称は「橋上ポルト之助」…南海堺駅近くの南蛮人像、橋欄干に横断幕


(写真、読売新聞オンラインより。愛称が決まった南蛮人像(堺市堺区で))

 南海堺駅近くの南蛮橋(堺市堺区)の上に30年以上前からある「南蛮人像」の愛称が「 橋上はしのうえ  ポルト之助」に決まり、2月、PRの横断幕が欄干に掲げられた。
 愛称は、堺の観光を盛り上げようと、NPO法人「 観濠かんごう クルーズSakai」が昨年9~11月に募集。各地から1192点が寄せられ、「橋上 ポルト之助」は2人から提案があった。そのうちの1人は、名前の由来を、こんな物語仕立てで考えたという。
「事故のショックで名前を忘れたポルトガル人を助けた堺の町娘が『ポルト之助』と呼ぶようになった」「ポルト之助の帰国で、二人は一度離ればなれになったが、町娘を迎えに、再び堺に来て結ばれる」――。
 また、この応募者は、堺の旧市街地「環濠エリア」にある南蛮橋の観光利用のアイデアも考えてくれた。ポルトガルの水都・アベイロには、恋愛成就や旅の安全を願ってリボンを結ぶ橋があり、そうしたスポットにしてはどうかと提案し、「親しみやすさや好感が持てる」「環濠エリアへの誘客に資する」と評価された。同NPOの高杉晋理事長は「今後は南蛮橋に来てもらえるような仕掛けをしていきたい」と話している。
 読売新聞オンライン 3/12(火) 15:30

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(2023/10/13の記事、マスメディアの「印象操作」の方がたちが悪い)で取り上げた「南蛮人像」の名前が決まったというのだが……ポルトガル人ぽくないな。

 はじめからなにか「言われ」があるものではなかったからか勝手なストーリーがつけられたが、どうなのだろうなぁ。
 難しいんだ、「物語の定着」。
 住んでいる人たちが「乗って」来てくれないと。