まずメディアが「きちんと知ら」なくては | 偕楽園血圧日記

まずメディアが「きちんと知ら」なくては

 NHKの解説委員蛾や東電と口にする時「東↑電↓」というアクセントで話すのがやたらと引っかかる。
 東電は自社のコマーシャルの中で「東→電→」とフラットな発音をしていたのに、なんでこんな変な抑揚をつけるのだろう?


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 東日本大震災、小学6年生の6人に1人が発生日知らず 宮城県知事「非常に驚いた」 河北新報社調査

 河北新報社が宮城県内の小学6年生を対象に行った東日本大震災の発生年月日を聞く調査で、6人に1人が正確に答えられなかったことについて、宮城県の村井嘉浩知事は26日の定例記者会見で「非常に驚いた。伝承していくことの大切さを改めて認識した」と述べた。
 同社によると、調査では21校計770人から回答を得た。正確に答えられなかった児童は17・7%で、このうち4・7%は年月日を誤って記したという。
 村井知事は宮城県では再び地震が起きる恐れがあるとしたうえで、「小6から下の児童は、物心がつく前に震災が起き、終わってしまっている。海の近くにいたらすぐに逃げるということが期せずして行えるように、教育現場と一緒に対応していく必要がある」と話した。
 また、震災遺構や伝承施設に「行ったことがある」と答えた児童が35%だったことについて、「私の方から『行くべきだ』という訳にいかない。ただ、現場に行くと空気感が分かる。教育現場で難しければ、保護者が連れて行って頂きたいと思います」と協力を呼び掛けた。
 産経新聞 2/26(月) 13:23

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 東日本大震災のあった日を前に、「河北新報がこんな数字を出している」と産経が記事にしている。
 毎年この時期になるとNHKをはじめテレビや新聞が「東日本大震災!」と繰り返すのになぁとも思ったが、今時の小学生はテレビなど見ないし、もちろん新聞も読まないからか。

 何度か書いているように、子供というのは基本的に「歳が同じの似たような仲間」が構成する狭い世界に住んでいる。
 だから「成人年齢」議論で「詐欺に引っかかりやすい(はず)」という話もされるわけで。
「いろいろな年齢のいろいろな人」と接触のある大人が「指導」してやらなくてはというところがあるのはそのためなのだが……「6人に1人が発生日知らず」というのならば、まずはその大人の「声の大きなメディア」に、「東日本大震災」の発生日と「福島第一原子力発電所事故」の起きた日は違うということを教えなくては。

 今日のNHK「ニュース7」では「明日で東日本大震災から13年」といっていたが、明日になったらどうだろう。
 明日になるとそういうメディアは「今日は東日本大震災と福島第一原子力発電所の事故から13年」という言葉を繰り返すのではないだろうか。昨年までがそうだったように。
 だが何度も書いているように、福島の事故は明後日の12日に起きた。
 その「一日のずれ」の間に起きていたこと、その時の東電の動きを見ていかないと、福島の事故の正しい理解はできない


 九州の方ではまた、

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 伊方原発3号機、運転差し止め認めず 住民側請求棄却 大分地裁判決


(写真、毎日新聞より。伊方原発差し止め訴訟判決で「不当判決」などと書かれた紙を掲げる弁護士ら=大分市で2024年3月7日午後2時3分、矢頭智剛氏撮影)

 愛媛県伊方町の四国電力伊方原発3号機(運転中)の安全性に問題があるとして、大分県の住民約550人が運転差し止めを求めた訴訟の判決で、大分地裁(武智舞子裁判長)は7日、住民側の請求を棄却した。
 伊方3号機の運転差し止めを求めた住民の集団訴訟では初めての判決。
 大分県は伊方原発が立地する佐田岬半島の対岸にあり、原発からの距離は最短で約45キロ。住民らは2016年に提訴し、地震や火山噴火に対する安全性評価を争点としてきた。

 東京電力福島第1原発事故を受け、原子力規制委員会が定めた新規制基準では、原発敷地や周辺の地下構造の特性について「成層(同じ硬さの地層が、ある幅で重なっている状態)かつ均質(地震動の伝わり方を評価する上で同等と扱ってよい状態)」でない場合、地震動が増幅される恐れなどがあることから「三次元的な地下構造により検討すること」としている。
 原告側は、原発敷地やその北側の中央構造線について、四電が「三次元地下構造探査」を実施していないことから、活断層の有無などを正確に把握できていないと指摘した。
 一方、四電側は、各種調査で地下構造を三次元的に把握した結果、敷地の地盤は成層かつ均質だと証明されており、三次元探査は不要だと反論。中央構造線の断層についても「活断層ではない」と主張した。
 また、火山噴火の影響評価を巡り、原告側は、約130キロ離れた阿蘇山(熊本県)については過去最大規模の巨大噴火か、それに準ずる規模を想定すべきで、四電の想定は過小だと主張。想定を超える量の火山灰などが降った場合、非常用電源の停止で原子炉が冷却できなくなるなどと訴えた。
 これに対し、四電側は、阿蘇山の活動履歴などから、原発の運用期間中に巨大噴火が発生する可能性は低いと反論。仮に想定を超える火山灰などが到達しても、安全性に余裕を持たせているので原子炉の冷却は可能だと主張していた。
 伊方3号機を巡っては、広島高裁が17年と20年に差し止めを命じる仮処分決定を出し、その後、いずれも四電が申し立てた異議審で決定が取り消された。四電に運転差し止めを求める訴訟は全国5地裁・支部で起こされ、高松地裁で2月29日に原告が敗訴した。このうち、住民が集団提訴した4地裁・支部では大分地裁が初めての判決だった。【井土映美】
 毎日新聞 3/7(木) 14:04

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 なんとしても日本のエネルギー政策の足を引っ張ろうとする勢力が「福島がー」というびろーんを掲げている。

(2023/03/27の記事、さぁて、誰がやらせているのかな?)でも書いたが、本当にもう「何度目」だろう。
 伊方についてはもう(2018/09/26の記事、空想も行き過ぎると妄想といわれるだけだ)で結論が出ているのだから、その後のものはすべて「門前払い」にすべきなのに。
 彼らはただ(2020/12/07の記事、高校の物理ぐらいは分かっておかなくては)で取り上げた「今や反原子力界隈のヒーロー」になっている物理音痴の判事のような裁判官に当たるまで、「原告を替え裁判所を変え」スラップ訴訟をやり続けているのだから。

 福島の事故が12日に起きていることをきちんと知っておけば、「地震がー活断層がー」でこのびろーんを出すのはピント外れだということが分かるだろうに。
 結局「福島の事故を知らない、理解しようとしない」のはこういう勢力なのだ。

 そういう勢力の煽りに騙されないために、子供たちには地震と事故の日付けは正確に知っておいて欲しいものだ。


 本日のねばねば。

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 水戸納豆早食い大会に132人 優勝者は5本を43秒、粘りに苦戦も


(写真、朝日新聞より。わら納豆を器に移す参加者ら=2024年3月9日午前11時49分、水戸市千波町、張守男氏撮影)

 水戸の納豆を全国にアピールしようと、「水戸納豆早食い世界大会」が9日、水戸市の千波湖畔で開かれた。地元の観光協会の主催で、今回で20回目。県内外の男女132人が出場し、納豆の粘りに苦戦しながら勢いよくかきこんだ。
 予選は、納豆をかけたご飯を食べるタイムで競った。男女それぞれ上位10人が進出した決勝では、「男性の部」はわら納豆(70グラム)5本分を、「女性の部」は3本分を食べきる早さで勝敗を決めた。
 男性の部では、5本を42秒99で完食し、前回優勝者で岩手県一関市の会社員岩渕恭史さん(39)が連覇した。「寒さで昨年より食べにくくてタイムは伸びませんでした」と言いつつも、「(優勝できて)よかったです」と笑顔を見せた。
 女性の部で優勝した水戸市の公務員大武由起子さん(48)は、3本分を46秒68で食べきった。「新型コロナ禍前に出たことがあったが久々の出場で優勝できてよかった。納豆はこれからも毎日食べていきたい」と話した。
(後略)
(張守男)
 朝日新聞デジタル 3/9(土) 18:00

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 以前は3/10の「水戸の日」にやっていたのになぁ。
 なんで土曜にやったのだろう? 日曜の方が観客が来たんじゃないかなぁ。千波湖を「借景」している偕楽園では梅まつりもやっているのだし。

「わら納豆5本を42秒99」って、ただ器に移すだけでもそれぐらい時間かかりそうだけど。
 よい子はたとえ納豆でもきちんと噛んで食べようね。
 水戸の納豆は小粒とはいえ、一度に大量に摂取すると、詰まることもないとはいえないから。