「解説委員」って気楽だなぁ | 偕楽園血圧日記

「解説委員」って気楽だなぁ

 寒い。最高気温が4.5℃しかない。日差しもない。
 明日の節分は天気が回復してくれそうだが、そのあとは雪の可能性とか。
 梅まつり前に雪の偕楽園なるか?


 最強は「日本ファクトチェックセンター」なる所のいい加減さを取り上げようと思っていたのだが、テレビ関係者があまりにひどいので変更。かなり昨日のエントリーの終わりの方と被るので、「続き」ということで。

 フジテレビのワイドショーで、

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 フジ風間解説委員「マイナポイントに一体何兆円使った?」能登半島地震での国の支援策と比べ疑問

 フジテレビ系「めざまし8」(月~金曜午前8時)は1日、能登半島地震発生から1カ月たった被災地の現状を報じた。
 コメンテーターとして出演した同局の風間晋解説委員は、被災住宅への国の支援策として1世帯あたり最大300万円の支援金が出ることに、「お金はいくらでも実は、出しようがあると思う。一方で、マイナポイントに一体、何兆円使ってるんですかという話。困っている、苦しんでいる人たちが目の前にいらっしゃるのに、そこに対するお金がそんな(額)なんですか」と、国の支援策の中身に疑問を投げかけていた。
 日刊スポーツ 2/1(木) 10:15

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「社員」の解説委員がこんなことを言ったという。

 ふざけている。
 いつもの「そんなことより別のことに使え」をこんな時に持ち出し、政策非難の材料に地震被害を使うのなど、最低の行為である。
 こんなことを言い出したら「男女共同参画なんたらにいくら使った?」だの「再生可能エネルギーの補助金にいくら使った?」だのと、「その人が攻撃したいものを上げたすり替えが」がいくらでもできてしまう。

 テレビマンにはバブルを引きずっている者もいるのかもしれないが、300万円というのは一般家庭の生活費としては平均値よりも少し下のあたりになる。
 だが、他の各種補助や義援金のことを考えれば一年はとりあえず暮らせるほどの額で、「困っている、苦しんでいる人たち」というのは扇情的に過ぎる。先日ヤフコメで「外国旅行のできる富裕層と明日の食事に困る国民が2対8でいる」というものを見かけたが、それと同レベルの「妬み、僻み、嫉み」煽りの「3み煽り」である。

 住宅支援といっても、以前にも書いたように個人の持ち家の保証には自分が保険をかけておくもので、自由経済のわが国では「自然災害による個人の財産の損失」までは国が保証することはない。そんなことを言い出したら地震や台風で株価が下がったからと訴えるものも出てくることになる。

 この解説委員は、

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 フジ風間解説委員「今までの発想にとらわれない地震対策を」と訴える 能登半島地震から1カ月

 フジテレビの風間晋解説委員は1日、フジテレビ系「めざまし8」(月~金曜午前8時)に出演。能登半島地震発生から1カ月たった被災地の現状を伝える特集の中で「何とかしてあげられなかったかなという気持ち」と、コメントした。
 復旧に時間がかかっていることについて「日本は地震大国と言って、対策やさまざまな備えがある。(ただ)今までの発想の延長のような対策とか備えでは、これから人口が本当に減って、支援や復旧の人手も少なくて、なかなかアクセスが難しいという現実への対応が難しい」と指摘。「今までの発想にとらわれない地震対策、災害対策に向かっていかないと、将来ますます厳しくになってしまいそうな気がして、ちょっと切ないんですね」と、語った。
 日刊スポーツ 2/1(木) 10:16

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 こんなことも言ったというが、その「今までの発想にとらわれない地震対策」というのはいったいどんなものを想像しているのだろう?
 さすがに「街全体を免震構造のフローティング式にしろ」とは言わないだろうが、言葉だけで「何とかしろ」というのは、責任のない人間のたわごと。
 こんな言葉をテレビで流してはいけない。


 フジがこんなことならば、当然TBS系などにも「お定まりの」、

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“サンモニ”元アナ、橋谷能理子さん「政府の地震対応に歯がゆさ」

 関口宏さんが司会するTBS系朝の長寿番組「サンデーモーニング」で、フリーアナウンサーの橋谷能理子さん(62)が淡々とニュースを伝える姿は印象的だった。昨年3月に番組を降板した後、11月には念願だったブックカフェ「COTOCOTO(コトコト)」をオープンした。還暦を過ぎた今、人生で最後の挑戦だと語る。

 1月14日の日曜、東京・荻窪のブックカフェを訪れると、チェロとフルートの生演奏に合わせ、橋谷さんが宮沢賢治の「注文の多い料理店」を朗読していた。日曜には不定期で、プロの音楽家と橋谷さんら朗読者が共演する朗読ライブを開いている。
 この日のライブは、売り上げの一部を能登半島地震の被災地に寄付するチャリティーイベント。「今、自分が被災地のために何ができるかを考え、チャリティーライブを計画しました。今回の地震で釈然としないのは30年ほど前と変わらず、被災した方が体育館や公民館の床の上で眠っている状況です。床は冷たいし、トイレにもなかなか行けない。令和の時代になってもそういった生活を長期間強いていていいのでしょうか」
 そう語る橋谷さんは番組を通じて、1995年に発生した阪神大震災や、2011年の東日本大震災を現地で取材した経験がある。
「今回の地震で思ったのは政府の初動の遅さです。これだけ全国各地で自然災害が多発する中、なぜ被災者向けの十分な備えができていなかったのか、なぜ迅速な救助ができないのか、すごく歯がゆさを感じます」
 30年以上サンデーモーニングに出演した橋谷さんはこの話題になると、カフェオーナーの顔から、報道に携わるアナウンサーの表情へと一変した。【葛西大博】
 毎日新聞 2/1(木) 14:00

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「初動が遅い」の呪文を唱え「避難所がー」という人間を言う元アナウンサーがいて、それを系列の新聞がわざわざ記事にする。

(2024/01/14の記事、今の総理は安倍ちゃんほど優しくないぞ)で貼った防衛省の出動タイムラインをもう一度見てみると、


(図、防衛省|統合幕僚監部 活動情報「令和6年能登半島地震に係る災害派遣」)

 こうなっている。
 これのどこが「遅い」というのか。
 ネットでは夕方の地震の後すぐにも暗くなった当日に「自衛隊を送っていたら」「ヘリを飛ばしていたら」という者もいるが、暗い中まだ余震が続いているときにそんなことができるわけがない。ましてやヘリというのは基本的に有視界飛行で運用するようになっているし。

「遅い遅い」論者は新型コロナの時に山ほど湧いて出た「事後諸葛亮」。2020/02/17の記事、諸葛孔明が大量発生している(ため息))で書いたように、中国人ですら呆れる存在なのだ。

「避難所がー」は昨日も書いたように、そういうものを事前に用意しようとするたびに「ムダムダ身の丈」で潰すように世論誘導してきたのが「サンデーモーニング」のようなテレビ番組ではないか。
 そもそも「冷たい床」「トイレにも行けない」状態を解消するための二次避難所は、半月前から用意がされている。それに「有料デマ」を流したのは、「彼らの側」にいる人間ではなかったか。
 それに昨日書いたように「自分の意思」でそういうところに行かない人もいる。わが国ではそういう人を強制的に動かすことはできない。

 行政がなにかをしようとすると非難をし、いざという時にそれができていなかったらそれを非難する。マイナンバーカードでも「日本の行政のデジタル化が遅れていて」と叩いていたのは紛れもないマスメディアなのだから、無責任なことである


 日テレのワイドショーでは、

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 石田健氏「被害の把握に時間がかかるという課題が露呈」能登半島地震から1カ月も断水続く

 イシケンこと、ニュース解説者の石田健氏が1日、日本テレビ系「DayDay.」(月~金曜午前9時)に出演。能登半島地震から1カ月が経過し、被災地の多くの地域で今も断水が続いている状況について「被害の把握に時間がかかるという課題が露呈した」とコメントした。
 さらに、「人口が減っていく中で、強いインフラを作らなければいけない。それをどう全国で整備してしていくかという課題が残されている」と指摘。「インフラというハードの面に加え、ボランティアの受け入れなどソフトの面で、自治体とどう連携していくかという課題も国全体で議論しなくちゃいけない。でも、進んでいないというのが今後の課題」と、指摘していた。
 日刊スポーツ 2/1(木) 11:09

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 こんなことを言った解説者もいたというが、彼はアニメでよくある巨大なモニターの前にずらりと管制官が並ぶ指令室を県庁なり官邸なりに造って、「輪島市火災発生! 逃げ遅れている人がいます!」「珠洲市に津波到達! 浸水被害出ています!」「どこそこ地区断水五か所確認!」「「○○集落道路寸断! 連絡つきません!」とオペレーターが言うたびにそれがモニターに表示されるような光景を夢見ているのかな?

 そもそもその報告を「誰がどうやって届けてくれるのか」も含めてかなりお金がかかるけど、文句を言わずに造らせてくれるといいなぁ、そういうの。


 おまけ。

 やれやれ。
(2024/01/31の記事、ブル動かせるなら泥掻きしといてくれ)の中で引用した記事にあるように、山本れ新党代表が「ええかっこしい」を国会で演じてくれたおかげで、岸田総理の「聞く力」がまたおかしな方向で発動、

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 生活再建へ最大600万円、政府 能登地震、被災高齢世帯などに

 政府は能登半島地震の被災者の生活再建を支援するため、高齢者世帯などに最大600万円を支給する方針を固めた。現行制度では最大300万円。住宅などの被害が甚大で、高齢化が進む地域の復旧と復興には追加支援が必要だと判断した。障害者がいる世帯も対象とする見込み。複数の政府関係者が1日、明らかにした。
 政府は1日夕、岸田文雄首相をトップとする「復旧・復興支援本部」の初会合を開催。首相が支援策を打ち出す見通し。石川県が事業主体となり、国は地方交付税で手厚く補助する方針だ。
 現行制度では、住宅の被害状況などに応じて被災者生活再建支援法に基づく支援金として最大300万円を支給。
 共同通信 2/1(木) 10:32

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 こんなことを言い出した。

 これで同エントリーで取り上げた野党の「600万円増加法案」は宙ぶらりん。
 支持者は「俺たちの太郎が岸田を動かした!」と喝采するのだろうが、おかげで、野党の見せ場が潰されてしまった

 スタンドフレーを忌々しく思っている関係者もいることだろうなぁ。


 本日の「3匹が~」。

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 鬼ふりかざす大松明 準備OK 加須・総願寺


(写真、朝日新聞デジタルより。できあがった大松明を持ち上げてみる槍田三男さん=2024年1月29日午後1時43分、埼玉県加須市の総願寺、猪瀬明博氏撮影)

 3匹の鬼が荒々しく駆け巡ることで知られる埼玉県加須市にある総願寺の節分会(せつぶんえ)が、2月3日に迫った。29日には、赤鬼が振りかざす大松明(たいまつ)もできあがった。
 3日は正午、午後4時と8時半の3回、護摩が盛大にたかれた後、青鬼は剣、黒鬼は金棒を手に、そして赤鬼は長さ3メートル、重さ30キロもある松明を振りかざして不動堂を3周する。火の粉を浴びる>と1年間は息災に過ごせるとされる。
 松明を長年つくる槍田(うつぎた)三男さん(65)は「火が登場する節分会は珍しい。一度は見てほしい」とPR。最後の回にはテレビなどでおなじみの著名人が登場し、境内は一層のにぎわいを見せる。(猪瀬明博)
 朝日新聞デジタル 2024/01/30 11:00

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 黒鬼というのは珍しいな。
 そしてこの寺では、鬼が「福」をもたらすのか。
 仏教では地獄で亡者に反省を促す鬼がいたりするから、「鬼」というだけで「悪いやつ」とはならないからな。

 それにしても、この「勇者アングル」は。
 最後の回に出るというテレビでおなじみの有名人って、エクスカイザーかな?(笑)


 いよいよ明日は節分。
 水戸市内の神社で豆まきが行われる。どこの社に繰り出そう。
 今年はコロナの影響なく以前のように行うところも増えてくれるかな?
 「第10波」とかいう話もあるのだが。