「TPPに入りたい」だって?(笑) | 偕楽園血圧日記

「TPPに入りたい」だって?(笑)

 処暑を過ぎて暑さがぶり返しているような気がする……。


 昨日も書いたように、福島第一原子力発電所の処理水放出で、NHKはただひたすら「不安の声」を取り上げ、「風評被害が懸念」というばかり。その風評被害をなくすための「処理水は問題ない」というデータを説明することをしない。
 ニュースウッチ9など、キャスターが「自分から正確な情報を知ってどうこう」いっていたが、それを示すのはあんたたちだよ!
「風評が起きたら」「起きたら」ばかりで、15分ほどの特集の中で一言も「安全データ」の説明をしないで、なにをいっているのか。

 まったく。日本の「公共放送」よりも、

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[独自]韓国大統領室、「汚染水は安全」動画制作主導…予算も直接投入


(写真、ハンギョレ新聞より。大韓民国政府公式ユーチューブチャンネルに先月7日にアップされた「国内最高の専門家たちが語る福島汚染水の真実」(4分25秒)と題する動画=同チャンネルより)

 ユーチューブにアップロードされた「福島第一原発の汚染水を放出しても韓国に危険はない」という趣旨の韓国政府の広報動画は、大統領室が制作を直接主導していたことが確認された。大統領室が先頭に立って日本政府の汚染水放出を擁護しているとの批判の声があがっている。
(中略)
 先月7日に大韓民国政府の公式ユーチューブチャンネルにアップされたこの動画は「福島第一原発の汚染水は危険ではない」との内容を含んでいる。この広報動画は「コーヒーを1杯飲んでも、牛乳を1杯飲んでも、卵を1つ食べても、すべて放射性物質が含まれているため、(人体は)被ばくする。(汚染水が放出されれば)健康に問題が生じるという心配はまったくしなくてもよい」と述べており、韓国の水産物は安全だと強調する内容が含まれているため、物議を醸した。

 大統領室が日本政府による原発の汚染水放出を擁護するような動画の制作に直接関与したことが明らかになったことで、波紋はさらに広がるとみられる。ウィ議員は「尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権が福島第一原発の汚染水に対する国民の懸念を怪談とみなしてまで汚染水の安全性を宣伝しているのは、日本との関係などについての外交的・政務的判断が介入したからだと考えられる」とし、「安全性を徹底的に検証して問うどころか、汚染水の海洋投機を事実上容認し、先頭に立って宣伝する姿勢から考えると、尹大統領には果たして国民の命と安全を守る意志があるのか疑わしい」と批判した。これに対して大統領室の関係者は「国民の安全のための宣伝に政府および大統領室の予算を執行することは、予算運用の趣旨に合致する」と述べている。
 イ・ジュビン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
 ハンギョレ新聞 8/22(火) 9:24

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 韓国政府の方がよほど処理水の安全性の広報をやってくれているのだから、受信料を払うのが馬鹿らしくなる。


 そのNHK、昨夜のニュース7あたりからは話の主眼を「中国の反応」にずらし始めているのだが、つまりは「どうなるでしょう」といっていた放出でノ海の変化が「海水が光り出す」とか「魚がぷかぷか浮かび上がる」といった「絵として出てこない」ためなのだろう。刺激的な話で衆目を集めたい「イエローメディア」のように。

 今回の放出会誌では、新聞・通信社系でも盛んに、

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 周辺国で渦巻く反対 中国は水産物標的に 処理水放出

 東京電力福島第1原発の処理水海洋放出には、中国や韓国など周辺国で強い反対の声が巻き起こっている。
 日本政府にとって、国際世論の説得は今後の大きな課題だ。

 中国は7月から日本産水産物の全量検査を開始。鮮度が重要な生鮮品は中国向け輸出が事実上止まったとみられる。中国外務省報道官は処理水を「核汚染水」と呼び、「日本は太平洋を下水道と見なしている」などと繰り返し批判。日中関係の冷え込みを背景に、中国が処理水問題を「外交カード」に使い揺さぶっているという見方がある。
 中国政府は原発事故後、福島や宮城、東京、千葉、埼玉、茨城、栃木、群馬、新潟、長野各都県の食品輸入を停止(新潟県産米は輸入解禁)。放出後は規制を一層強化する構えだ。香港政府も放出後はこれら10都県の水産物を禁輸する方針を表明した。農林水産省によると、今年上半期の日本の水産物輸出額2057億円のうち輸出先1位の香港が25%、2位の中国が22%を占める。
(後略)
 時事通信 8/22(火) 13:33

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「中国さまがお怒りだー」と慌てているが、国営新聞が、

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 中国国営紙、「日本の汚染水で実写版ゴジラ現れる」と批判

 日本が24日から福島第1原発の汚染水を海洋放出することにした中、中国国営紙が日本の怪獣映画『ゴジラ』に言及しながら強く反発した。汚染水による生態系破壊で「実写版ゴジラ」が登場するという懸念があるという主張だ。

◆中国「日本がパンドラの箱を開けた」
 中国国営英字紙グローバルタイムズ(GT)は23日、「岸田文雄本首相は国内外の懸念と持続的な反対にもかかわらず福島原発汚染水の放出を強行することにし、パンドラの箱を開けた」とし「今回の決定は日本の国家イメージと経済的利益、そして日本との人的交流にも大きな打撃を与えるだろう」と批判した。
 続いて「日本が放出を強行するよう米国と一部の同盟国が免罪符を与えたことを考慮すると、今回の事件は歴史に先例として残るはず」とし「パンドラの箱が開かれる場合、全世界の生態環境破壊だけでなく(遺伝子組み換えによる)現実版(Real-life)
ゴジラが登場することもあるという懸念が世界の大衆の間で出ている」と主張した。映画の中のゴジラは太平洋で実施された水素爆弾実験で目覚めた怪獣で、1954年に日本で制作されて以降70年近く人気が続いている。
(後略)
 中央日報日本語版 8/23(水) 15:10

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 こんな頭の悪い話を乗せるような国のいうことなど、真に受ける必要もない。

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 中国紙、海洋放出を「犯罪行為」 香港の総領事館前で議員ら抗議

【北京共同】中国・人民日報系の環球時報は22日夜、日本政府が決定した福島原発処理水の海洋放出について「国際社会はこの問題で無期限に日本の責任を追及する」と題する社説を電子版に掲載し、海洋放出を「犯罪行為」と批判した。
 香港メディアによると在香港日本総領事館が入るビルの前で22日、立法会の議員数人が「核廃水の放出に反対」などとするスローガンを掲げ、抗議活動を行った。
(後略)
 共同通信 8/23(水) 12:09

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 香港ではデモも起きているというが、(2020/07/03の記事、香港は自由主義者の「禁足地」になってしまった)で取り上げた「国家安全維持法反対デモ」で370人も逮捕された土地でこんなデモが「普通に」行われるというところで、逆にこれが「仕込み」であることがばれてしまうのだからくだらない。

 何年か前にも中国は「レアメタル禁輸」を行って日本に圧力をかけようとした。
 その時にもマスメディアは「頭を下げろ」とやったが、我が国は官民挙げて独自の技術を磨くことに力を入れ、結局「ギブアップ」したのは中国の方だった。
 それを学習していない中共も頭が悪いが、同じように騒いでいる日本人もまた同レベル。
 彼らの「圧力」に屈したことで靖国参拝が「歴史カード化」されたことを忘れてはいけない。

 中国は、

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 中国、大使呼び放出抗議 香港、10都県水産物禁止

【北京共同】中国外務省の汪文斌副報道局長は22日の記者会見で、東京電力福島第1原発処理水の海洋放出決定に「深刻な懸念と強烈な反対」を表明し「日本が誤った決定を正し、核汚染水の海洋放出計画を撤回することを強く促す」と述べた。日中関係筋によると、孫衛東外務次官は同日、日本の垂秀夫駐中国大使を呼び出し抗議した。
 垂氏は中国側の抗議に対し「科学的根拠に基づかない主張を行っていることは残念だ」と反論した。
(後略)
 共同通信 8/22(火) 20:50

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 大使を呼び出すことまでし、

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 日本「科学に基づかない」と反論 処理水で中国側に

 中国の孫衛東(そん・えいとう)外務次官は22日、日本の垂秀夫(たるみ・ひでお)駐中国大使を呼び出して、東京電力福島第1原発の処理水海洋放出を24日に開始する方針を日本政府が決めたことに抗議した。中国外務省の発表によると、孫氏は「重大な懸念と強い反対」を表明し、日本に計画の撤回を求めた。
(中略)
 在中国日本大使館の発表によると、垂氏は、日本が中国を含む国際社会に対し「科学的観点から、高い透明性をもって、誠実かつ丁寧に説明を続けてきた」と反論。中国側の抗議に対し「科学的根拠に基づかない主張を行っていることは残念だ」と述べつつ「海洋放出開始後も、中国側の関心を踏まえつつ引き続き意思疎通を続けていく用意はある」と表明した。
(中略)
 垂氏は、中国側が処理水を「核汚染水」と呼んでいることについても「日本が海洋放出するのは『汚染水』ではなく『ALPS処理水』であり、中国側はこの用語を使うべきである」と求めた。(北京 三塚聖平)
 産経新聞 8/23(水) 0:31

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 垂大使は反論したというが、それだけではなく中国の原子力発電所が出している「水」に含まれるトリチウム量を示したものを差し出して、「ご説明願おうか?」ぐらいのことはしよう。


 おまけ。

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 中国、処理水“蒸発させ大気中に放出する方法”検討を日本に要求

 福島第一原発事故の処理水をめぐり、中国政府は、海への放出ではなく蒸発させて大気中に放出する方法を検討すべきと日本側に伝えていたことがわかりました。
 関係者によりますと、中国は先月、ロシアと共に日本政府に処理水をめぐる質問状を提出した際、「海洋放出より周辺諸国への影響が小さい」として、処理水を蒸発させて大気中に放出する方法などを提示したということです。
(中略)
 日本側は、大気中に放出した場合、放射性物質のモニタリングが難しいことなどから、大気中に放出する案は見送ったということです。
 日テレNEWS 8/21(月) 22:12

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「海に捨てるな!」と騒いでいる中国が、「蒸発させろ」という提案をしてきていたとのスクープだが……蒸発させたらトリチウムは大気に放出されるだけだというのに、なにをいっているのだろう?

 まさか彼の国には、ネットで「蒸発させて残ったトリチウムを」といっているような人間と同レベルの「理解力」しかないのでは?
 それとも、そんなことを言っていた者たちが……。


 本日の発酵。

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「一風堂」の麺で作ったクラフトビール「カエダマエール」…端材を「アップサイクル」


(写真、読売新聞オンラインより。力の源HDが販売するクラフトビール「カエダマエール」=同社提供)

 力の源ホールディングス(HD)は22日、博多ラーメン店「一風堂」で使う麺の端材を原料にしたクラフトビール「カエダマエール」を開発したと発表した。廃棄予定の食材を再生させる「アップサイクル」の取り組みで、福岡や関東の4店舗とオンラインで29日から販売する。
 カエダマエールは330ミリ・リットル入りで、税込み750円(一部店舗は900円)。アルコール度数は5・5%。お土産用の生麺を製造する際に発生する端材を麦芽と一緒に製造タンクに入れ、麦汁を作った。しっかりとした味わいとキレが特徴で、かんきつの香りで爽やかな後味に仕上げ、とんこつラーメンに合うという。
 クラフトビールのアップサイクル事業を展開する「ビア・ザ・ファースト」(横浜市)と共同開発し、千葉県柏市の醸造所に製造委託する。
 読売新聞オンライン 8/23(水) 17:31

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 確かに麺は小麦でできているからバイツェン系の原料にならなくはないだろうけど……かん水とか塩も入っているのはどう処理しているのだろう? 間違いなく雑味になると思うけど。

 あと、廃棄品を使っているのに高い。
 この手の「意識高い商品」が結局は道楽の塊になってしまうのは、このコスト意識のなさにある。
 本気で売りたいのならば、もっと一般的な商品の値段に近づけなければ