ヒステリックに騒ぐ者は「邪魔」 | 偕楽園血圧日記

ヒステリックに騒ぐ者は「邪魔」

 千波湖から来たのだろうか。白鷺が街の上を飛んで行った。今の市街地の上は上昇気流が強くて飛びやすいだろうな。

 夕方になっても30℃を切らず夜の気温が下がらないおかげで、毎日朝からぐんぐん暑くなる。
 昼前にすでに33℃とか出るのはおかしいだろう。
 どうなっているのだろうか、今年は。


 さて、

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 特捜検事、供述を誘導か…河井元法相の大規模買収事件で市議に不起訴を示唆

 河井克行・元法相(60)が公職選挙法違反で実刑となった2019年参院選を巡る大規模買収事件で、東京地検特捜部の検事が、元法相から現金を受領したとして任意で取り調べた広島市議(当時)に対して不起訴にすると示唆し、「現金は買収目的だった」と認めさせていたことが、読売新聞が独自に入手した録音データで明らかになった。不起訴を期待させ、特捜部の描く事件の構図に沿った供述を引き出した利益誘導の疑いがある。

 事件では、同法違反(被買収)で正式裁判を受けている広島の地元政治家11人のうち8人が「不起訴を示唆され、買収されたと認めるよう言われた」などと公判で主張する異例の事態となっている。最高検も録音データの内容を把握しており、調査を行う。
 検察当局は、元法相が妻・案里元被告(49)の当選のために票の取りまとめを依頼したとみて、地元政治家らを被買収容疑で取り調べた。市議も20年3~6月に計9回、任意で事情聴取を受け、本紙はうち計6時間超に及ぶ録音データを入手した。

 関係者によると、市議は自身が立候補した市議選期間中の19年4月、元法相から現金30万円を買収資金として受け取ったと検事に指摘され、「何かは受け取ったが、お金との認識も、買収資金との認識もなかった」と否定していた。
 録音データによると、検事は市議に対して「彼(元法相)を処罰すればいい」と話し、「認識がないというのは否認になる」と説明。「できたら議員を続けてほしいと思っている」「先生(市議)を否認にしたくない」とも述べた。被買収罪で起訴されて有罪となれば議員失職が避けられないことから、検事の発言には、認めれば起訴を見送るとの意図があったとみられる。
 市議は20年4月27日の聴取で買収資金と認める供述調書に署名。その後、改めて認識を否定したが、検事は市議に対して「全面的に認めて反省しているということを出してもらい、不起訴であったり、なるべく軽い処分に」と言って調書は修正しなかった。同年6月18日、特捜部は元法相と案里氏を逮捕した。

 検察当局は21年7月、市議を不起訴(起訴猶予)としたが、22年1月の検察審査会の起訴相当議決を受け、同3月に略式起訴した。市議は議決時に「有権者の判断を重視したい」として辞職したが、罰金の略式命令を不服として正式裁判を請求し、公判が今後開かれる。市議の弁護人は取材に「公判では無罪と公訴棄却を求める」と話した。

 刑事訴訟法は任意の自白でなければ証拠にできないと定める。元福岡高裁部総括判事の半田靖史弁護士は取材に対し、「検事の一連の発言は利益誘導そのもので、任意性に疑いを生じさせる不当な取り調べだ」と指摘した。
 検察首脳は20日夕、取材に「個々の事案のコメントはできない」と答えた。
 任意の取り調べは、検察による全面的な録音・録画(可視化)の対象にはなっていない。今回、本紙は録音データを独自に入手し、専門機関に音声鑑定を依頼。取り調べを受けたのは市議本人だと確認した。
(河井事件のあらまし・略)
 読売新聞オンライン 7/21(金) 5:02


「不起訴におわせ、検事が供述誘導」 取り調べ録音の元市議側訴え

 2019年の参院選をめぐる買収事件で、河井克行元法相(60)=公職選挙法違反罪で実刑確定=から現金30万円を受け取ったとして、同法違反(被買収)の罪に問われた元広島市議の木戸経康被告(67)の初公判が27日、広島地裁であった。元市議は「受け取ったものが現金との認識はなく、買収報酬の趣旨との認識もなかった」と無罪を主張した。
 元市議側は、東京地検特捜部の検事に任意聴取を受けた際の録音データが存在すると明かしている。検事が不起訴処分を示唆した上で、現金は買収目的と認めるよう促すやりとりがあるといい、元市議側はこの日の初公判で「不起訴の可能性をにおわせながら供述を誘導した」と改めて訴え、公訴棄却を求めた。
 弁護側は冒頭陳述で、元市議が現職だった20年3月、ホテルの一室で初めて聴取を受けた際、検事から「検察につくのか、河井さんにつくのか。はっきりしてくれ」と迫られたと主張した。
(中略)
 検察は違法報酬事件を終えると、リストに名前がある地元政治家らの聴取に着手した。中心を担ったのが、東京地検特捜部から派遣された10人ほどの検事だった。
 複数の議員が、長時間の聴取が何度も続いたと証言する。そうした議員から、検察が不起訴を示唆して「自白」を誘導したとの訴えが相次ぐ。
 元広島市議の谷口修氏(76)=公判中=は、検事から「河井氏をあげるためで、あなたには迷惑をかけないから協力してくれ」と言われたと主張。元同市議の伊藤昭善氏(72)=同=も「(過去の>事件で)情報をくれた者は起訴しない取引をした」と説明されたと証言した。「起訴しないという誓約書を書いて欲しい」と求めると、「それは書けない。検事を信じてもらうしかない」との話があったと訴えている。このほか、朝日新聞の取材に対し、河井氏の逮捕前から「不起訴を示唆された」と話す議員が複数いた。
(中略)
■検察の取り調べを巡る地元政治家らの主張
木戸経康・元広島市議 「全面的に認めて反省していることを出してもらい、不起訴やなるべく軽い処分にという風にしたい」と言われた=公判中


伊藤昭善・元同市議 「地方議員を追い込むことが目的ではない」と言われた=同

谷口修・元同市議 「あなたには迷惑をかけないから協力をしてくれ」と言われた=同

藤田博之・元同市議 公訴権の乱用があったと主張=同

木山徳和・同市議 「陣中見舞い(との趣旨)を認めるので協力してほしい」と言われた=同

三宅正明・同市議 「協力してくれれば正直者が馬鹿をみることは絶対にない」と言われた=同

渡辺典子・広島県議「このまま(否認)だと河井さんと沈んでいく」と言われた=一審有罪、控訴

矢立孝彦・安芸太田町議 「ターゲットは河井夫妻。あなたは大丈夫です」と言われた=一審、二審とも有罪

 朝日新聞デジタル 7/27(木) 22:18

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 河井元法相や妻の杏里元議員(失職)が県議たちに金を配って「買収」をしていたといわれた事件で、今頃こんな話が出てきた。

 検察が不起訴をにおわせて河井夫妻を追い込むための証言を県議たちから採っていたという話は、(2020/06/23の記事、だから検察改革が必要なんだ)で引用した東京新聞が珍しくも、

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これは3年前の記事です。

 ある議員は四回目の聴取の途中で、検事に「これから動画を撮ります」と告げられた。「こう聴きますので、こう答えてくださいね」とリハーサルをした後で撮影が始まり、「票の取りまとめの依頼と認識した上で現金を受け取りましたね」「検察官に圧力をかけられていませんね」と聞かれた。いずれも「はい、そうです」と答えた。
 議員の胸は疑問や怒りであふれている。「現金を受け取ったという弱みを握られているので、『逮捕されるのでは』と不安にかられ応じた。ありのままの言葉を撮ってほしかった」
 東京新聞web
2020年6月22日 07時52分配信「『こう聴くからこう答えて』 リハーサルして『自白』動画<検察捜査の内幕 河井夫妻逮捕(下)>」より
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 という記事を書いていたのに、当時はまるで顧みられることもなく、ただひたすらに河井夫妻をつるし上げることにマスメディアと「アベガー」さんたちはわいていたわけだが、さて、彼らはどういう顔をするのだろうか?

 だからさんざん書いたのだ、この事件ではまず県議たちの方からきちんと「罪」を詰めていくことで全体の構図を暴かなくてはならない、と。

 河井夫妻が「すべて我々がひっかぶる」という姿勢を見せたことでバッシング連中の溜飲は下がったのだろうが、おかげで(2020/09/26の記事、嫌味で貶してもダメなのは、石破氏が教えてくれただろう?)で指摘したように、「もち代・氷代」でつながる「地盤・鞄」が見えなくなってしまった。
(2021/03/22の記事、嫌いなやつの悪口を言って遊ぶためのものじゃないぞ!)で書いた「政界の常識」は残ったままになり、「道具として使える時」だけ「政治とカネ」で騒ぐ愚かさも残ってしまった。

 なにをやっているのだろうか。

 この録音の話が出ても「買収自民ざまぁ」と手を叩いていたような人間たちは、自分たちが当時「黒川が官邸の守護者で安倍を守ってどうこう」といっていたことなどすっかり忘れて検察叩きをしているのだから呆れる。

「公金チューチュー」話があって焦っているのだろうか。週刊誌の中には村木元次官の「冤罪」案件を出して彼女を悲劇と正義のヒロインとして印象付けようと、「ゴーン事件」の弁護士に「検察はストーリーありき」と書かせるキャンペーンをしているところもあるのだが……、

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 特捜検察のトンデモ手口がまた明らかに!村木厚子さんを164日間痛めつけた「長期勾留の残酷」

 河井克行元法相が公選法違反罪で実刑となった2019年参院選を巡る大型買収事件で、東京地検特捜部の検事が、元法相から現金を受け取った元広島市議に対する取り調べで、買収を認めれば不起訴にすると示唆して「供述誘導」した録音データの存在が報道された。
 自分たちのシナリオ通りに「有罪」を立証するための、特捜検察の「危険な手口」がまた一つ、明るみに出つつある。
(後略)
 弘中 惇一郎(弁護士)
 現代ビジネス 7/22(土) 7:0

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 おいおい、そういう論理展開をしていると、河井事件の判決にも「?」がつけられることになるぞ。

 この「検察ストーリー」を排除すれば、あの事件は(2020/06/19の記事、また検察が社会工作をやっているようで……)で書いた「選挙期間ではない金のやり取りを買収とみなせるか否か」というところに戻ってしまう。検察はそこで「買収と認識していた」と誘導していたのだから。
 メディアはそれを認めるのだろうか? そして河合叩きで留飲を下げていた「アベガー」さんたちは。

 まったく。世間がヒステリックになると、いいことはまるでない。

 おまけ。

 さんざん週刊誌に社会が引っ掻き回されている中、

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 立民代表「説明責任ある」 木原副長官巡る週刊誌報道

 立憲民主党の泉健太代表は28日の記者会見で、木原誠二官房副長官の妻が元夫の死亡を巡り警視庁から事情を聴かれていたとする週刊文春報道に関し「現時点では事実関係は不明だ」とした上で「事実なら恐ろしいことだ。説明責任が問われている」と述べた。記事には、木原氏が捜査に圧力をかけたとの内容も含まれている。
 松野博一官房長官は会見で「個別の記事内容にコメントすることは差し控えるが、副長官はそのようなことはない旨を取材に回答したと承知している」と説明した。公明党の石井啓一幹事長も「コメントは控えたい。木原氏側の今後の対応を見守りたい」と語った。
 共同通信 7/28(金) 12:33

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 またそれに乗っかってくる野党代表がいる。

 週刊誌が好き勝手書いただけで「説明責任」など。それこそ冤罪生みの構図というものだ。
 違法行為の事実があるならば、出版社がきちんと証拠をそろえて告発すればいい。
 それをやらずにただ「怪しい」「疑惑だ」といっているものなど、まともに相手にするのが「バカ」。
 人を罪を問うというのはそれだけ重いということを、政治家が知らずしてどうするというのだ!(怒)


 本日の占領。

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 ロボットアニメ「境界戦機」新作、YouTube配信。8月10日から


(写真、AV Watchより)

 SUNRISE BEYONDは、BANDAI SPIRITSとタッグを組むオリジナルロボットアニメーション「境界戦機 極鋼ノ装鬼(きょうかいせんき きょっこうのそうき)」のショートフィルム全6話を、8月10日よりBANDAI SPIRITS公式YouTubeチャンネルで隔週配信する。
 配信は8月10日より隔週木曜日の20時から。

 2021年10月に放送開始されたオリジナルアニメ「境界戦機」のシリーズ最新作。劇中で描かれた北陸戦線終結後の日本を舞台にした作品で、主人公は傭兵の三澤ジンとレジスタンス組織に所属する青年、知念イブキのふたり。
 北陸戦線終結後、新日本協力機構が統治する日本人のための新たな国土が誕生した。しかし、それで日本を取り巻く状況が劇的に良化したかというと、そうではなかった。国土における各勢力の実効支配は続き、日本人に対する抑圧も、緩和されたとは言え継続されていた。
 南海に浮かぶ孤島も同様だった。島を実効支配するオセアニア軍と、それに抵抗するレジスタンス組織『ヒヌカン』。そこへ孤島占拠を目指す北米軍が攻めてきて――。

 企画・制作はSUNRISE BEYOND、監督は大張正己、シリーズ構成は木村暢、キャラクターデザインは大貫健一、メカニックデザインは海老川兼武、柳瀬敬之、形部一平、チーフメカアニメーターは有澤寛、山根理宏、音楽はラスマフ・フェイバー。
 登場キャラクターのキャストも発表され、三澤役は三木眞一郎、知念役は千葉翔也が担当。そのほか紡木吏佐(ヤマピ役)、吉田早希(成海マイ役)、小西克幸(グレイディ・エリソン役)が出演する。
(後略)
 AV Watch 7/21(金) 11:49

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 まだやるのか「境界戦機」。
 こけなきゃいいけどなぁ。メカニックは「ガンダム」から離れた独自性があるのだから。

 あの作品の何がよくなかったかといえば、それは占領下の日本がぬるすぎるに尽きる。
 記事では「日本人に対する抑圧も、緩和されたとは言え継続されていた」と書いているが、本編では「乱暴な占領軍」は描かれていても、「抑圧」というほどものはなかった。
 日本人でもごく普通に街を歩き。買い物をし、平穏に暮らしているのにどこが「抑圧」なのか。
 ウクライナのブチャとか東部4州、あるいは東トルキスタンなどにでも行って「占領下の実際」ぐらい見てきたらとも思うが、あの世界観で本放送してしまった以上、今からの変更は難しいだろうなぁ。