メディアに流されてもいいことはないぞ | 偕楽園血圧日記

メディアに流されてもいいことはないぞ

 昨日は沖縄慰霊の日ということで、NHKニュース7では「戦争の記憶が薄れ」とやたらと強調していたが、冒頭のそのニュースの後に続けたのがウクライナで起きているロシアの侵略戦争のこと。
 日本はこのウクライナの支援国なのだから、今の日本人はすでに「戦争を知っている世代」なのだ、それも現代戦の
 メディア等にやたらとで出くる「戦争絶対ダメ」話がただ日本を叩くためのものであることがよくわかる。


 さて、

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 習総書記 寧夏の串焼き店ガス爆発事故に重要な指示

 寧夏ホイ族自治区銀川市興慶区の富洋串焼き店で21日午後8時40分ごろ、ガス爆発事故がありました。これまでのところ、31人が死亡し、7人がけがをしているとのことです。

 事故を受け、習近平中国共産党中央委員会総書記・国家主席・中央軍事委員会主席は高度に重視し、重要な指示を出し、「寧夏ホイ族自治区銀川市興慶区の富洋 串焼き店でガス爆発事故が発生し、多くの死傷者が出たのは痛ましいことで、その教訓は深刻だ。負傷者への救命・治療と死傷者の家族に対する慰撫を全力で行い、事故の原因を早急に究明し、法に基づいて責任を追及する」よう求めました。さらに「現在は端午節の連休に当たる。各地方と関連部門は安全発展の理念を しっかりと打ち立て、人民至上と生命至上を堅持し、全面的にリスクを排除しなければならない。また、重大・特大生産安全事故の発生を有効に予防し、人民大 衆の生命と財産の安全を確実に保障する」よう求めました。
 レコードチャイナ 2023/06/22 21:30

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 中国で大きな事故が起きた。

 30人余りが亡くなる痛ましいものだが、それでも災害ではなくあくまで一店舗が起こした事故なのだから、銀川市の市長が指示をしていくところ。
 国家主席が直々に「早々に原因究明せよ」などの指示を出しているのがなんとも。

 そんなことをしているから、

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 バイデン氏、習氏を「独裁者」呼ばわり 中国猛反発

【AFP=時事】米国のジョー・バイデン(Joe Biden)大統領は20日に行った演説の中で、中国の習近平(Xi Jinping)国家主席を「独裁者」呼ばわりした。これを受け中国外務省は、「公然たる政治的挑発」だとして強く反発した。

 バイデン氏はカリフォルニア州で開かれた民主党の政治資金パーティーで報道陣が取材する中、今年2月に米軍が偵察用と思われる中国の気球を撃墜した問題に言及した。
 バイデン氏は「偵察機器を満載した気球を私が撃墜した際、習氏は激怒したが、それはそこに気球があったことを知らなかったからだ」と発言。さらに「真面目な話だ。何が起きたか知らないというのは、独裁者にとって非常に体裁が悪いものだ」と述べた。

 中国外務省の毛寧(Mao Ning)報道官は21日の定例会見で「米国側の問題の発言は極めてばかげており無責任だ。基本的事実や外交儀礼に反しており、中国の政治的尊厳を大きく侵害している」と非難。「中国は極めて不服とし、断固異議を申し立てる」と述べた。
 AFP=時事 6/21(水) 20:26

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 バイデン米大統領にこんなことをいわれてしまうのだろう。

 中国は憤慨しているが、実際外から見ていると「習独裁」体制がどんどん固まっているようにしか見えない。
 そういう体制が国家をどう動かしていくか……プーチン露大統領の行いを見て危機感をもってしかるべきだろう。


 とはいえ、「バイデン大統領もわざわざ挑発的なことをいわなくても」というところ。
 だが、(2016/08/17の記事、「日本を縛るためにわしらが憲法を作った」といわれたぞ(笑))で引用したように、「日本の憲法は我々が作った」といったことに続いて、またもや、

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 日本の防衛費増額「私が説得した」、バイデン氏が岸田首相への働きかけ示唆

【ワシントン=田島大志】米国のバイデン大統領は20日、カリフォルニア州で開いた支持者集会で、日本の防衛費増額を巡り「私は3度にわたり日本の指導者と会い、説得した。彼自身も何か違うことをしなければならないと考えた」と述べた。自ら岸田首相に増額を働きかけたことを示唆したものだ。
 北大西洋条約機構(NATO)は加盟国に対国内総生産(GDP)比2%の防衛費確保を求めている。日本は非加盟だが、バイデン氏は「日本も巻き込むことができると思っていた。日本が欧州での戦争に関心を持ったのはいつ以来か」と述べ、日本のウクライナ支援強化も自ら引き出したものだとアピールした。
 読売新聞オンライン 6/21(水) 17:43

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 こういうことをいってしまうのだから、基本的に、アジアにとって「上から」目線で話す価値観を持っているのは間違いない。

 まあ「年配のアメリカ人」としては当然なのだろう。歳の近い前大統領のトランプにもそういうところはあったし。
 それでも黄色人種のわが国の総理大臣に「ケミストリーが合う」といい、国際会議で対立しても「シンゾーが決めてくれ」「シンゾーがいうなら従う」とまで言ってくれたトランプ氏の方がかなり「フレンドリー」で。
(2020/11/18の記事、「嫌いなあいつ」の敵ならば「聖人君子」扱いか)で取り上げた、バイデン氏の当選各自が出た時感涙に咽っていた人たちは、いったい今どういう気持ちでいるだろう?
 おそらくもう「トランプ叩き」と一緒に忘れてしまっていると思うが。

 この「バイデン発言」に対して、

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 日本の防衛費増額、バイデン氏発言は「事実と異なる」…米政府に申し入れ

 日本政府が、米国のバイデン大統領が日本の防衛費増額に関して事実と異なる発言をしたとして、米政府に申し入れをしたことが分かった。複数の日本政府関係者が明らかにした。
(後略)
 読売新聞オンライン 6/23(金) 6:40

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 わが国は「そんなことはない」と注意したというが、彼の中では「そうなっている」とみておいて、バイデン氏との付き合い方を考えていった方がいい。


 ところでこのバイデン大統領の息子に、

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 バイデン米大統領次男、有罪認める 税金未納や銃所持めぐり

(CNN) バイデン米大統領の次男、ハンター・バイデン氏が税金未納の罪2件と、銃所持をめぐる罪を認め司法取引を行う意向であることがわかった。司法省が20日に裁判所に提出した資料で明らかになった。
 この司法取引は来年行われる大統領選挙で再選を目指すバイデン大統領にとって打撃となる可能性がある。

 情報筋によると、司法省は司法取引の一環として、2017年と18年の税金を期限内に納めなかった罪2件について保護観察処分とすることに同意した。ハンター氏は17年と18年にそれぞれ少なくとも10万ドル(現在のレートで約1400万円)の連邦税を納めなければならなかったが、期限までに納税しなかった。
 銃の所持をめぐっては、ハンター氏が21年のメディアとのインタビューで、違法薬物を使用していたことに言及しており、銃器を購入した際に連邦法に違反した可能性が浮上していた。連邦法では、違法薬物の使用者や中毒者が銃器を購入することを禁じている。

 ハンター氏の弁護士クリストファー・クラーク氏は声明で、「ハンター氏は司法取引に従って期限内に納税しなかった2件の罪の責任を取る」と説明。また「混乱したり依存症だったりした時期に犯したこれらの過ちの責任を取ることが重要だとハンター氏は考えている」などと述べた。
 一方、ホワイトハウスの報道官は「バイデン大統領と大統領夫人は息子を愛しており、夫妻はハンター氏が今後も人生の立て直しを続けるよう支援する」と述べた。
 CNN.co.jp 6/21(水) 7:35

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 いくつかの「犯罪行為」が明らかになっていて、普通にいう「ドラ息子」どころではないレベルの話になっているのだが、我が国では(2023/06/12の記事、それはもはや誹謗ですらない)で引用した雑誌記事にあるように、こんな人物よりも「借りている自宅」で親戚を招いた忘年会をやり、訪問者ならば誰でも普通に写真の撮れる場所に行った「息子」の方が「深刻な問題」だという人間がいるのだ。

 公邸に取材に入ったことのあるメディアならば、あの会談が別に「立ち入り禁止区域」に指定されているわけではないことぐらい知っているはずなのに「公的スペース!」と大騒ぎ。
 つられた「ワイドショー世代」がいつものようにふらふらすると、

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 内閣支持下落35.1% 公邸忘年会、岸田首相「問題」7割弱 時事世論調査

 時事通信が9~12日に実施した6月の世論調査で、岸田内閣の支持率は前月比3.1ポイント減の35.1%だった。
 支持率が下落に転じたのは1月以来5カ月ぶり。不支持率は同3.2ポイント増の35.0%で、支持と不支持が拮抗(きっこう)した。

 岸田文雄首相の長男で首相秘書官を務めていた翔太郎氏が昨年末、首相公邸で親族と忘年会を開き、公的なスペースで写真撮影に興じたことが発覚。首相自身の関与も明らかとなり、支持率を押し下げる要因になったとみられる。マイナンバーカードを巡り、健康保険証と一体化した「マイナ保険証」に別人の情報を誤ってひも付けるなどのトラブルが続出したことも影響した可能性がある。

 忘年会の開催は、5月25日発売の週刊文春が報道。首相は当初、翔太郎氏を「厳重注意」にとどめていたが、今月1日付で更迭した。このタイミングについて「遅かった」が56.8%で、「適切だった」の27.8%を大きく上回った。「更迭の必要はなかった」は6.7%にとどまった。
 首相自身も写真撮影に応じていたことがその後に判明。「私的なスペースで同席した」と釈明したが、これに対して「大いに問題だ」「ある程度問題だ」との回答が計66.7%を占めた。「あまり問題ない」「全く問題ない」は計25.2%だった。
(後略)
 時事通信 6/15(木) 17:03

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「支持率下がった!」「支持率下がった!」と大はしゃぎする。

 何度も書いていることだが、もうこんなくだらないことで騒ぐやつらにつられてふらふらするのはやめにしないか?

(2023/06/07の記事、どれだけ「独裁王家の宮殿」を夢見ているのだろう)で引用した「首相公邸は、単なる首相の住居ではなく、もともとの首相官邸の機能の一部を担う公的施設なのである。それだけに、翔太郎氏が、公邸内の公的スペースに親族を招き入れたことが、『不適切』でとどまるのか、『違法』の問題を生じるのかは重要な問題だ。」などと書いて「不法侵入」と断じる元民主党政権での総務省顧問(当時)のこじつけに乗せられて、

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 首相長男の告発状を提出 公邸侵入の疑いで、市民団体


(写真、共同通信より。岸田翔太郎氏を建造物侵入の疑いで東京地検に告発状を提出後、記者会見する市民団体「税金私物化を許さない市民の会」のメンバー=15日、東京・霞が関の司法記者クラブ)

 首相公邸内で記念撮影する不適切な行動で、政務担当秘書官を辞職した岸田文雄首相の長男翔太郎氏について、市民団体「税金私物化を許さない市民の会」のメンバーが15日、建造物侵入の疑いで東京地検に告発状を提出した。
 告発状では、昨年12月に公邸に立ち入って忘年会を開催し、階段で記念撮影をしたり、公務用のスペースで飲食したりしたなどと指摘。公的な手続きを取ったり、首相が了解したりしなければ、翔太郎氏が出入りすることは許されないと主張している。
 告発状を提出後、都内で会見した岩田薫共同代表は「辞めたとしても問題だ。税金で運営されるスペースに勝手に立ち入った行為は刑法に問える」と述べた。
 共同通信 6/15(木) 17:07

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 冤罪を作って人を誣告してしまうような人間になる前に。


「本日の奇祭」シリーズ。

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 僧兵たちが「大蛇」と勇ましく対決 京都・鞍馬寺で「竹伐り会式」


(写真、毎日新聞より。僧兵姿で大蛇に見立てた青竹を切り落とす伝統行事「竹伐り会式」=京都市左京区の鞍馬寺で2023年6月20日午後3時6分、山崎一輝氏撮影)

 大蛇に見立てた青竹を切り落として豊凶を占う伝統行事「竹伐(き)り会(え)式」が20日、京都市左京区の鞍馬寺であった。本殿前に集まった約750人の参拝者たちは、白いけさを頭から被った僧兵姿の男性たちが山刀を振りかざす勇ましい姿に大きな拍手を送った。

 平安時代に寺の中興の祖・峯延(ぶえん)上人が、修行中に襲ってきた大蛇を法力で退治した故事にちなむ。江戸中期からは、地元の人たちが「近江座」、「丹波座」に分かれて竹を切る速さを競い、勝った地域が豊作になるとされている。
 竹は直径約10センチ、長さ約5メートル。それぞれの座の男性たち4人ずつが2人1組となり、山刀を振るう。一番先に6等分にたたき切った近江座の男性が山刀を掲げて走り出し、2017年以来の勝利を収めた。【山崎一輝】
 毎日新聞 6/20(火) 18:47

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 正確には「お祭り」ではないが、「祭事の一つ」ということで。

 元になっている上人は法力で蛇を退治しているが、現代の僧たちは山刀で竹を伐るか(笑)
 それがコメの出来高占いになってしまうのがわが国と「お米」の関係を示唆していて面白い。

「近江座」と「丹波座」で地勢などにどれだけの違いがあるのだろう。
 しかし、今やたらとテレビニュースで「食品の値上がりが」とやっている中、スーパーなどで売っている米は値上どころか昔に比べて値が下がっているぐらいだから、農家としても豊作だからうれしいとは言い切れなくて困っているだろうなぁ。