その場その場で言うことが変わる人間なんて…… | 偕楽園血圧日記

その場その場で言うことが変わる人間なんて……

 Windowsの新バージョンのインストール、思っていたほど時間もかからずあっさりと終った。
 前バージョンでややこしくなっていた色の設定がきちんとできるように直っていたのはいいことだ。


 ツイッターを見ていたら、


https://twitter.com/hashimoto_lo/status/1340668035078578176

 橋下元大阪府知事のこんな意見が流れてきた。

 うん。自治体の知事たちが「なんでもかんでも国がー国がー」といって自分たちの責務を放棄している問題は、拙ブログでも(2020/11/26の記事、「正確」「公正」の意味は理解できているか?)などでも指摘したこと。「橋下氏もまともなこと言うじゃないか」と思っていたら……その同じ人物がテレビに出ると、

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 橋下徹氏、GoTo一時停止に「知事の意見を尊重すると言っても、政府が決めてしまうのは法治国家のやり方ではない」

 元大阪府知事の橋下徹氏が21日、TBS系「グッとラック!」(月~金曜・午前8時)に生出演。新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、「Go To トラベル」が28日から来年1月11日まで全国で一時停止となることについて言及した。
 橋下氏は「ずっと前から危険な地域と危険でない地域で分けて、危険な地域を止めればいいと言い続けてきたので、一斉停止というのは反対」と見解を示し、「一つは事業主に対して予測の可能性を立ててあげることが重要で、どういう場合に止まるのか」とはっきりとした指標が必要だとした。
 また、一時停止までの経緯について「分科会がステージ3相当になれば止めなければいけないと言っていたが、菅首相は止めなかった。今回はステージ2にもなっていないような所も止められてしまったので、もう何がなんだか分からない。西村大臣が知事の意見を尊重すると言っておきながら、その意見を聞かずに政府が決めてしまう。こういうやり方は法治国家のやり方ではないと思う」と疑問を呈した。
 さらに「もう一つは全国知事会がダラしなさ過ぎる。関西の言葉で言うと、ヘタレ。本当に情けなくて。こんな知事だったら、僕はずっと知事に権限をと言っていたけど、権限を渡せられないと>いうくらい情けない」と述べた。
 スポーツ報知 12/21(月) 9:41

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「知事に意見も諮らず話を決める政府」といって責めているのだから、「おいおい」と言いたくなる。
 一応知事にも「へたれ」といっているが、自分のツイッターでは「知事が責任放棄をしている」と書いているではないか。ならば国が全体的に物事を決めなくてはならなくなるのは、仕方がないことではないのか? 意見の芯がブレブレだ。

 テレビに出ると「政権叩き」をしなければならないというシナリオがあるから、そういうものがないツイッターとでは「いうことが変わる」?
 それではただの「テレビ芸人」ではないか。そんな人間に「批判家」の顔をされてはたまらない。

 こんな人間が、

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 報知インターネットランキング「誰が発信した新型コロナに関する発言が見られているか」1位は橋下徹氏!

 スポーツ報知では、著名人の情報番組でのコメントや、SNSでの発信もネットニュースとして配信している。その中で、「誰が発信した新型コロナに関する発言が見られているか」をアクセス数からまとめた。
 ダントツは元大阪市長、府知事の橋下徹氏。「新型コロナ特措法はクソ法律だった」をはじめ、舌鋒(ぜっぽう)鋭い数々の発言が注目された。
 井上さんは「このランキングは『国民が聞きたい意見を言ってるのは誰か』と言い換えられると思います。ネットでは、検索者が自分の考えを追認、確認するためにニュースを取りにいくというのが特徴なので」と説明。その意味で橋下氏の言葉は「世間の声とみていいでしょう」とした。
 だからこそ、「ある意味当然」なのが、小池百合子東京都知事がランクインしていない点だという。「彼女の発言は自分の意見ではなく、知事としての政策発表にとどめている。ネット民が食いつくわけがないんです」と指摘した上で「国民が何を求め、考えているかを知ることのできるこのランキングを、政府の方は参考にしたらいいのでは…」と話した。
 スポーツ報知 12/22(火) 7:00

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「意見を求められている人物ナンバーワン」だというのだから、なるほど新型コロナウイルスに関して世間の「あたふた」が収まらないのも当たり前だ。


 それにしても、テレビのワイドショーというのは本当に「社会のため」にならないことしかやらない。

 いつもの人物など、

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 玉川徹氏、コロナ感染拡大も国会閉会に激怒「自分たちは休んでおいて、医療関係者には働けとはなんだ!」

 23日放送のテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜・前8時)では、新型コロナウイルスの感染拡大を冒頭で特集した。
(中略)
 コメンテーターで出演の同局・玉川徹氏(57)は「問題なのは、この年末年始ですよ。ただでさえ、医療が手薄になる時。手薄になる時に本来、休みのお医者さんや看護婦さんに働いてもらっているわけでしょ。それなのに、何、国会休んでいるんだと!」と怒りをあらわにすると、「自分たちは休んでおいて、医療関係者には働けとはなんだと! 来年の通常国会は1月の18日かららしいですよ。一番、山場になる年末年始、完全に終わってますよ、1月18日には。臨時国会を閉めたのもスキャンダルの追及を嫌がって閉めたんでしょ? 何やっているんだと!」と声を荒らげた。
 その上で「野党もスキャンダルの追及はやらないと申し合わせて、感染症対策をどうするかを年末年始も開けて、やるってやらないと!」と野党にも矛先を向けていた。
 スポーツ報知 12/23(水) 9:04

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「国会が休んでいる!」といっているが、まさにその本日、国会では閉会中審査が開かれていて、国土交通委員会で「GoToトラベル」についての質疑が行われている。

 さらには、審議がなくとも議員は、

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 21年度与党税制改正大綱を決定 脱炭素、デジタル化に投資優遇

 自民、公明両党は10日、2021年度与党税制改正大綱を決定した。新型コロナウイルス感染拡大による経済や暮らしへの打撃を和らげるため、住まいや車の減税を延長し、菅政権が推進する脱炭素化やデジタル化への企業の投資優遇も盛り込んだ。改正による減税は国税で500億~600億円規模になる。経済活動下支えや消費喚起へ負担増を回避したが、新規の減税は企業向けが中心で、個人向けも高額品に偏り、新型コロナで痛みを受けた幅広い層への波及が課題となる。
 自民党の甘利明税制調査会長は記者会見で、コロナ対応と企業の新たな投資への支援を両立させたと強調した。
 共同通信 12/10(木) 17:36

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 こういう仕事もしているのだ。

 まあ、臨時国会が延長なしで閉会する時に、

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 申し入れ後、立憲の安住淳国対委員長は記者団に対し、「終息の見通しが立っていればまだしも、感染拡大の可能性が極めて高いという専門家の報告を聞くと、国会がここで閉会して、冬休みを取るわけにはいかない」と述べた。
(小泉浩樹)
 朝日新聞デジタル 12/4(金) 10:53配信「国会会期、野党が延長申し入れ『安倍氏ご本人が説明を』」より

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 こんなことを言っていた国対に代表される野党の議員さんたちは、「カメラの前で大臣に指突き付けて罵倒するシーンを撮る」仕事がないときは「お休み」のつもりなのかもしれないが。

 で、そんな彼らが「国会を開かない! 逃げている! 無責任!」という安倍時代のさんざんやった手を繰り返しているわけだが、そこで主張しているのが「桜を見る会で安倍の喚問」と「特措法の改正」というのだから、メチャクチャ。
 安倍前総理の話は以前にも書いた通り「捜査がひと段落したら自身がきちんと説明するべきこと」で、(2020/12/03の記事、「ちびっこギャング」改め「ちびっこ探偵」は気楽でいいなぁ(怒))で書いたようにその時の態度次第で判断するもの。国会で探偵ごっこをする材料ではない。

 一方、特措法については、

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 特措法改正、議論開始へ 分科会、23日開催 政府

 西村康稔経済再生担当相は22日の記者会見で、新型コロナウイルス感染症対策分科会を23日に開き、コロナ対策の特措法改正に向けた議論を始める考えを示した。
 政府・自民党は来年1月召集の通常国会で特措法を改正する方針で、具体的な検討作業を進める。
 西村氏は、23日の分科会では「指摘いただいている論点を提示したい」と述べた。政府内では特措法改正に関し、緊急事態宣言前でも感染状況に応じ、地域を絞った休業要請などを都道府県知事が出せるようにし、事業者への支援策や応じない場合の「罰金」などを法的に位置付ける案が出ている。
 また、特措法に基づく緊急事態宣言の発令時以外でも、感染拡大が進めば臨時医療施設の設置を可能とする方向で議論を進める案もある。
 政府は特措法と併せて感染症法を改正し、自治体との感染情報の円滑化、自宅・宿泊療養に関する法整備も検討する。厚生労働省の審議会で議論を進める。
 時事通信 12/22(火) 19:20


 休業、時短に財政支援 罰則規定も検討 特措法改正で政府・与党

 政府・与党が新型コロナウイルスの感染拡大防止に向け、新型インフルエンザ等対策特別措置法を改正し、休業や営業時間短縮の要請に応じた店舗への財政支援を盛り込む方向で調整していることが22日、分かった。政府は23日に新型コロナ対策分科会(尾身茂会長)を開き、特措法の改正について議論する。
 政府・与党は来年1月召集の通常国会への特措法改正案提出を目指し、作業を急ぐ。休業や時短要請に応じた飲食店などに各都道府県が支給する協力金に関し、国が「支援措置」をとると明記する方向で調整する。要請や指示に従わなかった場合の罰則規定も検討する。政府の緊急事態宣言がなくても、一定の強制力を持たせる狙いがある。
 西村康稔経済再生担当相は22日の記者会見で、23日の分科会に「改正についての論点を提示する」と述べた。ただ、特措法は個人の自由や権利の制限を「必要最小限のものでなければならない」と定めており、罰則などには慎重な声も多く議論の焦点となりそうだ。
(後略)
 産経新聞 12/22(火) 21:34

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 こういう方向の話が出てきているのだが……拙ブログでさんざん「休業要請と補償がセットというのならば、要請に従わない場合は罰則も必要だろ?」と書いてきたことが議論の俎上に上がっている。
 これは、三月頃に新型コロナウイルスも「インフルエンザ特措法」の対象にしようという議論がされているときに、野党やマスメディアが「私権の制限はんたーい! 独裁を許すな!」と騒いでいたものではないのか?(2020/03/06の記事、「未来はわからないから『備え』が必要になるわけで」参照)
 この騒ぎで立民党などは離党者まで出す始末。それをもう忘れて「国会開け! 特措法審議だ!」とやったところで、

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 「政府は野党の意見を聞きたくない」立民・枝野氏、コロナ対応を批判

 立憲民主党の枝野幸男代表は23日午前、政府の新型コロナウイルス対策について、国会内で記者団に「相変わらず平時と同じ発想で『野党の意見なんてできれば聞きたくない』というのは正常性バイアスの表れの一つだ」と述べ、野党の提案を聞き入れていないと批判した。立民は地域を絞った緊急事態宣言の再発令、医療従事者や生活困窮者への支援強化などを政府に求めている。
 枝野氏はこれに先立ち、衆院国土交通委員会で質問に立ち、立民などが衆院に提出した新型インフルエンザ等対策特別措置法改正案について、来月18日召集予定の通常国会を待たずに早急に審議、成立させるべきだと主張した。同改正案は緊急事態宣言に関連する都道府県知事の権限を強めることが柱となっている。
 産経新聞 12/23(水) 12:47

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 こんな扱いをされるのも、仕方がないことではないのかな?
 そう思いませんか、橋下さん?


 本日の地上絵2021。

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 国営ひたち海浜公園で干支の巨大地上絵完成 「疫病退散」の願い込め


(写真、みんなの経済新聞ネットワークより。「新年までモ~少し」どっしりと大地を踏みしめた勇猛な牛の立ち姿(提供=国営ひたち海浜公園))

 ひたちなかの国営ひたち海浜公園(ひたちなか市馬渡)の大観覧車前で12月19日、同施設が制作する「干支(えと)の巨大地上絵」が完成し、公開を始めた。(水戸経済新聞)
 本年度で12回目を迎える「干支の巨大地上絵」。大きさは縦27メートル×横22メートル。大観覧車に乗らなければ全貌を見ることができない大きさで、制作の一部は体験イベントとして来園者が参加した。
 約3週間をかけ、園内の松ぼっくりや乾燥したコキアを敷き詰めた。毛並みやしっぽはコキア、影などは松ぼっくり、年号ふちは寒水石、「丑(うし)」の文字には砂浜エリアの砂を使い、牛を浮かび上がらせた。輪郭線の間伐材には、牛の力強さを表現するために、例年より太めの間伐材を使った。
「今回は干支の顔と体が正面を向く奥行きのある構図。大観覧車に乗って眺めると、まるで巨大な牛がこちらに向かってくるような迫力を感じられる」と同施設担当者。
 来年の干支を描いた巨大地上絵は、季節感のあるSNS投稿や年賀状・メールでの新年のあいさつにもおすすめだという。今年の図案は正方形に近い縦長の構図なので、スマホでも撮影しやすく、縦に流れていくSNSのタイムラインの中で存在感のある1枚が期待できる。
 同施設担当者は「今回の巨大地上絵では、どっしりと大地を踏みしめた勇猛な牛の立ち姿に『疫病退散』の願いを込めた。一日も早く、穏やかな日常が戻りますように」と話す。
 開園時間は9時30分~16時30分(2月末まで)。火曜休園。12月31日、1月1日は閉園し、1月5日は開園する。
 みんなの経済新聞ネットワーク 12/21(月) 16:30

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(2019/12/19の記事、煽って人を不幸にするのがメディアの仕事か!(怒))で取り上げたひたちなか海浜公園の地上絵が、今年も完成した。

 去年は天気が悪くて維持に不安があったのだが、今年は天気も良く……ただ、この絵は観覧車に乗って見ることが前提になっているんだよなぁ。
 このコロナ禍の中、密閉された観覧車のゴンドラというのは、気を遣ってしまうよ。