また「論点のすり替えごまかし」がはじまった(怒) | 偕楽園血圧日記

また「論点のすり替えごまかし」がはじまった(怒)

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 立民・枝野代表、統計不正で加藤前厚労相の招致要求

 立憲民主党の枝野幸男代表は18日、厚生労働省による「毎月勤労統計」の不適切調査をめぐり、昨年1月に問題を把握した際の厚労相だった加藤勝信自民党総務会長の国会招致を求めた。「当時の厚労相は内部の人間関係、担当者を分かっている。加藤氏は率先して実態解明すべきだし、自身が関わっていたのか、いなかったのかを説明する責任がある」と述べた。都内で記者団の質問に答>えた。
 産経新聞 1/18(金) 20:23


 加藤前厚労相の国会招致を=立憲・枝野代表

 立憲民主党の枝野幸男代表は18日、BS朝日の番組収録で、厚生労働省の毎月勤労統計の不正調査問題に関し、加藤勝信前厚労相(自民党総務会長)の国会招致を求める考えを示した。
 枝野氏は、外部に公表せずに調査データの補正を始めた時の厚労相が加藤氏だと指摘し、「国会に出てきて説明責任を果たすのはマストだ。衆院の予算審議のヤマ場ぐらいまでには説明してもらう必要がある」と語った。 
 時事通信 1/18(金) 20:39

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 法的拘束力のない住民投票と憲法に規定された改正のための国民投票の区別のつかない枝野氏が、またくだらないことを言っている。

 勤労統計のデータ補正は、(2019/01/12の記事、正すべきは「公務員世界の掟」だ)で書いたように、統計手法が変わるタイミングに合わせて「問題が表に出ないよう」にとしたもので、「問題が把握された」から行われたものではない。統計手法が「手抜き」であることは、歴代その部署に関わった者は「みんな知っていた」こと。それが上記エントリーで指摘した「公務員社会」というものである。

 これに限らず、枝野代表は「なんとかして自分たちが政権党時代のことを『なかったこと』にし、アベガーにしたい」ということばかりやっている。

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 統計不正「国民を1年にわたりだました」 立憲・枝野氏

■立憲民主党・枝野幸男代表(発言録)
(厚生労働省による「毎月勤労統計」の不適切調査について)少なくとも(昨年1月に)補正をかけた以降、それまでが適切でなかったということをかなりの規模で厚労省の中で認識をしていたことは間違いない。その時点で公にしなかったことの責任は大変重たい。国民を1年にわたってだましていた。責任を負うべき人がいればしっかりと明らかにさせていきたい。
 非常に長期にわたって(不適切な調査が)行われていて、私どもの仲間が(民主党政権時代に)与党であった時期も含まれているが、政務三役は知りうる状況にあったのか国会で明らかにしなければならない。私が承知している限り、厚労省で当時仕事をした仲間は実態はまったく伝えられておらず、疑ってしかるべき状況もなかった。(和歌山市で記者団に)
 朝日新聞デジタル 1/14(月) 22:31

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 嘘をつくな! なにが「国民を一年にわたりだました」だ! 手抜きは15年以上前から行われていたのだ、あんたらが政権を取っていた時代も含んで!

 こんな枝野氏らを応援するためか、

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 勤労統計、厚労省が虚偽申請か 書類に「全数調査継続」

「毎月勤労統計」をめぐる問題で、厚生労働省が2016年に総務省に提出した厚労相名の書類に、従業員500人以上の事業所については全数調査を継続すると明記していたことがわかった。書類に個人名は記されていないが、当時の厚労相は自民党の塩崎恭久衆院議員だった。厚労省は04年に東京都分で不正な抽出調査を始めており、虚偽の申請をしていたことになる。
(中略)
 また、厚労省関係者によると、昨年12月13日の統計委の打ち合わせで抽出調査を東京以外にも広げる計画を説明したのは、「政策統括官付」の課長級職員だった。
(後略)
 朝日新聞デジタル 1/16(水) 2:00

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 こんな記事を書く新聞もあるが、なぜ塩崎氏の時代の書類だけを出してくる? 単年度予算主義のわが国の官庁では、こういうものは毎年出すようになっているのではないのだろうか?

「安倍は隠蔽!」と騒ぐ人間を釣ろうというのか、

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 勤労統計、一部資料を廃棄=04~11年分で再集計困難

 厚生労働省が公表する毎月勤労統計の不正調査問題で、2004年~11年分の統計数値の再集計に必要な資料が紛失や廃棄などで存在しないことが18日、分かった。同期間については再集計ができず、データの正確性を確保できない可能性が高まっている。
 存在しないのは、(1)07年1月分の事業所の調査票データ(2)10年の産業分類変更に伴う資料(3)10年以前の雇用保険データ。いずれも法律で義務付けられた保存期限を過ぎている。今後統計の開示先などに対し、資料が残ってないか確認する。
 勤労統計では、本来従業員500人以上の事業所については全数調査を行うことになっているが、厚労省は東京都について04年からこの決まりに反して3分の1しか調べていなかった。
 厚労省は、必要な資料が残っている12~17年分について再集計を実施したところ、給与額が平均で0.6%過少だったことが判明。この数値を資料がない11年以前の分に当てはめて、雇用保険の失業手当などとして追加すべき給付額を算出した。
 時事通信 1/18(金) 11:44

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 こんなことを書くところもあるが、これはただ、

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 厚労省や総務省によると、欠損しているのは(1)07年1月分の事業所からの回答書(2)10年に事業所の業種分類方法を変更した際の基礎資料(3)10年以前の雇用保険データ――など。(2)と(3)はデータを実態に近づける補正作業に必要だという。(2)の一部は既に廃棄されたとしている。
 総務省は09年、政府の基幹統計を担当する省庁に対し、調査の回答書を永久保存するよう要請していた。ただし、
(1)は要請前の文書で、(2)と(3)は要請の対象外だった
 毎日新聞 1/17(木) 20:52配信「勤労統計の資料を廃棄 厚労省04~11年分、再集計は困難」より

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 と、「お役所仕事」で廃棄されていただけのことでしかない。

 勤労統計の手抜きは、わかっているだけで2004年から行われているし、中には1996年からという話もある。
 これが「厚労省の中で認識されていたのは間違いない」という枝野氏の指摘はその通りだろう。だからこそ、その責任を負うのはその手抜きを始めた時の責任者であり、それを黙認してきた上司になる。彼らが叩こうと騒いでいる「今公表した政権」ではなく。
「消えた年金」の時にも、枝野氏らが所属していた民主党は「それが発覚した時の政権」を叩くことに力を入れて有権者を扇動、それでうまく政権についてからは「それを始めて続けてきた人間」を公務員身分を持たせたまま外郭団体に移すということをやってくれたが、そんなことを繰り返してはならないのだ。


 立民等野党は、また今回も、

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 「究極の粉飾だ」野党が追及 予算案あす閣議決定やり直し

 厚生労働省による毎月勤労統計の不正調査問題で、省内の当時のマニュアルに書かれた全数調査しなくても良いとの趣旨の記載が、2015年には削除されていたことがわかりました。
 この問題をめぐり、野党は、1月に召集される通常国会で、政府を厳しく追及する構えです。
 国会記者会館から羽山寛記者がお伝えします。
 立憲民主党の幹部は、「財務省の文書改ざんに次ぐ、究極の粉飾だ」などと、政府への批判を強めている。
 立憲民主党の長妻代表代行は、「ルール違反を公表しなかったことが事実なら、大きな問題」と述べた。
(後略)
 ホウドウキョク 1/17(木) 15:16

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 関係者である元厚労相までが出張って、「究極」などという大げさな煽りを行い、

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 「解明なくして予算成立なし」統計不正で立憲・辻元氏

 与野党の国会対策委員長は18日午前、国会内で会談し、毎月勤労統計の問題について全容解明を進めることで一致した。立憲民主党の辻元清美国対委員長は会談終了後、「全容解明なくして(2019年度)予算の成立なし。すべての予算に関わってくる」と記者団に語った。
 一方、自民党の森山裕国対委員長は記者団に、「予算が4月1日から間違いなく執行できるようにやることが最も大事。(予算案と)毎月勤労統計の問題、どちらもおろそかにならないように審議をする」と強調した。
 朝日新聞デジタル 1/18(金) 17:19

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 予算を人質にして国会を停滞させ、「安倍はなんたら」という「足引っ張り逃走」で政権イメージを落とそうと画策している。

 いい加減にしろ!
 なにが「究極の粉飾」だ。馬鹿を言うな。
 そもそもこの統計は、(2019/01/10の記事、そもそも母数の選び方に偏差があるよね)で指摘したように元の母数の採択の仕方から偏差がある。だから「もの」としては変化の度合いを見る程度の意味しかないし、数値的にも、実際に「正しい数値に近づけた」補正をかけてもその差は0.6パーセントという、大局的に見れば「誤差」程度のものしか出てこない。厚労相をやった人間がそんなこともわからないのか。
 問題は数字ではなく、「全部入れて計算している」といいながらしていなかった担当者の手抜きなのだ。だから、やるべきは「政権叩き」ではない。

 他の野党にも、

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 統計不正「かばえない。通常国会、波高し」維新・遠藤氏

■維新・遠藤敬国会対策委員長(発言録)
 毎月勤労統計の件はそもそも統計が信用されなくなるのではないかと思うので、(通常国会召集を控えた与野党の国会対策委員長会談で)「徹底的に情報開示も含めて調査・審議を与野党を超えてやってください」と言った。野党の攻撃というより、与党がかなり防戦しないといけないと思う。与党も「これはあかんやろ」と思うでしょ。かばえる問題ではない。通常国会、波高し、でしょうな。(記者団に)
 朝日新聞デジタル 1/18(金) 14:46

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 こんなことをいう人間がいるが、かばうことなどない。政権の尻を叩いて、「手抜きをやってきた役人」にきっちりと責任を取らせていく。それこそ議会と議会によって送り込まれた内閣がやらなければならないことである。
 そのためには、すでに行政府の中にいない「元大臣」など国会に呼んでも意味はない。立民は長妻氏にでも話を聞いていればいい。

 公務員の不作為は公務員社会の改革にこそ使うもので、政権叩きの道具にするものではないぞ!(怒)


 本日の窃盗。

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 水戸、偕楽園公園で銘板盗難か 五つの橋から10枚


(写真、共同通信より。橋の名前が書かれた銘板がはがされた偕楽園公園の橋=16日午後、水戸市)

 日本三名園の一つ「偕楽園」がある水戸市の偕楽園公園で、五つの橋から、橋の名前を記した銘板10枚(計約40万円相当)がなくなっていたことが16日、管理する茨城県水戸土木事務所への取材で分かった。水戸署は窃盗容疑で捜査している。
 同事務所によると、なくなった銘板はいずれも縦約40センチ、横約15センチ、厚さ約1.5センチの銅製。それぞれ「蛍橋」「花追橋」など名前が書かれ、上下はボルトで橋の両端の柱に留められていた。
 これら五つの橋は1991~94年度に架けられた。公園内の他の橋でも、銘板をはがそうとした跡があったという。
 共同通信 1/16(水) 17:46

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 来月から梅まつりがはじまるというのに、いったいなにをやってくれとるんだ!
 県警と水戸署には、早々に犯人を捕まえ、銘板が溶かされてしまう前に取り戻してほしい。

 そういえば、(2015/05/08の記事、いいかげんに嘘つきを黙らせろ!)の頃にも、水戸周辺の神社の銅葺きの屋根が盗まれる事件が頻発していたが、あの犯人はどうなったのだろう?