国会をテレビスタジオだと思っている人間の「危機管理意識」とは? | 偕楽園血圧日記

国会をテレビスタジオだと思っている人間の「危機管理意識」とは?

 昨日の地震は久しぶりに長く揺れて、なかなか驚かせられた。

 テレビをつけたらNHKのアナウンサーが「急いで出勤してくる途中~」という話をしていて、ネットでは、

 

 

 なんだか井戸端会議が始まっているようで(笑)。

「出勤の途中にコンビニが一軒あって」といっているところから、彼が住んでいるマンションとして三つ候補が考えられるが、それはともかく、二十年以上前にちょっと大きな地震があった時、NHK水戸ではソファで寝ていた人間が飛び起きるシーンが社内カメラに映されていて、当時「あの人一躍有名人だな」とうちの職場では話題になっていたものだが、今ではそういう宿直の人間は置かず、なにかあったら緊急出勤することとして局の近くに局員を住まわせるようになったのだろうか、NHKは?

 どちらがいいのかなぁ。「必要になるだろう人間を常に全員局内に置いておく」はよほどきちんとした設備を用意し、またローテーションを組めるような人員確保が必要になり、それが不充分なまま現場を動かすとただ「ブラック」になるだけだし。
「泊まり」はすぐに立ち上げられる技術者だけに絞っておいて、その間に他の人間が駆け付けるという形でも問題はないのだろうし。

 そういえば、

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 北ミサイル 民進・野田幹事長「危機管理意識がなさ過ぎ、公邸に住むべき」安倍首相の官邸入り遅れを批判

 民進党の野田佳彦幹事長は31日の記者会見で、安倍晋三首相が28日夜、北朝鮮による大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射から官邸に戻ったのが40分後となったことについて「危機管理意識があまりにもなさ過ぎる。公邸に早く住むべきだ」と批判した。
 ミサイルは28日午後11時42分ごろに発射され、安倍首相は29日午前0時13分に東京・富ケ谷の私邸を出発、22分に官邸に着いた。
 野田氏は「今回もミサイルを発射するだろうという予測は十分あったはずだ」と指摘した。さらに、元首相の立場から「歴代首相でこんなに時間のかかった人はいないのではないか。ミサイルが通常なら10分以内に日本に着弾することを考えれば、いまだに私邸から通っているのは信じられない」と述べた。
 産経新聞 7/31(月) 18:10

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 またこんなことで総理にかみついている人間がいるようだが、戦時下にない状態で国土に被害が確認されていないミサイルに対して四十分で緊急会議を立ち上げるというのは、わめかれるようなことではないぞ。
 どうしても問題にしたいのならば、「公邸に住め」ではなく「発射から私邸を発つまでの30分は何をしていた?」と聞く方がまだ意味がある。
 まあ、時間的に「寝ていたものを起こされて、報告を聞きながら会議の準備をしていた」と答えられたら、「結局公邸にいても短縮できたのは『車で10分』が『徒歩5分』になるぐらい」だということになってしまうだけだが。

 だいたい、「危機管理」というのならば野田幹事長は、北朝鮮情勢でいろいろ対応策を決めていかなければならない時に、

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 閉会中審査、自民が稲田氏の出席拒否 民進は強く反発

 自民党の竹下亘国会対策委員長は31日、民進党の山井和則国対委員長と国会内で会談し、南スーダン国連平和維持活動(PKO)の日報問題に関する閉会中審査で、稲田朋美前防衛相の出席を拒否すると伝えた。
 竹下氏は会談で、「大臣を辞任し、一番重い責任の取り方をした。辞任した大臣を国会に呼び出すことはやってはいけない」と説明したが、山井氏は「稲田氏は日報隠蔽(いんぺい)問題の最大の責任者であり、度重なる虚偽答弁が疑われている。稲田隠しは納得できない」と強く反発した。
 竹下氏は28日の山井氏との会談で、日報問題に関する特別防衛監察に関する閉会中審査を内閣改造後の7日以降に応じる考えを伝達。稲田氏の出席について も「(稲田氏は)記者会見で『国会に呼ばれれば出る』と話したようで、(稲田前)大臣に参考人として出て頂くべく努力はする」と述べ、稲田氏の委員会出席に前向きな姿勢を示していた。(石松恒)
 朝日新聞デジタル 7/31(月) 16:55

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 こういうことで騒いでいる自党や「協力党」に対して苦言を呈するべきだろう。

 この件では、

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 稲田朋美防衛相辞任 共産・小池晃書記局長「閉会中審査から逃げるのは許されない」「辞任は最悪の隠蔽工作」

 共産党の小池晃書記局長は31日の記者会見で、南スーダン国連平和維持活動(PKO)の日報問題をめぐり、自民党が衆院安全保障委員会の閉会中審査で稲 田朋美前防衛相の出席を拒んだことについて「とんでもなく、稲田氏の辞任は最悪の隠蔽工作だったといわざるをえない」と批判した。
 小池氏は、陸上自衛隊に日報のデータが残っていたことについて、防衛省の特別防衛監察の結果では、稲田氏が事実の隠蔽を了承したのかどうか分からないと指摘した。そのうえで「稲田氏の話を聞くしかなく、閉会中審査から逃げるのは許されない」と述べた。
 産経新聞 7/31(月) 19:02

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 共産党の小池氏が口汚い罵り言葉を並べ、

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 (社説)陸自日報問題 稲田氏まで隠すのか

 公開すべき文書を隠し、調査では事実関係をあいまいにして、果ては稲田前防衛相まで覆い隠そうというのか。
 南スーダン国連平和維持活動(PKO)に派遣された陸上自衛隊の日報問題で、自民党が、衆院安全保障委員会の閉会中審査への稲田氏の出席を拒否すると民進党に伝えた。
 耳を疑う。即刻、これを撤回し、委員会に稲田氏を参考人として招致すべきだ。
(中略)
「丁寧な説明」を誓った首相の言葉は「期間限定」だったのか。辞任後も稲田氏をかばい続けているとすれば、この問題に厳しい目を向ける民意を無視していると言うほかない。
 真相究明がうやむやでは再発防止策はたてられない。情報公開や文書管理、文民統制をめぐる議論も深める必要がある。
 稲田氏の招致を拒否する方針に、野党は「最悪の隠蔽(いんぺい)工作だ」と反発している。多くの国民も同じ思いだろう。自民党は批判を真摯(しんし)に受け止め、隠蔽を重ねるような振る舞いを改めるべきだ。
(中略)
 国民に向き合わず、誰に対して「正々堂々」なのか。稲田氏を国会に呼び、質疑を通じて問題を解明する。政権与党として当然の務めである。
 朝日新聞デジタル 2017年8月2日05時00分

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朝日新聞が「真相がなんたら」といって政権叩きをしているが、(2017/07/29の記事、論点の混濁で本論を見失わないようにしたい)で指摘したように、日報は公開されているのでそもそも「日報隠蔽問題」というものが存在しないというのを大前提にしても、「陸自のデータ取り扱いについてはどういうことになったのか」を問題にしようというのならば、国会に呼んで質問をするべき相手は朝日自身が「特別防衛監察の対象だ!」とはしゃいでいた稲田氏ではなく、その防衛監察を仕切った人間、防衛監察官の北村氏以外にない。彼以外の人間を呼んでも意味はない。

 民共はメディアで「無能印象」を張り付けた稲田氏に向かって指を突き付けるシーンをテレビで放送させたいからこんなことをいっているのだろうが、こんなくだらないパフォーマンスに興じているような人間たちをそのままにして、「危機意識がどうの」などという資格は、民進党にはない。


 南スーダンの日報では、

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 PKO日報「公開すべきでなかった」自民部会、意見続出

 南スーダンの国連平和維持活動(PKO)の日報問題をめぐって、31日に開かれた自民党国防部会で、「そもそも日報を公開するべきではなかった」との意 見が出席議員たちから続出した。非公表とした陸自の決定を情報公開法の開示義務違反と結論づけた特別防衛監察の判断とは正反対の考え方だ。
 会議は非公開。複数の関係者によると、出席議員らは相次いで「日報は国民に報告するものではなく、指揮官に報告するものだ。なぜ公開しないといけないのか」「そもそも不開示と言えなかったのか」などと発言。防衛省・自衛隊の「隠蔽(いんぺい)工作」を批判する声はほとんどなかった。
 ある議員は「海外展開中の部隊の日報について、どういう扱いにするのかルールを決めた方が良い」と述べたうえで、派遣中の部隊が作成した日報は非公表と することも求めた。終了後、寺田稔国防部会長は記者団に「開示にふさわしくないものの判断は、適切に今後やっていく。多少取り扱いが変わるかもしれない」 と述べた。
 朝日新聞デジタル 7/31(月) 20:19

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 こういう声がようやく議員の間から上がってきているが、他国との防衛協力も絡む「日報」を、そもそもまだ事態が進行中の時期に大々的に公開すべきものではないというのは、まともな人間ならば誰でも思うところだろう。
 だから野田幹事長は総理時代南スーダンに自衛隊派遣を決めた際に、「報告次第1年未満廃棄」というルールを定めたのではなかったのか。

 そのルールを破って陸自がデータを残していたということを問題にするのならばともかく、ただ「戦闘という言葉がある! 安保法など認められない! 駆けつけ警護反対! アベは戦争したいのだ!」とやりたいがためだけに「公開しろ! 隠蔽だ!」とやっている今の状況こそ、野田前総理としては憂うべきものではないのか?


 本日の懐メロ。

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 都内で大ラジカセ展 松崎氏「魅力伝えていきたい」


(写真、日刊スポーツより。2日から、西武渋谷店で始まる「大ラジカセ展」の監修を務めた松崎順一氏(撮影・太田皐介氏)

 2日から始まるイベント「大ラジカセ展」の内覧会が1日、東京・西武渋谷店内の特設会場で行われた。
 日本随一のラジカセ・家電収集家である松崎順一氏(56)が監修を務めており、今回で3回目。「今回は、過去をヒントに日本のものづくりの未来を考えると いうことをテーマにやっています」。自身のコレクション約5000台から厳選したラジカセ100台や、カセットテープ約500本などが展示されている。
 ラジカセは1968年(昭43)に初めて日本で発売された、ラジオとカセットのテープレコーダーを一体とした装置。特に70年代後半から80年代前半にかけては、色や形などユニークなものが>次々と生み出された。
「ものが売れた時代だったので、メーカーも自由な発想で、おもしろくてユニークなラジカセをたくさん作っていました。元気な時代の日本を、ラジカセを通して知って欲しいと思いました。特に、これからデザイナーを目指す若い世代の人たちに見てもらって、少しでも刺激になればいいと思います」。
 松崎氏は今秋、自身で家電メーカーとカセット専門のレーベルを立ち上げる予定だ。「スマホの時代だけど、若い人たちにもラジカセを使って欲しいですね。生活の中で、アナログの音楽を聞くのもおもしろいですよと伝えたいですね。魅力を伝えていきたいです」と語った。
 同イベントは、14日まで行われる。
 日刊スポーツ 8/1(火) 19:45

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 後ろにいる「ラジカセロボ」のセンスがまた「昭和」っぽいなぁ(笑)。
 記事にもあるように、60年代に開発されたものの、カセットが流行ったのは70年代以降。90年代になったらもう「音楽販売用媒体」としてはCDの方が多くなり、カセットデッキもCDプレイヤー付きが普通になっていたから、意外と全盛期は短かったんだ。

 カセットデッキは、ちょっと古くなってくると回転速度が不規則になり、再生した音楽の速さや音程が狂ったりしていたのが難点だった。
「マイコン」の記録装置として使っていた時には、そのおかげでせっかく記録したデータが呼び出せなくなったりして、何度頭に血が登ったことか(笑)。