2017年07月29日(土)

論点の混濁で本論を見失わないようにしたい

テーマ:政治

 稲田大臣の辞任で新聞社がやたらとニュースを増やしているときに、北朝鮮が余計なことをやってくれた。まったく。

 今回のミサイル発射で、

「防衛相辞任その夜狙った?北朝鮮 異例の深夜帯にミサイル発射」(スポニチアネックス 7/29(土) 6:01配信)

 
こんな見出し記事を書いているスポーツ紙もあるようだが、馬鹿らしい。 弾道ミサイルが「いまだそれ撃て!」というものだとでも思っているのだろうか、この新聞は?
 これは前からいわれていたように、朝鮮戦争「戦勝」記念日だと北朝鮮がいっている日に合わせて、天候なども勘案したうえで行ったものなのは明らかだろうに。
 以前アメリカ独立記念日のミサイル発射で、「都議選で安倍が負けたからなんたら」とはしゃいでいた人間たちがいたが、本当に「反安倍」勢力というのは視野が狭くて幼稚である。

 とはいえ、

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 トップ辞任の混乱さなか…対応に追われる防衛省

 南スーダンの国連平和維持活動(PKO)に派遣された陸上自衛隊の日報を巡る問題で、稲田朋美防衛相が引責辞任した28日、北朝鮮が深夜になって弾道ミサイルを発射した。
 ミサイルは約45分間飛行し、北海道沖の日本海の排他的経済水域(EEZ)に落下したとみられる。トップ辞任に揺れるさなかの有事に、東京・市ヶ谷の防衛省では幹部らが対応に追われた。
 防衛省には、28日深夜、北朝鮮が弾道ミサイルを発射したとの情報が入り、幹部らが次々と登庁。
「こんな時にミサイルが撃たれたらたまらない」(自衛隊幹部)との懸念が現実となった
 北朝鮮がミサイルを発射したのは、28日午後11時42分頃。日報問題を巡り、8月8日付で退任が決まった岡部俊哉陸上幕僚長も急いで登庁し、29日未明には関係幹部会議が招集された。
 自衛隊幹部は「防衛相が代わったばかりなのに……」と緊張した面持ちで語り、別の幹部は「我々の状況をよく見ているという相手のメッセージだ。トップが入れ替わって、どんな対応ができるのか、試されている」と険しい表情で話した。
 読売新聞 7/29(土) 2:10

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 日本がそれに対する対応でごたごたしているのは事実なので、「政局」というものに明け暮れることがどれほど自分の国のためにならないかということは、しっかりと見ておいた方がいい。


 ところでその稲田大臣の辞任、またマスコミがポイントを外した「政権叩き」の構図で騒いでいるようで。

 各紙の見出しも、

「(時時刻刻)稲田氏擁護に限界 政権『内閣改造で交代』誤算 隠蔽疑惑関与、報道相次ぐ」(朝日新聞デジタル 7/28(金) 5:30配信 有料)
「稲田氏、辞任の舞台裏 悪循環の末、内閣改造までもたず」(朝日新聞デジタル 7/28(金) 5:06配信)
「安倍首相、追い込まれ観念=稲田防衛相辞任、政権にダメージ」(時事通信 7/28(金) 7:05配信)
「辞任連鎖、防衛省に深い傷 背景に制服組VS背広組」(産経新聞 7/28(金) 7:55配信)
「稲田氏辞任、首相に痛手 『資質問われている』の声も」(朝日新聞デジタル 7/28(金) 19:56配信)
「<稲田防衛相辞任>それでも、かばい続けた安倍首相のなぜ」(毎日新聞 7/28(金) 21:18配信)
「野党、首相の任命責任に照準=信用失墜危ぶむ与党―日報問題」(時事通信 7/28(金) 12:23配信)


 と、「安倍大人気」になっていて、確かに稲田大臣の辞任は安倍総理にとっては痛いことだろうが、今回の辞任は大臣自身の問題ではないということを「隠蔽」しようとする報道の仕方には、ここ数か月の「もり・かけ騒ぎ」と同じく「いい加減にしろよ」としか言いようがない。

(2017/06/28の記事、三国志の時代から対応策は一つ)で取り上げた「自衛隊として都議会議員候補を応援している」という演説をした時に、拙ブログで「謝罪し、辞任すべきだ」と書いたように、あの件で辞任したならばそれは大臣自身の問題になる。が、今回の辞任は、自衛隊という組織の問題を正す流れの中でも辞任なので、大臣の問題とは違う
メディアの多くはまだ「日報隠蔽問題に関わってどうの」といっているようだが、(2017/07/22の記事、マスコミには「沈まぬ太陽」とかの愛読者がたくさんいるのだろうな)で書いたように、そもそも日報は二月の七日に公表されているのだから、「日報隠蔽問題」というもの自体が存在しない。
 問題は野田政権が南スーダンへの自衛隊派遣を行った時に決めた「日報は報告次第一年未満に廃棄」という取り決めが守られず、部内で「データ」として持っていたというところにある。
 実際にPK実務に当たるレベルの人間が「状況を知って勉強しておこう」という意識で日報のデータを持っていようとしたならばその気持ちはわかるし、公表されている話でも「日報のデータ」という言い方をされているところを見るに、それはもともとの記録そのものではなく一部の抜粋などではないかとも思う。陸自が「だからこれは公開するようなものとはしない」と決めたのも無理はない。
 が、それでも「情報の取り扱いルール」としては、弁解の余地なく違反である。
 だから今回、次官と陸幕長のクビも切られた。
 そして、そういうことになっているのに大臣がそのままということはあり得ない。稲田氏は「陸自の不祥事」の責任を取って辞任したのである。

「問題だ」として叩くならば、自衛隊の組織としての体質である。
 そこを外して、

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 (社説)陸自PKO日報問題 隠蔽は政権全体の責任だ

 稲田防衛相と防衛事務次官、そして陸上幕僚長が辞任する。
 南スーダン国連平和維持活動(PKO)に派遣された陸上自衛隊の日報の隠蔽(いんぺい)疑惑は、防衛省・自衛隊のトップ3人の辞任という異例の事態に発展した。
 これは単に防衛省・自衛隊の問題にとどまらない。
 実力組織である自衛隊をいかに統制するかという民主主義の根幹にかかわる問題が、安倍政権でこれほどまでに軽々に扱われている。まさに政権全体の姿勢が問われているのだ。

■あいまいな監察結果
 この問題では、防衛相直轄の防衛監察本部が、3月から特別防衛監察を実施していた。
 だが、きのう発表された監察結果は極めて不十分だった。
「廃棄した」とされた日報データが陸自にあったことが、稲田氏に報告されたか。
 それが最大の焦点だった。なのに、報告書はそこがあいまいにされている。
 報告書は、稲田氏も加わった2月13日と15日の会議で「陸自における日報データの存在について何らかの発言があった可能性は否定できない」と認めた。
 その一方で「日報データの存在を示す書面を用いた報告がなされた事実や、非公表の了承を求める報告がなされた事実はなかった」と結論づけている。
 書面は用いなかったかもしれない。では「口頭での報告」はあったのか。多くの人がそう疑問に思うはずだ。
 だがその点について、報告書は何も記していない。
「非公開」とする決定に稲田氏が関与したかどうかについても、「何らかの方針の決定や了承がなされた事実もなかった」という。政権にとって都合のよい結論をただ示されても、納得する人はどれほどいよう。
(中略)
 昨年7月の日報には、南スーダンの首都ジュバで起きた激しい「戦闘」が記録されている。しかし、首相や稲田氏はこれを「衝突」と言い換えて国会で説明してきた。
 安倍政権は当時、安全保障関連法による「駆けつけ警護」の新任務の付与を検討していた。そんななか日報が開示され、現地で「戦闘」が起きていることが国会や国民に伝われば、PKO参加5原則に照らして派遣継続自体が困難になりかねない。
 日報隠蔽疑惑の発端にはそんな事情があった。
(中略)
■国会の役割が重要だ
 防衛省・自衛隊の隠蔽体質をどのように改善し、適正な情報公開や文書管理を実現するか。自衛隊への民主的統制をいかに機能させるのか。
 真相究明をうやむやに終わらせれば、再発防止策は立てられない。そればかりか、再び同じ過ちを起こしかねない。
 加計、森友問題でも見られるように、情報公開や文書管理を軽視するのは安倍政権の体質である。
(後略)
 朝日新聞デジタル 2017年7月29日05時00分

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 政権叩きで「支持率下げてやるキャンペーン」を張るなど、悪質なアジテーションでしかない。

 特別監査の最大の焦点は「稲田に報告されたか」ではない。「なぜ部内にデータがあったか。なぜルールに従って破棄されていなかったか」である。
 朝日新聞は「稲田が隠蔽に関わっていたに違いない」と書いているが、上でも書いたように日報自体は二月七日に公開になっている。ならばどうして二月十五日の会議で「隠蔽すると決めた」などいえるのか。ここで話がされるならばそれは、上で指摘した「情報の取り扱いのルール違反」についてであるはずで、結局は特別監査の結果陸幕の問責という形で結実しているのだから、それを大臣が知ったか否かは本質ではない。本質は「知って対応できていたか」である。「シビリアンコントロールがどう」というならばなおさら。

 実のところ今回のことで一番本質を突く見出し記事は、

「稲田氏関与、残る疑念=文民統制に課題―特別監察」(時事通信 7/28(金) 20:25配信)

 この時事の「文民統制に課題」というところであったりする。
 そして今回、対応できた。

 それでも「稲田が関与がどうの」とつけてしまうのがマスコミのおかしなところで、調査では、

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 2月13日に、統幕総括官および陸幕副長が防衛相に対し陸自における日報の取り扱いを説明した際と、2月15日の事務次官室での打ち合わせ後に事務次官、陸幕長、官房長、統幕総括官が防衛相に対し陸自における日報の情報公開業務の流れ等を説明した際に、陸自における日報データの存在について何らかの発言があった可能性は否定できないものの、陸自における日報データの存在を示す書面を用いた報告がなされた事実や、非公表の了承を求める報告がなされた事実はなかった。防衛相により公表の是非に関する何らかの方針の決定や了承がなされた事実もなかった
 時事通信 7/28(金) 10:56配信 「特別防衛監察結果要旨」より

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「きちんと報告はされていない」「大臣が指示したこともない」と結論付けているのに、その前の推測部分だけを切り取って、「では『口頭での報告』はあったのか。多くの人がそう疑問に思うはずだ」と「邪推に基づいたいちゃもん付」をしているのだからくだらない。これは「友達ならば話を聞いているはずだ!」と国会で騒いでいた小池共産党書記局長と同じである。

 朝日自身が書いているように、日報問題は初め「戦闘という文言がある!」と騒ぐことで「安保法制」の成立反対に使われていたものであった。
 が、「戦闘」を「衝突」といいい替えていたのはも南スーダン派遣を決めた野田政権時代から行われていたことであるし、同紙が「安倍政権は文書の管理がどうの」と書いている話も、もう一度書くが「報告次第一年未満廃棄」を決めたのは野田政権である。

 だから安倍政権は今回のことで、
 
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 PKO日報、防衛省内で10年保存へ 新事務次官が方針

 南スーダン国連平和維持活動(PKO)をめぐる日報問題で引責辞任した黒江哲郎防衛事務次官の後任となった豊田硬(かたし)氏は28日、「大変な不祥事であり、国民の皆さまに深くおわびしたい」と日報問題について謝罪し、「一刻も早く信頼回復のための手を打っていきたい」と強調した。そのうえで、日報は防衛省内で一元的に10年間保存し、その後は公文書館に移管する方針を表明した。
 豊田氏は、首相官邸で開かれた各府省庁の次官らによる定例会議の後、記者団の取材に答えた。今回の問題で日報の保存のずさんさが批判されたことを踏まえ、保存のあり方を見直すことにしたと説明。「国民の皆さまのご利用の期間を確保するため、相当の長期間ということで(省内での保存期間を)10年にする」と述べた。28日中に「官房長通達」を出し、省内全体に新たな保存のあり方を徹底するという。
 朝日新聞デジタル 7/28(金) 14:18

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 こういう変更をするという方針を打ち出している。

 その他の文書の取り扱いについても民主党政権が決めたことに安倍内閣は従っていただけなのだから、それで「アベは!」と非難するのはまったくのお門違いである。


 稲田大臣は都議選の応援演説の件で、辞めるべき人間だった。だが、だからといって行政府の長として省庁の不祥事で辞任したことをこれに絡めて個人叩きをしたり、そのことで本来行政府に対して「もっと厳しくやれ」と尻を叩かれるはずの内閣まで「任命責任がどうの」で潰そうというのは、まったく筋違いも甚だしい。
 このすり替えはただ、我が国の統治機構を弱体化させるだけ。
 今回の辞任劇は、陸自叩きにつなげて自衛隊と防衛相の体質改善につなげなくてはならないのに、これを大臣叩きにすり替えてしまっては、まったく省庁の改善など望めない。


 本日のごちそう。

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 <日清食品>社長も絶賛 「謎肉」満載「謎肉丼」を試食した


(写真、毎日新聞より。7月29日からカップヌードルミュージアムの館内で限定販売される「謎肉丼」=横浜市中区のカップヌードルミュージアムで2017年7月27日午前11時19分、大村健一氏撮影)

 日清食品は29日からカップヌードルの具材の一つで「謎肉(なぞにく)」と呼ばれているサイコロ状の豚肉を乗せた「謎肉丼」を、カップヌードルミュージアム(横浜市中区)の館内のレストランで販売する。1日29食限定(1人1食)で税込み300円。販売期間は8月31日まで。27日は同館で報道陣向けの試食会が行われた。
「謎肉」の正式名称は「味付豚ミンチ」。その正体は、味付けした豚肉と野菜のミンチを固めて冷凍乾燥させたものだ。カップヌードルが1971年に発売されたときから具材に採用されている。独特の食感としょっぱさで人気があり、09年にチャーシューを細かく切った「コロ・チャー」が採用されて姿を消したが、15年に復活した。
 ネット上では、謎肉の原料について面白おかしく推測され、日清食品によると、2005年ごろから「謎肉」という言葉が使われるようになった。同社も、この消費者サイドの自発的な盛り上がりを活用、昨年から謎肉を正式な愛称として認定。昨年9月には「謎肉祭」と銘打ち、謎肉の量を従来の10倍にしたカップヌードルを発売した。
 今月19日には、同社のフェイスブックやツイッターの公式アカウント上で、架空の商品として「謎肉丼」を紹介。反響が大きかったため、「謎肉」と語呂が会う7月29日からの販売を決めた。
 謎肉丼は、通常のカップヌードルでは35個分にあたる100グラムの謎肉をカップヌードルのスープを使って戻し、ネギを添えて白米に乗せた商品だ。シンプルだが、肉のうまみが米にしみ込み、日清食品の社長も試食して絶賛したという。試食会では、報道陣から「麺よりも丼に合うのではないか」という声まであがった。
(中略)
 ミュージアムは火曜休館。【大村健一/統合デジタル取材センター】
 毎日新聞 7/27(木) 14:07

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 公式まで「謎肉」っていってしまうのか(笑)。

 しかし、「通常のカップヌードルでは35個分にあたる100グラムの謎肉をカップヌードルのスープを使って戻し」って、しょっぱくないのかなぁ。
 ヤクルトやリポDなどと同じく、こういうものは「物足りない」ぐらいのものでちょうどいいと思うのだが。


 

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