読む方が面白い戯曲?ニール・サイモンをスタニスラフスキー・システムは攻略できるのか? | 演技の悩み解決ブログ スタニスラフスキーの孫弟子が演技力向上メソッドの真髄を大阪よりお届けします。         

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スタニスラフスキーの孫弟子アクティングコーチ田中てつが演技の悩みを解決するブログです。

【読む方が面白い?ニール・サイモン】

 

いよいよ、今月末に迫ってまいりました第7期プロジェクトクラス公演

「おかしな2人 女性版」のご案内をさせて下さい。

 

この戯曲を選んだ時に、同じようなことを何度も言われました。

 

「日本人にとってニールサイモンは読めば確かに面白い。でも、観るのはどうかな…ましてや演劇初心者たちが演るなんて…」

 

いやいや、確かに我々はアメリカンジョークをブチかまして受けようが受けまいが平然としていられる人種ではありません。しかし、同じ人間、今までと同じアプローチで通用するはずと…

 

しかし、…俳優達からの切実な質問が止まらない。

 

Q:なぜ、こんなことをこんな時に言うのでしょう?

A:「冗談なんじゃないの?」

 

Q:これは本気で言っているのでしょうか?

A:「冗談なんじゃないの?」

 

Q:なにゆえこんな表現をするのでしょう?

A:「冗談なんじゃないの?」

 

Q:冗談だとしてこれは何が面白いのでしょうか?

A:…えーとそれはね…(笑顔で対応しつつも頭髪が抜け落ちてゆくのが分かる(^_^;))

 

Q:アメリカ人に面白いとして日本人には面白いのでしょうか?

A:…えーとそれはね…(笑顔で対応しつつも頭髪が抜け落ちてゆくのが分かる(^_^;))

 

ああああああああ!やっぱり、無理なのか!

このホンを選んだことを後悔する日々…

 

しかし、私に頼れるのはスタニスラフスキーシステムのみ。

 

どうする、残りわずかな頭髪を守ることはできるのか?

 

 

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【笑えない…それでもなお人間の本質をみつめる】

 

笑えないコメディー…

 

これほど、見ていて辛いものはない…

ましてや、演じているほうは生きた心地がしないだろう…

 

迫る本番、見ていて焦燥感が抑えられない。

 

セリフが面白く響くような言い方。

表情。

テンポ。

間など…

 

もっとこうしたら面白いのに!と短絡的に叫ぶ「お笑い芸人気質の」自らの内なる声を封じつつ、やはり、行動の目的、動機に着目するしかない。より能動的に働きかけられるよう障害を探す。それしかできない。

 

ジョークを飛ばす彼女たちの、むしろ、隠された傷に着目する。

女子会の外側の世界で彼女たちがどう生きているのかに想いを馳せる。

仲良しこよしに見えた裏側の密やかな攻防に注意を払う。



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【暖かいお客様に支えられたプレビュー公演】

 

そして、あっという間に迎えたプレビュー公演💦

お客様には、果たしてどう映るのか?

寒い客席、凍える舞台上の俳優達、それを見守り頭髪が抜け落ち果てて凍死するアクティングコーチ田中徹…

 

こんなのをつい想像してしまう2月1日恐々の幕開けでした。

 

結果は・・・笑いの渦とはいかないモノの要所、要所に笑いの起こる概ね満足なでき!

 

暖かい眼差しのもと俳優達もいつも以上に活き活きと演じられた様子でした。

 

しかし、本当にこの出来は暖かく、好意的な眼差しに支えられてのモノと自覚しています。本番少しでも良いモノをお見せできるようますます精進してゆくしかありません…

 

 

どんな感じのお芝居なのか、プレビュー公演の感想を一部ですが是非ご一読いただき、興味を持たれた方は是非劇場までお越しください!

 

【50代 男性】

 

正直めっちゃ面白かったです。コメディって実際あまり見たことがなかったので、すごく新鮮で楽しめました。次回本番すごく楽しみにしています。
一言でいうと「さすが」ですね。電話のシーンや、神経やられるシーンなど、かなりリアルでした。

 

その名の通りおかしな二人ですし、現実の世界でも、相手に対し嫌なところが目についたり一緒に生活する上で感情的になったりしますので、特にオリーブとフローレンスに対しては、共感するところや、同情するところ、またほっとけない所など、同じ屋根の下で生活するならではの感情が理解できました。

 

また、最初のシーンでフローレンスが入って来る前の5人の女性のシーンもテンポが良く、各人の個性も良く分かり、さすがアクターズアートの生徒さんたちだと、引き込まれました。


スペイン人の兄弟もお二人いい味を出されていますね。大西さんすごくいい声されていてびっくりしました。姜さんも変な外人感すごく出ていました。


全体にはあっという間の2時間でした。これからさらに本番に向け良くなっていくと思うと、本番もさらに楽しみです。
有難うございました。

 

【20代女性】

ドキュメンタリーを見ているような感動を味わいました。

女性間の友情や対立の空気感が生々しく最後まで目が離せませんでした。

暗転するまで、また明転直前から役の準備をして演技に集中されてて感銘を受けました。

女性達の生き方の美醜を描いた作品で

機敏な表情や視線の変化、繊細なコミュニケーションが必要とされると感じました。

演者の皆さんが見事に達成されてたと思います。

本公演まであと少しだと思いますが、

楽しんで下さい。

充実した時間を、ありがとうございました。

 

【30代男性】

オリーブ役を演じていた方は端的に巧いなぁ、と思いました。

自然な感じが出ていて役と馴染んでいたように感じました。

 

離婚騒動によりオリーブと暮らす事となった、神経質な女性役の役はとても難しい役だなぁと見ていて感じました

自然体がある意味不自然に見える様に振舞うのって関係性に支えられて現されるけど、外に漏れて感じさせる狂気の様な何かが(不安や怖れが考えを大きく狂わせているさま等)そこにはあるように思います。

 

初めの導入部のボードゲームを囲むシーンでは会話のキャッチボールが有機的に互いが繋がっている様な一体感が見ていて興味深かったです。

 

元が英語の台本なんだろうけど二人のスペイン人のコミカルなセリフが良い感じで日本語を通して機能していて普通に面白かったです

 

 

↑以上感想です。お越しくださった皆様本当にありがとうございました!

 

プレビュー公演をご覧頂いた方もまだの方も本番ではより楽しんで頂けるよう励みますのでぜひご来場ください!

 

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スタジオアクターズアート 第7回公演詳細
 

おかしな二人 女性版 THE ODD COUPLE, FEMALE VERSION

ニール・サイモン作
酒井洋子訳

田中徹演出

 

【日時】
2019年2月28(金)-3月1日(日)
2月28日(金) 19:30- 
2月29日(土) 13:00- 18:00- 
3月1日(日) 14:00-  

【配役】
 オリーブ   豊村真衣
フローレンス 新川智月
ミッキー   児玉あゆみ
レネー    ルヅキエレナ
シルビィ   渋谷あゆみ
ヴェラ    奥山里央
マノロ    姜龍一
ヘイスース     大西 紘司 

 【あらすじ】
ニューヨークのとあるマンションの一室。バツイチの片づけられないキャリアウーマン、オリーヴは毎週金曜の夜になると長年の女友達を集めてゲームに興じていた。そこへ、潔癖症の専業主婦フローレンスが、14年連れ添った夫に追い出され転がりこんでくる。結婚に失敗したもの同士、しかし、性格は真逆の二人が、共同生活を始めることになるのだが…そこへ、同じくバツイチなスペイン人兄弟も巻き込んで…  
【劇場】
綺羅星ホール


大阪市西区西本町1丁目15-6 西本町ビルB1F
(西本町郵便局の地下1階)

【交通】
●地下鉄御堂筋線・中央線・四つ橋線「本町」駅
19号出口から西へ 徒歩5分
24号出口から西へ 徒歩3分


●地下鉄中央線「阿波座」駅
1号出口から東へ 徒歩5分
 
【チケット】
前売り 2500円
当日  3000円

主催 スタジオアクターズアート
協力 ㈲ビックワンウェスト
舞台監督・照明 高畑敬樹
チラシデザイン タナカノゾミ

 

【第8期公演クラス生募集中 2020年4月開講】

 

4月開講の公演クラスに興味をお持ちの方はコチラからどうぞ