「指が動かない分、心が動く音を」7本指のピアニスト西川悟平さんに天才教員の本質を見る | 演技の悩み解決ブログ スタニスラフスキーの孫弟子が演技力向上メソッドの真髄を大阪よりお届けします。         

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スタニスラフスキーの孫弟子アクティングコーチ田中てつが演技の悩みを解決するブログです。

【「7本指のピアニスト」】

 

facebookには既に投稿したのですがPanasonicのCMでも有名な「7本指のピアニスト」西川悟平さんのコンサートに行きました。

 

彼はピアニストの命である指にジストニアという障害を抱えながらも世界を舞台に大活躍中なのです。

 

そんな西川さんのコンサートに行ってビックリでした。

 

コンサートというよりは笑いと涙のトークショー&リサイタル!

メッチャ笑いました。。。そして、大きな勇気と希望を頂きました。

 

公演後、ご縁があって息子とご挨拶させていただけることに…

一緒に写真でも撮ってもらえたらラッキー程度の期待はしていたのですが…

 

【子供にも惜しみない敬意】

 

すると、小2の息子がもうすぐピアノコンペ本選と知るや、なんと悟平さんは一旦しまわれかけたピアノのカバーをスタッフさんに再びはがさせて息子のためにミニレッスンを始めたのです!

 

「撤収は良いのでしょうか…もう、かなりお時間が…」と内心不安になりながら見守る周囲の私たち…

 

そんな事お構いなしに、一緒に息子とピアノの前に座り一曲「きらきら星」を即興セッション。

 

そのセッションが、人見知りな息子の心をあっという間に解きほぐしてくれました。

 

そして、コンペの課題曲の一つであるベートベンの「ドイツの踊り」を弾き終わると

【指を動かす前にまず心を動かす】

 

「上手やなー!うっとりして聴いたわ!」と。

 

そして「歌えてるわ!ええで!」「この子歌ってるわ」「あんな、もちろんテクニックも大事やねんけど、あなたの中には歌心がある。それを大事にしていきや」と教えてくれました。

 

世の中にはテクニックの習得に溺れて大事な「歌心を忘れてしまい潰れてゆくピアニスト」がごまんといるそうです。

 

「日本人のピアノは正確。でも退屈」という風に世界では評価されることが多いとは前から私も聞いていました。

 

私たち両親とピアノの先生には(たまたまピアノの先生も一緒に行っていたのです)

 

「この彼の良さを潰さないように気をつけながら、技術を磨いていってあげてください。」

そして、「なによりもピアノを楽しんで!」とアドバイスを頂きました。

 

僅か数分のレッスンでした。言葉もわずかです。

 

でも、その、悟平さんの生徒の音に対する敬意の表し方、人当たり良く、心にしみわたる言葉の発し方、雰囲気、

 

それら全てが

 

「あなたは大丈夫。自信を持って楽しんでいいんだよ」

 

と雄弁に息子の心に語りかけてくれたのだと思います。

 

それだけで、翌朝、息子のピアノの音があきらかに変わりました。

 

自分の内側の歌を自信をもって楽しんでいるようでした。

 

こんな先生があらゆる方面に必要だと思います。

 

西川悟平さんのピアノが人の心を打つのはこの内面の大きさ、暖かさ、見えないものを見よう、聞こえないものを聞こうとする態度や感覚があるからだと改めて納得できる出来事でした。

 

「指が動かない分、心が動く音を」

PanasonicCMのコピーはだてではありませんでした。

 

【教員の天才を生む】

 

さて、私たちの「見よ、飛行機の高く飛べるを」の主人公、杉坂初江は「教員の天才を生む」ために雑誌を作ろうと計画しました。

 

彼女たちは将来、先生になる立場の人間。

 

先生がどういう人間であるか?それがその先生と出会った生徒の人生を大きく左右するやもしれません。

 

ただ、教科書を教えられれば事足りる職業ではないはず。

見分を広め、教育とは、教員とはなんぞやと問いかける雑誌の創刊を夢見たのです。

 

本当に人の心を打ち、影響を与え、自発的に変容し、成長していくのをサポートできるような先生が現在、まさに各方面で望まれているはずです。

 

【演技を教えるという事】

 

私は演技教師です。

 

つい、偉そうになってしまいます。

 

だからこそ、毎回むしろ生徒から教わろうと意識しています。

本当に私が教えられるのはほんのわずかの事しかありません。

 

むしろ、俳優が自由に思うがままに演技できる原則を伝え、誘導し、彼らから湧き出てくるものに耳を傾けたいのです。

 

むしろ、天才は彼らや彼らどうしの関係性に生まれてくるのであり、その産声を聞き逃さないようにするのが恐らく私の本質的な仕事であり最も難しいところだと思います。

 

ただ、単に自由に!心の赴くままにというのは簡単です。つい、彼らがそうなってしまうように、私の現前性を厳しく監視し続けなければなりません。

 

彼らがもし不自由なのだとしたらその第一の原因は彼らの前にいる私の責任なのです。

 

そんな思いを強くした出会いでした。

 

以下は前回の投稿を同じです。↓

 

 

 

盛況のうちに無事、千秋楽を終えることができました。暖かいお客様方のおかげで、俳優もスタッフも公演を通してドンドン成長することができました。

 

彼らの成長が微笑ましく、誇らしく、羨ましくもありました。そして、今、少し寂しいです…

 

ありがたいことに嬉しい感想を直接口頭にて、アンケートで、メールで、ツイッターでと多方面から頂いております。一部をまとめましたのでよろしければご覧いただければと思います。

 

今後も皆様に心から喜んでいただける作品創りのため精進してまいります!今後とも引き続き熱い応援よろしくお願いいたします!

 

【清らかな舞台でした】大阪・男性

言論統制の時代に、自由を求めて羽ばたこうともがく女学生が主人公でした。平和な現代に生きる僕たちには感じ得ない感情を見事に表現されていました。役者さんの豊かな想像力と、役者さんの力を引き出す演出家の力量。土台となる実効的な演劇理論が合わさって、凄く魅力的で、清らかな舞台でした。またいきます!皆さんお疲れ様でした。

 

【涙が地下鉄に乗っても止まらない…】広島県 女性

 

本日は、すばらしい公演をありがとうございました。

 

感動のためこころがいっぱいで、

地下鉄に乗っても、

なお涙を流していました。

ハンカチを沢山持ってゆけばよかったです。

 

☆よかった点

 

役者ひとりひとりがその役になっていて、

どの役もいとおしく思います。

それぞれの役者が、その役を生きていると、

誰もがそのときどきの主役になるのだと

改めて思いました。

 

とくにテーマ設定が、

現代に通じ、現状を問い直す内容だったので、

強く共感しました。

 

これほど完成度の高い演劇を学べるクラスを

うらやましく思いました。

 

【頭から離れません】女性


昨日の芝居の内容がずっと頭から離れません
何故か凄く話の中に惹き込まれて自分もその中にいるような感覚になりました
とても楽しめました
ありがとうございました

 

【凄く真摯で美しい】大阪・男性

 

お疲れ様でした。この昭和初期から戦争に向かう時代。少し調べた経験があります。特高の恨みを買って惨殺された小林多喜二。教育界も綴り方教室が弾圧されました。今の時代、共謀罪に反対して、国会前で叫んでも命の危険に晒される懸念はない。

 

役者さん、若い方が多く、命を懸けて自由を求める何て、実感はないでしょう。五十歳の私にさえありません。

 

でも、生き生きと演じられていましたね。

 

私も役者をやってますから、役者目線で皆さんの演技を見ていました。凄く真摯に演じられていました。

 

想像力を最大限に活かして、当時の時代を生きる姿勢が、強く伝わってきました。

 

泣き笑いながら稲荷を食うシーン、良かったですね。

 

大学の時、アンネの日記をやりましたが、あまりにも日常との繋がりごなく、どうプロダクションを引っ張っていくか、かなり、悩みました。悩みまくって、たどり着いた結論が、天国の彼らに恥ずかしくない芝居をしよう(笑)等身大でした。

 

今日の皆さんは、もっと科学的なアプローチをされているのでしょう。非常に興味が湧きます。いやー、皆さん、美しかったですよー

 

Twitterにて

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【動画講座】

 

公演のためにしばらくお休みしていた動画講座、今後もドンドン更新していきますのでどうぞコチラも応援よろしくお願いいたします!

 


 

私のミッションは全ての俳優にスタニスラフスキー・システムを!です。このミッション達成のためにチャンネル登録で応援していただけると大いに励みになります。

 

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【スタニスラフスキーの孫弟子が教える演技力向上システム(3)

「役に生まれ変わる原則を図解」が分かりやすすぎる!】

 

 

【私も読んでいませんでした】

 

実は私もこぐ最近までスタニスラフスキー・システムの本をちゃんと読んでいませんでした。今でもちゃんと読めているのかどうか怪しいですが…

 

私はスタニスラフスキー・システムを勉強したのではなく、システムの専門家たちにシステムで育てられ、システムで演出され、システムを実践に活かしてきた者として生徒の前に立っています。

 

ですので、文献の研究や、歴史的背景、単語の正確な解釈などはその道の専門家さんがいらっしゃると思いますのでそちらにお任せして私はもっぱら「どう皆さんの役にたたせるのか?」だけに注力しようと思います。

 

そのためにも先ずはスタニスラフスキー・システムの輪郭についてお話をしなければなりませんのでもうしばらく理論にお付き合いください。

 

実践的な内容にもドンドン入っていきたいと思いますので、、、

 

 

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