始発駅ではガラガラだった登山列車でしたが、
次の停車駅で観光バスから乗り換えの団体客が乗ってきて
あっという間に満席になりました。
わくわく気分でいっぱいの車内でした。
モンセラット=のこぎり山と呼ばれています。
独特の丸みを帯びた岩石です。
ガウディがここを訪れた時に受けたインスピレーションが、
サグラダファミリアの建築に影響を与えたと言われているそうです。
修道院のある駅に到着しました。
こちらはサンタ・マリア・モンセラット修道院付属大聖堂への入り口。
880年に羊飼いが光を放つ洞窟からマリア像を発見し、
その後カトリックのベネディクト派がここに修道院を建てたそうです。
カトリックの聖地となっています。
この先の大聖堂にマリア像が祀られています。
発見されたときは白かった像が年数が経って黒くなったそうで、
黒マリア像と呼ばれています。
この黒マリア様が持っている球体に触れると願いが叶うと言われていて、
連日観光客が訪れているそうですが、
私が行ったときは建物の前に列はありませんでした。
今年5月から無料だった拝観料が有料になり、
予約制になったからでしょうか。
それでも黒マリア様に触れるつもりはありませんでした。
連日沢山の人が触れて、
初めは奇跡を与えていたマリア様もキャパオーバーになり、
逆に、前に触れた人の悪い気をもらってきてしまう。。。とか。
明治神宮の「清正の井戸」みたいに。
とりあえず修道院周辺を散策した後、
1番に行ってみたかった「サンタ・コバ」という教会に行くことにしました。
先のマリア像が発見された洞窟に建てられた教会です。
ここへ行くには、フニクラ(ケーブルカー)で下っていくルートがあるのですが、
上から見ていたら歩いている人達もいました。
暑くも寒くもなく、とても良いウォーキング日和だったので、
片道40分位かな?歩いてみることにしました。
しかし歩いてみると、結構な傾斜の下り坂です。膝にくる。
ウォーキングどころかトレッキングだぞ。
これは帰りは相当キツイぞ~と思いながら進みました。
景色は絶景~
15~20分歩いたところで、フニクラの停車駅の近くまで来ました。
道は下りだけではなく緩やかな登りもあり、結構しんどい。
そこに表示があり、ここから教会まで20分と書いてます。
え~まだか~~と思いながら、歩き続けます。
教会は、あの十字架よりも先に。。。
このサンタ・コバへの通りには、ロザリオの秘跡のモニュメントがあります。
カタルーニャの彫刻家による作品をいくつか。
遠くに見えていた十字架に辿り着きました。
キリストの復活。
こちらはガウディの作品だそうです。
この山の上まで来ないと見れない、素晴らしい作品でした。
そして、やっと着いた教会。
マリア像が発見された洞窟をそのまま祭壇にしているため、
祭壇を囲むように建てられているので、
岩にくっついているように見えます。
中は祭壇を照らす灯りとろうそくの火だけで、暗かったです。
ちょうど1組のご夫婦がお祈りをしていたので、
写真を撮れる雰囲気ではありませんでした。
もし誰もいなくても、撮影は躊躇するかな。
教会でしばらくお祈りして、戻ることにしました。
フニクラの駅まで来たときに、乗って行こうかと思いましたが、
待ち時間が10分くらいあったので、
頑張って歩くことにしました。
途中4回位休憩をはさみながら、
やっとの思いで登山列車の駅に到着。
ちょうど下りの登山列車の出発時間が近かったので、
そのまま改札に向かいました。
モンセラットをご存じの方からすると、
大聖堂に行かないなんて、マリア様を拝観しないなんて
もったいない!何しに行ったの?と言われそうですが、
私はサンタ・コバに行ったのと自然を満喫できたので満足なのでした。
(でも後になって大聖堂には行けばよかったと、ちょっと後悔)