少年の頃、別府湾を望む奈多の海水浴場でよく泳いだものです。
白砂の遠浅で、夏は一日中泳いでいました。
大分の杵築から国東線に乗った先の安岐が少年時代の故郷です。
今は、国東線は廃線になりありません。
何年ぶりかの海水浴場は相変わらずやわらかな波が打ち寄せてい
ました。
従弟の案内で妻と小学生の子どもを連れて砂浜をあるきました。
今も夏になると賑わうといっていましたが昔ほどではないとのこと。
山国で育った子どもは貝拾いに夢中です。
人生の一区切りがついたらこの町に戻ろうと考えてはみたものの、
一旦故郷を出たものには帰りずらいものがあります。
また、山国の町で長く根を下ろし、心を通じ合ったたくさんの人たち
と離れるのも決断のいる時です。
時折思うのは、定年を区切りに福岡や沖縄へ回帰した友人の勇気
と逞しさに頭が下がります。
人生は旅です。
周りを見ると私を頼りにしてくれている人々の笑顔に触れるとこれで
いいんだよな、と自己納得です。
そして、故郷を遠くに思いやりながら、根ついた町で静かにくらすの
も一つの生き方かな・・・・と。