「この3年を返して」


この世の全てが憎いというような目をした彼女の口から出た言葉は


もちろん他の誰でもない 私一人に向けられた言葉だった。


「じゃあ死ね」


彼女の言葉を受け止めるでなく 負の感情に任せ


私の口から出た言葉もまた彼女に負けぬ劣らぬものだった。


声に出した言葉が現実のものになるという言霊(ことだま)


というものが現実に存在するとしたならば、


私と彼女で世界中の不幸を引き受ける事ができただろう。


それほど深く、重く、黒いマグマの様な憎しみを込めた言葉が


まだ、かろうじて夫婦だった二人の間に交錯した。


仮にお互いを被告とする陪審員になったとしても


何のためらいもなくお互いに極刑を告げるだろう。


それほど決定的な意志が二人を取り囲んでいた。


【1位】白夜行

いわずと知れた名作。続編で幻夜も出版されていますね。

山田孝之のドラマ版は賛否分かれる意見が多いようでしたが私は好きでした。

小説では主人公二人の交錯は一切描かれず、読者の想像に任せる手法にまんまとはまり

イメージを膨らませながら一気に読みきりました。


【2位】秘密

あまりに切なすぎるラストシーン。

読み返す事ができません・・・。

広末涼子主演で映画化もされたようですね。ラストシーンが小説と異なるとの話を

聞いたのですが、見てみようかな・・。


【3位】さまよう刃

犯罪被害者としての葛藤をうまく表現されてました。

バツイチの私にも娘がいたのですが、その娘がこんなことになれば

正気ではいられないでしょう。

(まぁ、残念ながらムスメと会うことはないでしょうが・・・)



目東野先生 幻夜の続き書いてくれないかな・・・・



最初の3行で小説の世界に引き込まれる。

あたかも自分の体験であったかの様に・・・

そんな日常からはじまる小説が大好きです。


湊かなえさんの【告白】

一気に読みました。