今年も大都市データが出そろう季節がやってきました。
といっても、職業上必要としないほとんどの方にとっては聞いたことのない話かと思います。
大都市統計協議会では、毎年、21大都市(政令市20市+東京都区部)の基礎的な統計を公表しています。
そして川崎市では、この統計データから川崎市の長所や特徴をまとめたものを抜粋して、「カワサキをカイセキ!」としてまとめて、ホームページなどに掲載しています。
せっかくまとめているのに市民の認知度が低いのではもったいないということで、本日はそこからいくつかのランキングを発表したいと思います。
まずは表題の件、川崎の治安に関するデータです。
治安については「人口1000人あたりの刑法犯認知件数」というデータが公表されています。これは少ない方がいいということになります。
もちろんこれだけでまちの安全性を比較することはできませんが、ひとつの指標にはなると思います。
少ない順に、
1位 横浜市(5.7件)
2位 川崎市(6.2件)
2位 浜松市(6.2件)
3位 静岡市(6.4件)
4位 熊本市(7.3件)
4位 相模原市(7.3件)
以下、残りの15都市が続きます。
そうなんです、川崎市はこのデータで見れば決して「危ないまち」ではないのです。
神奈川県の3政令市が上位に入っていることをみると、県民性なのか、県のまちづくりが良いのか、県警が優秀なのかは
はわかりませんが、神奈川県全体としてかなり良いまちなんじゃないかと思います。
もっとも件数が多い自治体では「○○市(20.5件)」というがところもあり、市町村によってかなり差がある中でこの結果は市民として誇りに思っていいのではないかと思います。
では、次は、ごみの量についてです。
ごみについては「(対象)1世帯あたりの年間ごみ収集量」というデータが公表されています。これは少なければ少ないほど地球にやさしいといえます。
少ない順に、
1位 京都市(0.586トン)
2位 川崎市(0.595トン)
3位 横浜市(0.600トン)
4位 名古屋市(0.631トン)
5位 札幌市(0.634トン)
以下、残りの16都市が続きます。
はい、ここでも川崎市はなかなかな優秀な結果です。そして(永遠のライバル?)横浜市さんはここでも隣にいらっしゃいますね。
実はこのゴミの量が少ないということは、地球にやさしいだけでなく、自治体のお財布にもやさしいということになります。
川崎市ではゴミの量が少なくなることで、稼働させる焼却場をを1つ減らすことができています。
焼却場の建設・管理はもちろん税金で行っていますので、ここで浮いたお金は他の行政サービスに使うことができます。
地味な話で恐縮ですが、こういうところで少しずつお金を浮かしていくということはこれからますます重要になると思います。
さて、コメントしていると意外と文字数がかさんでしまいました。最後のデータです。公園面積についてです。
公園については、「人口1人あたりの都市公園面積」が公表されています。これは多い方が良いということになります。
多い順に、
1位 神戸市(17.21㎡)
2位 岡山市(15.18㎡)
3位 仙台市(14.17㎡)
4位 札幌市(12.66㎡)
5位 北九州市(12.29㎡)
6位 新潟市(10.06㎡)
7位 熊本市(9.52㎡)
8位 千葉市(9.29㎡)
9位 福岡市(8.74㎡)
10位 堺市(8.38㎡)
11位 浜松市(8.03㎡)
12位 広島市(7.58㎡)
13位 名古屋市(6.93㎡)
14位 静岡市(6.16㎡)
15位 さいたま市(5.09㎡)
16位 横浜市(4.90㎡)
17位 相模原市(4.62㎡)
18位 京都市(4.35㎡)
19位 川崎市(3.88㎡)
20位 大阪市(3.53㎡)
21位 東京都区部(2.89㎡)
これは川崎がなかなな出てこない悲しいランキングでした。(たくさんスクロールさせてしまって失礼しました。)
これは良く言われることですが、「川崎市は公園が少ない」というのはこのようにデータ的にも事実です。
もちろんこれからも身近な公園を増やしていく努力はやらなければなりませんが、開発されたまちで公園を新設していくのは物理的に厳しい面もあります。
川崎市の場合、区ごとの状況がかなり違うので、市全体で共通の解決策を見出すことも難しいでしょう。
こんなときこそ各区から選ばれている議員が地元の状況を踏まえて提案していくべきだといえます。
ちなみに、中原区に関していえば、総合自治会館の跡地や公開空地・駅前広場・道路の活用がこれからのカギになると思います。
本日は大都市データのご報告でした。最後までお付き合いいただきありがとうございました。