今年5月末に教育委員会は市議会の文教委員会に、「教職員の働き方・仕事の進め方改革」の次期方針(骨子案)を報告しました。
現行の計画で、時間外勤務時間の増加傾向を改善し、減少傾向にできたことは一つの成果であることを示す一方で、
さらなる改善に向けた取り組みを行っていくために、勤務実態調査や学校現場との意見交換を活かした「学校発意」の取り組みを進めていくとのこと。
何にやりがいを感じて、何に負担感を感じるのかは、教職員一人一人で違うものの、やはり時間外勤務はまだまだ減らしていくべきですし、
何を教職員の仕事とするのかについては、これまでの常識を疑って0ベースで見直していくべきだと思います。
また、川崎市としてできることは少ないかもしれませんが、そもそも教員のなり手不足をいかに改善していくのかも重要だと感じます。
意外に思われる方も多いかもしれませんが、川崎市立学校の児童生徒数はすでに減少フェーズに入っていますが、
それでも、年度当初から教員の未充足(不足人数)が100名規模となっています。
マンパワーが不足している中で、効率的に仕事しなさいというのも限界・無理があります。
しかし、やれることからやらなければいけないという意味では、
すでに現場との意見交換で出てきているアイディアをどれだけ試行していけるのかが教育委員会に強く問われていると思います。
意見交換のようなものは、初期段階ではいろいろなアイディアが出てきますが、
実行側のアクションが弱ければ、徐々に、アイディアを出した側は諦めモードに入ります。
意見交換で出てきたアイディアの中にはすでに私自身が議会で取り上げたものもあります。
教育委員会のスピード感ある対応に期待したいと思います。
「教職員の働き方・仕事の進め方改革」については、今回の報告は骨子案ということで、具体的な目標設定などについては今後公表されることになりますので、
これからも継続して動向をチェックしていきたいと思います。