若手職員がお送りする川崎市の政策課題研究報告書とは | 重冨たつや(地域政党あしたの川崎)公式ブログ

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市民が安心して市政を託せる市議会を目指して活動中です。選挙があるときもないときも、議員活動の見える化が重要だと思います。地方議会はなかなかメディアで取り上げられませんので、少しでも身近に感じて頂けるように情報を発信していきます!

他人のものを勝手に紹介すると怒られるかもしれませんが、その時はその時ということで。。。

 

市役所が何をやっているのかを知ることで、「なんだ市役所もなかなかやるじゃん」と思ってもらえれば何よりです。

 

さて、川崎市では毎年若手職員によって、政策課題の調査報告書がまとめられています。

 

昨年のテーマが「幸福感」にも言及する非常に興味深い内容だったので、今年も注目をしていました。

 

今年のテーマは、「情報通信技術の進歩を踏まえた行政の業務効率向上と働き方の多様性」です。

 

ここまでかっちりした名前にしなくてもいいんじゃないかと思ったりしますが、

 

具体的には、「ペーパーレス」「新しいコミュニケーションツール」「テレワーク」です。

 

正直なところこの報告書1冊をもって議会質問をすると、並の議員よりいい質問ができるんじゃないかと思っています。

 

川崎市に並の議員が存在するかどうかは賛否両論あろうかと思いますが。

 

報告書の内容は、以下の通りです。

 

①川崎市役所の働き方の現状と課題

②ICTに関連した働き改革の先進事例(官民)

③川崎市での導入可能性と政策提言

 

中身に興味があるという方はこちらからどうぞ。市民が雇っている市職員の研究成果を是非ご覧ください。

 

内容は私自身勉強になることが多く、是非この報告書を参考に市役所には働き方改革に取り組んでほしいと思います。

 

ここではやや違った角度から報告書の中で私が注目した点を紹介させて頂こうと思います。

 

全く本質的な点ではないのですが、その注目した点とは、

 

市が2年前に幸区役所で導入したフリーアドレス(自分のデスクが決まっていない)方式のデスクを「ほとんど機能していない」と断言している点です。

 

フリーアドレスが機能していない理由は、

 

・パソコンがセキュリティワイヤーで固定されていること

・電話が固定式であること

 

というコントみたいな理由なのですが、それをきっぱりと「ほとんど機能していない」と書いてあるのには感動しました。

 

一般的に行政は20%の成果と80%の課題が見えれば、20%の成果を必要以上に強調する傾向にあります。少なくとも議会向けには。

 

なので報告書で素直に課題を認識していると書いてあることにはそれなりに感動しました。

 

報告の本質ではない部分ですが、こういうところがしっかり書いてあると報告書全体の信用度が増す気がします。

 

ちなみに肝心の中身は、「ペーパーレス」「新しいコミュニケーションツール」「テレワーク」について、

 

平成34年の市役所移転以降に本格的に実現する取組みと、それまでにできる取組みの2つに分類して提案しています。

 

市職員として働いたことはありませんが、議員としていろいろな報告を受けているだけでも、

 

「これホントに必要なの?」と思うことは少なくありません。

 

今年は市議会でもタブレットの配布が始まりますし、市役所に後れを取らないように改善できることを探していきたいと思います。