本屋さんとか図書館が昔から好きです。

 

アメリカに来てからは本屋さんにいっても英語じゃパッと見でどういう本か全く分からないので、リサーチしてAmazonで買うことが多いですが、やっぱり本屋さんの雰囲気が楽しいですね。

日本語の本は送料が高いので基本的にKindleで買えるものを探すのですが、やっぱり実際の本で読むこともいいよなぁと思います。

 

 

 

 

アメリカで最大の本屋さんと言えば Barnes & Noble、1886年にNYで創業した本屋さんです。

そのBarnes & Noble(B & N)が最近経営が好調というニュースを見たのでそれを紹介しようかなと思うのが今日の内容です。

 

先日見たアバクロも然り、歴史のある大手は時代に合わずに潰れていくところと、生まれ変わっていくところに二分されているなぁ、という印象です。

 

丸ブルーAbercrombie&Fitchの隆盛を星で見る

 

日本でも同じだと思いますが、アメリカでもAmazonの影響で本屋さんはどんどん潰れ、2018年末には最大手のB & Nも7四半期連続の赤字で店舗数を縮小していたそうです。

 

2019年に買収され、ジェームス・ダウント氏(英書店チェーン「ウォーターストーンズ」を復活させた人)がCEOになりどんどん業績を上げていったそう。2023年には新しく20店舗が新規オープンしました。

 

 

 

 

彼の改革は売れ行きの悪い本でもどんどん並べないといけなかった画一的な在庫方式をやめ、その店の店長に在庫の裁量権を渡したことや、本に無関係な商品(電池、電子充電器、水など)を徹底的に排除したこと。

書くことに関連する商品や、本を買う人がほしいと思う商品にだけ集中したそうです。

 

NYからの中央的な発注に縛られずに、店長自身に在庫を決定する裁量を与えたことも個人商店や独立系書店のアプローチに似ており、かつてはそういった個人書店から嫌われていたB & Nも今ではAmazonの対抗馬として好意的に捉えられているそう。

 

個人経営の書店は、その地域の特性や年齢層などにきちんとアプローチした商品構成を行い、地域に根づいた経営をしていると思いますが、結果的に大手もそういう戦略がいちばん大事なんだなという結果ですね。

独立系とか地域性っていうのはやっぱり水瓶座っぽい事かもしれません。

 

 

どの地域に行っても均質化した店内や、同一の在庫を持っているというのが通用しなくなってきているの今や「そりゃそうだろう」と思ったりもしますが、そういうのも山羊座・冥王星の終焉感かもしれません。

ただこうした効率性も経費の削減になるなど、ポイントとしてはもちろん大事だと思うので全否定することなくうまく使えればいいですよね。

 

また実店舗に来るお客さんには「オンラインではできない経験を」ということで、歩き回って新しいものを発見する楽しさを提供できるように、並べ方も工夫しているそうです。

 

以前の「この棚はどれくらいの売上を出さないといけない」という考え方をやめたり、効率的に探せるようにA-Z順で本を並べていたのをやめたり、お客さんが本探しをもっと楽しめるようにアイデアを出しているとのこと。

 

 

依然としてAmazonは書籍売上の50%近くを占めるそうですが、まあAmazonは便利すぎなので否定は全くできません。

 

が、アメリカ国内ではここ数年で約300店舗、今後2年以内に約200店舗の独立系書店がオープンする予定だそうです。

 

これからは個人の力がどうちゃらこうちゃらと言われますが、結局Amazonみたいな最強に対抗するには効率どうこうよりも、どれだけお客さんのことを考えられるかだなぁ、と思います。

あとB & Nが電池やら水やら関係ないもので稼ごうとしていたのが結局足かせになってしまっていたように、自分の提供できるものにフォーカスするのも大事だなと思いました。

やっぱり不安だとあれこれくっつけてしまいがちですが、自分のやれることを見極めることも大事だと思いました。

 

というわけで長くなりましたが、私としては勉強になったお話でした気づき

 

 

本を読んでも眠くならないようにしたい2024年