やぁ。
新型コロナウィルス蔓延のため、都の要請に従ってブログの更新を自粛しておりました。
確実に100年後の歴史の教科書にも東日本大震災以上の扱いで載ること間違いない、今回のコロナ騒動も一旦はメドがついてきた、という気配になってきて、いよいよ婚活の方も再開、これからは慎重にソーシャルディスタンスを取りつつ、濃厚接触していこうじゃないか。
てわけでまた釣りの話な
前置きとして、コロナ中の現在、全国津々浦々の飲食店では、毎日のようにホサれたりクビ切られたりしている社会的な犠牲者がコロナ患者の数を上回る速度で誕生しており、我が国の誇るこの素晴らしい食文化は著しい打撃を受けているわけであります。
特に日本で募集されて、海外に派遣されるような高レベルの板前さんなんかは本当に大変なことになっているらしく、そんな、長期間海外に派遣されてホッと一息つきに帰国してきた瞬間コロナ騒動が始まり、途方に暮れて、とりあえず久々に帰国してきた家の近所の自粛モード営業の小さなワインスタンドで一杯やろうと、たまたまそこに居たヴぉくの隣に座ってしまった一人の釣り好きの板前さんが居たことは、おそらく歴史の教科書に載ることはないのだろう・・・・。
年が近いこともあって意気投合。
世界を滅ぼす魔王を倒しにいくなら、冒険の仲間は僧侶や魔法使いが望ましい。
しかし、釣りに行くとしたら・・・・?
今回の釣行は、神奈川県、横須賀と浦賀の中間にある開国橋先の防波堤。
天気は雨あがりの快晴で、AM6:00過ぎに到着した土曜日の開国橋には、週末にしては随分人気が少ない。
最近はシロギスが安定して釣れているという釣果情報を得ており、この板前さんのオススメリストの一つということもあって、マッタリ、シロギスを釣りつつ初夏の空気を楽しもうじゃないか。
投げ込んだ瞬間、匠のスキルを感じさせる板前の細目短めのロッドに早速アタリが着てしまう。
まだまだサイズ的には小さいけど、途切れなくアタリがあって、日が傾くまで入れ食いが続き、シロギス釣りをやってると200%の確率でついてくる外道、メゴチや河口だけあってハゼや、トラギスなんかも掛かる。
マゴチかシーバス狙いで鯖の切り身をかけて置き竿にしていたロッドになぜか自分の体長と同じくらいのアナゴ針にミニカマスがぶら下がっていたとか、釣れてたハゼをクソデカいワタリガニが挟んで離さず釣れた、というような椿事を挟んで、青イソメ4パックが消費された結果。
シロギス×15
トラギス×2
ミニカマス×1
ミニマムサイズのマダイ×1
ハゼ×3
メゴチ×30前後
ワタリガニ×1
というような釣果で今回の釣行は終了。
陸の堤防からの釣果としてはなかなかのものだと、二人とも満足。
しかし今回はここで終わらなかった。
開国橋根本で早朝から粘っていたクロダイ職人の方が、通りがかりに見事なクロダイを釣り上げた瞬間に遭遇し、その若めのクロダイ職人さんとそのまま話しているうちに釣り上げたクロダイたちは後で全部リリースするという話を聞いた板前がなんと、「じゃあもらってもいいですか?」と申し出る。
クロダイ職人さん:「OKOK、全部持って行ってください!」
板前+ガスのり:「OH!」
板前がプロの仕事で、さっそくその場でバタバタと跳ね回る巨大なクロダイさんたちに血抜きするべくトドメを刺してまわったのだが、なにしろデカいだけあって出血の量も半端ない。
あたかも殺人現場のような有様になり、ヴぉくと板前は、殺した被害者を秩父山中に埋めるくらいの必死さと素早さでバケツに水を汲んで流し掃除をし、クロダイ職人さんに篤く礼を申し上げたのであった。
当然、ここで釣りストーリー終了ではない、何しろ
今回はパーティーに板前がいるのである。
意気投合した出会いの場所であるワインスタンドの店主に連絡、釣果(収穫)の写真を送り、承諾を得て、本来はイタリアンの惣菜やパスタしかやってないワインスタンドのキッチンに、今宵は板前が自前の業物包丁を持って立つ。
シロギス、メゴチ、ハゼは定番の天ぷらだが、そこにクロダイが加わる。
徳川家康はカヤの油で揚げたタイの天ぷらの食中毒で死んだという伝説があるが、なにしろ50cmクラスの肉厚のクロダイを贅沢に使って本職が捌いて揚げてるわけだから、そりゃ絶対おいしい。
江戸前天ぷらの定番と言われつつ、天屋なんかでは絶対にメニューにないメゴチも美しい松葉作りでカラっと揚がる。
こういう揚げ物については、プロと素人には本当に雲泥の差があるもんだ。
皮の表面をガスバーナーで炙って造った、クロダイの松皮造り。
漬けダレはポン酢に紅葉おろし、小葱で。
コレも、こういうのをヴぉくみたいな素人がやると、たいてい失敗してぐちゃぐちゃになる。
土曜日の夜なので、お客さんは普通に続々とやって来るわけなのだが、
店主:「コイツの金はとらねえ。板前に礼を言って好きなだけ食ってってくれ」
と男前すぎるセリフ。
コロナで世相も暗い中のこの粋な計らいに、お客さん大喜びだったのは言うまでもない。
釣りスキル高めの板前・・・・それは釣りにおける最強の上級ジョブ。
次は根魚いきたいなあ・・・・・、いやいや太刀魚とかアナゴとか、ワンチャンうなぎもいいなあ・・・・。
ぁあ婚活っすか?
今ヴぉく忙しいんでまた今度な
☆ガスのりさんの釣り魚チェック☆
シロギス:
天ぷらの具でけっこう安定の定番のお魚さん。
夏場は簡単な仕掛けでバンバン釣れるが、気温が下がってくると嘘のように釣れなくなる。
陸釣りなら、釣り初心者にはシロギス釣りを勧めるのだが、餌が青イソメやジャリメといった、ミミズ型の餌で釣るため、ここで釣りに挫折してしまう人が多い。
大型のシロギスは塩焼きや刺身にしたりにすると、大変美味しいのだけど、カサゴと同じく、大型のシロギスはまず流通してないのでお店では食べることができない。
トラギス:
カラフルで毒がありそうな不気味な外見なのだが、実はシロギスと同じ仲間で、シロギスを釣ってるとたまに釣れる。
食べた感じもほぼ同じで、天ぷらにしてしまうとほとんど違いがわからなくなる。
シロギスと違って全く流通していないので、出会う機会は水族館に行くか、自分で釣り上げるくらいしかない。
大型サイズはいれば釣れるはずなんだけど、ヴぉくは人生で15cm以上のトラギスに出会ったことがないから、あんまり大きくならない種類なのかも。
メゴチ:
前述した通り、シロギスを釣ってると、ほとんどコイツも一緒に釣れる。
伝統的な江戸前天ぷらでは、シロギス、ハゼとならんで定番の具とされているんだけど、身がヌルヌルして丈夫で大きなトゲがあり、さばき方が松葉作りという特殊な捌き方をするために、一般人には少々敷居の高い食材。
今回のように、本職が匠の技で揚げたメゴチの天ぷらは、シロギスに負けないくらいに美味しい。
クロダイ:
別名をチヌといい、釣り人にはこちらの名の方が通りがいい。マダイと違って、河口近辺の汽水域や岸の近くに住んでることが多く、陸釣りメインの人なら大抵一度はでっかいクロダイ釣ろう!と青雲の志を抱いたことがあるはず。
志を砕くのは、時間帯と餌の種類の把握がなかなかに難解で、他の魚を釣っていてクロダイが釣れることはまずない。
道具や仕掛けも他の魚種と併用できないクロダイ専用なものが多く、つまりクロダイを釣りたい人は、クロダイ以外をあきらめなければならないんである。
釣り方は主にルアーを使った方法と、生餌を使った方法の2パターンに分かれるが、ヴぉくもやってみたことはあるが、ヴぉくが思うに違う切り口で釣り方を分類するなら、お金をかけずに時間帯で釣る方法(ルアー)と、お金をかけて時間帯関係なしに釣る方法(生餌)という風に整理できると思う。
実経験として、夜行性の魚なので深夜などならルアーに食いついてくることがあるみたいだが、真昼間は大量の撒き餌で叩き起こさない限り滅多なことでは釣れたことがない。
主に後者を行う、専用装備に身を固めた釣り人をクロダイ職人と呼称する。
料理の仕方はほとんどマダイと共通するけど、岸に近い場所で雑食であるため、身に悪臭がすることが多く、この臭みをいかに消すかという下処理にスキルが必要なため、クロダイを釣って美味しくいただけるのは、高レベルのクロダイ職人と高レベルの板前がタッグを組まない限りはなかなか実現しない。
クロダイ職人:
長いよくしなる竿に、デカいたも網、ハット、といった外見で一見メジナ職人と見分けがつかないくらいとてもよく似ているのだが、なぜかクロダイ職人の方がフレンドリーで社交的であることが多く、今回のようにクロダイを機前よく通りすがりにプレゼントしてくれたり、一匹オオカミのメジナ職人と違って、クロダイを釣るクロダイ職人サークルまであるらしい。
メジナ職人との差異をもう一つあげるとしたら、メジナ職人はほぼ確実に釣り上げたメジナは持ち帰って食べてしまうのだが、クロダイは前述した通り、料理スキルがないと美味しくいただけないお魚さんなので、けっこうな割合でリリース派が存在するということ。
専用装備のお値段とか種類については、おそらく現時点ではクロダイ専用装備の方がお値段、バリエーションともに上なんじゃないかと思う。
目安として最低5万円くらいの専用竿がないと勝負にならないとか。
メジナをルアーで釣ったって話は聞いたことないから、ルアー装備の有無だけでも倍くらいのバリエーションの差があると思う。
その他はおそらくメジナ職人と同じで、全国に点在するクロダイ職人の里で日々、クロダイ職人の候補生は過酷なトレーニングに励み、先代のクロダイ職人が引退すると、ある夜、招集されて藤の花で囲まれた結界の中で殺し合いをして、生き残った者が各地の堤防にクロダイ職人として送られて、延々とその堤防をクロダイ職人として昼夜問わずに守り続けることになるのである。
おしまい












