子供たちは国の宝。
その子供達を育てるはずの親、とくに母親は子どもと接する時間が圧倒的に多い。
その父親、母親たちの価値観、道徳観、生き方が歪み、大変深刻な事態に陥っています。
日本では、いじめ問題はその氷山の一角。
わがままで自己中心の極みは個人や家庭、国家まで崩壊させていきます。
ここ数年、日本人の子どもたちの名前、大変なことになっています。
親の期待、希望を名前に入れることは昔からあったわけですが、最近は度を過ぎている。
姓名学の立場から見ても、いや、国や地方自治体の常識的な見識から見ても、到底、認められないような名前が続出しているのです。
でも、法律的には、その隙間を塗って、問題がないというので、愚かな親たちは、子どもの名前をどんどん、エスカレートさせて過激化していく。
到底、看過できない状況です。
それを煽っているのが、大手メディア。そして幼児用の雑誌類です。
具体的な事例を挙げてみます。
最悪の状況が、「キラキラネーム」。「珍名」とほぼ同義、ネット上では「DQNネーム」と呼ばれている一般常識からかけはなれた陳腐で極めて読みにくい名前群です。
本当に実在する名前(法律的に受理された名前)ですので、今後の日本の行く末に暗雲が漂います。
名前は個性があればよい、印象に残る名前が良いというのは、一般常識の範囲内なら許容できると思います。ですが、これは、いくらなんでも行き過ぎで、法律的に規制しないと、さらに奇っ怪な名前が続出し、歯止めが効かなくなるでしょう。
メディアでは名前の「漢字」は「感字」だといって、このブームを煽る者まで出てきていて、いまだに規制の動きがありません。
泡姫(ありえる)
出(で)
美俺(びおれ)
黄熊(ぷう)
金星(まぁず)
捲理(まくり)
波波波(さんば)
沖九風(おるざ)
緑輝(さふぁいあ)
△□一(みよいち)
月夢杏(るのあ)
男(あだむ)
恋恋愛(れんれこ)
火星(まあず)
姫凜(ぷりん)
皇帝(しいざあ)
愛々(なでぃあ)
礼(ぺこ)
総和(しぐま)
爆走蛇亜 (ばくそうじゃあ・男)
幻の銀侍 (まぼろしのぎんじ・男)
心中 (ここな・女)
美空 (びゅあっぷる・女)
星 (あっぷる・女)
土人 (つちひと・男)
愛と夢 (あとむ・男)
今鹿 (なうしか・女)
桃っ子 (ももっこ・女)
神 (かみ・男)
神王 (ぜうす)
飛哉亜李 (ひゃあい)
光宙 (ぴかちゅう・男)
一愛和 (ちわわ・女)
苺苺苺 (まりなる・女)
奈々安寿絵里 (ななあんじゅえり・女)
カス美 (かすみ・女)
美姫ルジル (みきるじる・女)
百歩 (ももっぽ・女)
ハム太郎 (はむたろう・男)
神(かみ)、僕(しもべ)、爆走蛇亜 (ばくそうじゃあ・男) 、土人(「どじん」と読める・つちひと)、幻の銀侍 (まぼろしのぎんじ・男) 、ハム太郎(はむたろう)は、いくらなんでも、というところでしょうか。
では、なぜ、こんな名前が続出するのか。
現在の日本の法律(戸籍法)では、人名に使用できる漢字については、常用漢字と人名用漢字に限定(戸籍法施行規則第60条)されていますが、その「読み」については戸籍に記載されないため、全く規制がないのです。
住民登録においては便宜的に読みも登録しますが、漢字よりも読みの方が重要視されているため、突拍子もない読みで住民登録することも可能で、そこを徹底的に利用、悪用しているとしか思えません。
まず、これらの名前を「キラキラネーム」と賞賛し、まるで良いことのように紹介してきたメディア(とくに幼児向け名前特集を組んだメディア類)に責任の一端があるはずですが、良識ある政治家たちは、この動きにもっと問題提起すべきではないでしょうか。
運命学を志す者たちにとって、また、姓名学を本気で学んでいる者にとって、「キラキラネーム」という愚かなブームは国を滅ぼす、と警鐘を鳴らしたいところです。