最近、中国のミニブログ(微博)で広がっているのが、江沢民前中国国家主席のそっくりさんの動画 。
黒塗りの車から下車し、スローモーションでの動きは、とくに鼻の穴や輪郭は江氏そっくり。
ちょっと笑えます。
人民の前で演説するシーンでは、時々、顔が似ていると感じさせる部分もありますが、声がまったく違うので、「そっくりさん」としては似て非なるモノマネ。いや、演技です。
江沢民氏は江蘇省揚州出身なので、揚州訛(なま)りを入れて工夫しているのですが、江氏の独特の声とは似ても似つきません。
中国のミニブログでは「姿はそっくりだが、雰囲気は似ていない」と爆笑されています。実はこのそっくりさん。毛沢東のそっくりさんとしてテレビドラマに何度も出演している俳優なのです。
その正体は彭江さん(61)というベテラン俳優です。
毛沢東役に扮するようになったのは1994年の連続テレビドラマ「西柏坡の毛沢東」以来です。1998年からドラマで江沢民役を演じるようになっていました。確かに顔や表情は似ていますが、声はまったくの別物です。この俳優さんのことを「山寨江沢民(違法にコピーしたニセモノ江沢民)」と皮肉る中国人が増えてきました。
中国の相術では、見た目が似ていても声の質が違うと性格や特性、そして本質的な運勢はまったく違うと判断します。そっくりさんの俳優は、我が強くない土性のタイプが多く、臨機応変な傾向が圧倒的に多いですね。
江沢民氏の死亡説が7月に浮上し、本人の政治力や健康状態に内外から強い関心が寄せられる時期にこのような動画が出回ってミニブログで拡散されている動きは興味深いことです。