ロゴタイプ | 一歩深く競馬を考えてみるブログ

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血統から見出すコース適性を分析し、尚且つラップ傾向を加味した予想をしています。

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 クラシック有力馬展望、第3弾はロゴタイプ。
朝日杯では圧倒的人気を背負ったコディーノを負かし、父ローエングリンが成し得なかったGI制覇を2歳にして成し遂げました。

ロゴタイプ(ローエングリン×サンデーサイレンス)

①父はマイラー・ローエングリン
父ローエングリンはシングスピール産駒で、皐月賞・ダービーへの出走は叶わなかったが、若草S・駒草賞を連勝後、果敢にも宝塚記念に挑戦しダンツフレームの3着と好走した。
翌年は中山記念・阪神マイラーズCを制した後、フランスに遠征しムーラン・ド・ロンシャン賞では2着に好走。帰国初戦の天皇賞(秋)では2番人気に支持されながら、今でも語り草となっているゴーステディとの壮絶な逃げ争い(1000m通過56.9秒)を繰り広げ、大敗。
その後はGIとの縁は無かったがGⅡを2勝し、マイル~1800mの計GⅡを4勝した。

②日本では苦戦するサドラーズウェルズ系
サドラーズウェルズは欧州で計17回チャンピオンサイアーを獲得し大成功を収めている系統。
しかし、日本ではメイショウサムソン・テイエムオペラオーを出したオペラハウスが唯一気を吐いているのみで、メイショウサムソン・テイエムオペラオーも種牡馬としては大苦戦を強いられている。しかし上記2頭は中長距離タイプだったが、ローエングリンはマイル前後を得意としていて、サドラーズウェルズ系が苦戦する理由となっているスピード不足という不安材料は解消されそうだ。しかし逆に産駒の適正距離がマイル前後という可能性が高く、クラシックに適性があるタイプが出る可能性は低くなりそう。

③祖母スターバレリーナ
祖母スターバレリーナはボールドルーラー系のRisen Star産駒で、ローズSを制しホクトベガが優勝したエリザベス女王杯では1番人気に推された。古馬になってからはネーハイシーザーやナイスネイチャと僅差の競馬を繰り広げ、中距離路線で活躍した。

○ 結論 ○

父ローエングリンは間違いなくマイラーで、母母父ボールドルーラー系という点を踏まえると、中山マイルの朝日杯FSでの激走は頷ける。
恐らく速い上がりが使えるタイプではなく、持続力で勝負するタイプだろう。
母系はアメリカ要素が強く、クラシック向きのスタミナが補完されているとは言えず、クラシックよりマイル路線を進むほうがベターだろう。

・皐月賞 判定B

持続力・スタミナが求められる中山コースは合うだろう。
ただ母系のスタミナが重要なレースであるため、この点が不安。
クラシックでは最もチャンスがありそうだが、頑張っても掲示板くらいか。

・ダービー 判定C

やはりローエングリンではここは苦しいはず。
皐月賞後はNHKマイルCに向かうだろう。

・皐月賞 判定C

普通なら出走しないだろう。


サドラーズウェルズ系のテイエムオペラオー・メイショウサムソンと華々しい現役時代を飾った2頭だったが、種牡馬としては前者は障害重賞を2勝したテイエムトッパズレが出た程度、メイショウサムソンに関してはまだ2勝しか出来ていない。
しかしローエングリンは2年目からロゴタイプを送り出し、朝日杯3着のゴットフリートも共同通信杯で2着し、今後の活躍が期待される。
競争馬としてはGIを勝てず、テイエムオペラオー・メイショウサムソンの2頭には太刀打ちできなかったローエングリンだが、種牡馬としては速くも2頭の遥か先を行っている。
全体的に欧州血統が衰退している日本競馬で、ローエングリンが革新的な活躍をして再び欧州血統が繁栄する日が来るのが望まれる。