◎コスモセンサー(キングカメハメハ×リヴリア)
マイルCSはかつて父SS系が6連覇するなど、スピード・瞬発力が重要なレースでした。
しかし09年・11年はサンデーサイレンス系が1頭も馬券に絡めていないように、明らかにレース質が変化しています。
好走馬を見るとここ2年の勝ち馬エイシンアポロン・エーシンフォワードは父ストームバード系、後はロベルト・ミスプロ系といったアメリカンなパワー血統が激走しています。
サンデー系の天下だった時代はデュランダルを象徴するように外から一気に差しきるケースが多々有りましたが、傾向が変化しているここ3年の勝ち馬は全てインから抜けだしてのもので、前残りも目立つようになりました。
そこでコスモセンサーですが、キングカメハメハ×ネヴァーベンド系は昨年11番人気2着と激走したフィフスペトルと同じ配合で、先行してしぶとく粘るレース振りも似ています。
同コースで馬場が渋ったマイラーズCも先行して3着に粘っていて、コース適性は問題無いはずです。
安田記念ではハイペースに強い血統ということで本命にしましたが、今回は父キングマンボ系の米国要素と非サンデーサイレンス系であること、シルポートの2番手でスムーズな競馬ができる点を踏まえ重い印を打つ価値があると判断しました。
○レオアクティブ(アドマイヤムーン×オペラハウス)
当馬も非サンデーサイレンス系の父アドマイヤムーンで、ミスプロ系で米国要素を持っています。
更に母母父がここ2年の勝つ勝ち馬を出したストームバード系でトレンドの血も入っていて、母父オペラハウスも渋った馬場は歓迎でしょう。
前走は4コーナーで最後方で大外を回す絶望的な競馬で、あのレースは今回で京成杯AHのように内を回る布石では無いかと思います。
今回は枠も内目に入り、近年のマイルCSの傾向を見ていれば鞍上は少しでもロスの少ない競馬をするはずです。
▲リアルインパクト(ディープインパクト×Meadowlake)
サンデーサイレンス系を軽視する予想ですが、この馬はその他大勢のサンデー系と同類扱いすべきではないと思っています。
というのはディープインパクト産駒にしては切れる脚がまったく使えず、前目につけてしぶとく粘るレースを得意としてます。
血統面からその傾向は伺えて、半兄に短距離の芝ダートを問わず活躍したアイルラヴァゲインがいる血統で、母系が非常にダート的パワーに優れていてるからです。
昨年はこの点を評価し本命としましたが、鞍上がなぜか中団からレースをしたことで差し切れず、5着と敗れました。
しかし1着とは0.4差で前につければしぶといこの馬であれば3着はあったはずです。
今年は昨年と鞍上も違いますし、この馬にあったレースをすれば昨年よりパフォーマンスを上げるはずです。
△サンカルロ、シルポート、ファイナルフォーム、ダノンシャーク、フィフスペトル